ポーランド金融監督庁「Binance Group」について消費者に警告


暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」に関する警告が世界各国の規制当局から発せられている中で、新たにポーランドの金融規制当局である「ポーランド金融監督庁(KNF)」からもBINANCE関連の警告が出されたことが明らかになりました。また、先日は英大手銀行「Barclays」に続いて「Santander UK」も”BINANCEへの送金を一時停止する”との措置を取っています。

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「BINANCE関連サービスの利用は注意すべき」と警告

ポーランドの金融規制当局である「ポーランド金融監督庁(KNF)」は2021年7月7日に、Binance(Binance Group)という名称のグループで運営されている「Binance Markets Limited」の活動について消費者に警告を発しました。

ポーランド金融監督庁(KNF)は発表の中で『Binance Markets Limitedは暗号通貨と暗号資産を交換する仲介サービスを中核事業としているが、バイナンスのマーケットはポーランド金融監督庁の規制も監督も受けていない』と説明しており、BINANCEグループ関連のサービスを利用する際には特に注意すべきだと警告しています。

「Binance Markets Limited」のコアビジネスは、暗号通貨と暗号資産の交換における仲介です。この市場はポーランド金融監督当局による規制も監督も受けていません。金融市場参加者の保護と海外の監督当局の警告に基づいて、ポーランド金融監督庁は「BINANCEグループのサービスを使用して仮想通貨を取引する際に特別な注意を払うこと」を推奨します。これは資産の損失につながる重大なリスクを伴う可能性があるためです。

ここ最近で複数の国の規制当局が「BINANCEに関する警告」を発していますが、ポーランド金融監督庁は今回の発表の中で「ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)、英金融行動監視機構(FCA)、ケイマン諸島通貨局(CIMA)、タイ証券取引委員会(SEC)」が公開した警告文のリンクも合わせて公開しています。

英国では「Santander UK」も送金停止措置

BINANCE(バイナンス)はこれまでに行われてきた一連の警告について『Binance Markets Limitedは独立した法人であり、「Binance.com」を介して製品やサービスを提供することはない』と説明しており、先月末には「トラベルルール」に準拠するのを支援するために作成された資金洗浄対策ツール「Traveler」を導入したことなども発表していますが、その後も規制当局からの警告は続々と発表されてきています。

バイナンスは英金融行動監視機構(FCA)からの警告が発せられた際に『FCAの通知はBinance.comで提供されるサービスに直接的な影響を与えない』と説明を行っていましたが、その後は英大手銀行である「Barclays(バークレーズ)」や「Santander UK(サンタンデールUK)」などが”BINANCEへの送金”を一時停止する措置を取っており、BINANCE側も『EU主要決済ネットワーク”SEPA”からのユーロ入金を一時停止する』という対応を取っているため、仮想通貨業界では一連の警告やそれに伴うBINANCE・金融機関の対応について懸念する声が強まっています。

>>「ポーランド金融監督庁」の公式発表はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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