SEC仮想通貨詐欺の関係者5名を提訴、YouTubeなどで宣伝し約2,200億円集める
アメリカの証券取引委員会(SEC)は5月28日、仮想通貨詐欺のビットコネクト(BitConnect)に関係するプロモーター5名を提訴したと発表。5名は、未登録有価証券の販売を行い個人投資家らから20億ドル(約2,200億円)以上を集めていたとされている。
YouTubeを使った宣伝で資金調達
ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に提出されたSECの訴状によると、ビットコネクトは2017年1月頃から2018年1月頃まで、米国を拠点とする複数のプロモーターのネットワークを利用した貸付プログラムの証券のマーケティング、および販売を行ったという。このプロモーターは連邦証券法で義務付けられている証券募集の登録を行っておらず、ブローカー・ディーラーとしての登録せずに証券の募集と販売を行った。
また、宣伝担当者は、作成した動画をユーチューブ(YouTube)で公開し、ビットコネクトの貸付プログラムに投資するメリットを公開していた。時には1日に何本も投稿することもあった。プロモーターらは投資家から集めた資金に応じて手数料を受け取っていたという。
デジタル資産に対する一般の人々の関心を利用
SECのララ・シャロフ・メラバン(Lara Shalov Mehraban)氏は、「これらの被告は、個人投資家にビットコネクトの貸付プログラムを積極的に宣伝し、未登録のデジタル資産証券を違法に販売したと」とコメント。
また同氏は、「私たちは、デジタル資産に対する一般の人々の関心を利用して違法に利益を得た者の責任を追及する」と述べている。
参考
・SEC Charges U.S. Promoters of $2 Billion Global Crypto Lending Securities Offering
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文:かにたま
参照元:CoinChoice