音楽ストリーミング市場の課題を解決する「Audius」が急成長中
本コラムでは、分散型音楽ストリーミングサービスの「Audius」の概要について解説します。Audiusは従来のストリーミングサービスより透明性の高い報酬分配設計がなされた分散型ストリーミングサービスとしてユーザー数・アーティストの獲得の両面で存在感を高めています。
音楽ストリーミング市場の課題を解決するAudius
近年では音楽の視聴はストリーミングが一般的になっており、業界は成長を続けています。
しかしながらストリーミングサービスのプラットフォームからアーティストへの支払いは少なく、またその額だけでなく報酬分配の計算方法も透明性がないと批判されています。
1万組以上のアーティストが署名して「Justice At Spotify Demands」というページを作り、Spotifyに対して収益の増加と計算方法の透明性を求める運営をしていることなどが知られています。
Audiusはこのような課題を解決することを目論み、イーサリアム(Ethereum)を使った音楽ストリーミングサービスを展開しています。
デイリーアクティブユーザーは約500万
Audiusは2019年8月にβ版が公開されました。その後、2020年10月にトークンの発表をしてプロトコルの分散化を目論見しています。
2021年7月時点でAudiusのアクティブユーザーは約500万で、2021年に入りユーザー数を大きく伸ばしています。このブロックチェーン背後に機能するアプリケーションで最大のユーザー数を持つサービスの1つと言っても差し支えないでしょう。
またそれに伴い独自トークンであるAUDIOトークンも2021年年初から大きく上昇しています。
出典:Coingecko
Audiusは分散型音楽配信のプロトコルであり、そのプロトコルを用いたアプリケーションの名称でもあります。Audiusでは以下のような音楽ストリーミングサービスを実現します。
- アーティストにフェアな収益が支払われる
- 収益計算方法は透明性がある
- 従来のストリーミングサービスに対してミドルマンを少なくする。(ミドルマンは分散型のシステムとして存在し安価になる。)
既に有名なアーティストも参加しており、今後のAudiusの展開が期待されます。
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参照元:CoinChoice