【取材】ディーカレット、国内初のイーサリアムのマイニング運用サービス提供へ(ディーカレット紺野勝弥氏)

ディーカレット、国内初のイーサリアムのマイニング運用サービス提供へ

国内にて暗号資産取引所を運営する株式会社ディーカレットが、イーサリアム(ETH)のマイニング運用サービスを提供開始することを5月10日発表した。

このサービスの提供は国内の暗号資産交換業者としては初の事例であり、今年3月に同社が募集をしたビットコイン・マイニングマシンの小口販売および運用サービスの提供に続き、第2弾のマイニング関連サービスとなる。

このサービスはディーカレットが販売するグラフィックスカードを購入することで、毎月マイニング報酬(ETH)が受け取れる。ユーザー自身での設置やメンテナンスも必要がないとのことだ。

今回ディーカレットが販売するのはNVIDIA社製グラフィックスカード「NVIDIA CMP 30HX」となっており、ETHマイニングに特化したシリーズであるとのこと。この製品は1つのCPUでより多くのGPUを制御できるよう構成されており、ETHハッシュレートは最大26 MH/sの出力性能を有するという。またメモリ容量は6GBで、NVIDIA社のCMP(Cryptocurrency Mining Processor)シリーズのエントリーモデルとなるとのこと。

販売価格は全て税込で1~10枚購入の場合は単価250,000円、11~40枚購入の場合は単価240,000円、41~399枚購入の場合は単価230,000円、400枚以上購入の場合は単価210,000円となっている。なお以上の価格はグラフィックスカードの代金、メーカからの輸送・設置費用、通関業務手数料、関税、輸送保障にかかる一切の費用が含まれるとのことだ。

この製品の購入募集期間は2021年5月31日~6月13日23:55となっており、マイニングマシン設置と稼働開始予定時期は7月を予定している。また契約期間は契約開始日より3年間となっており、契約更新は契約終了日から180日前までに申し出があった場合かつそれをディーカレットが承認した場合のみ受け付けるとのことだ。

ディーカレット 暗号資産事業グループヘッド 紺野勝弥氏へ取材

あたらしい経済編集部は株式会社ディーカレットの暗号資産事業グループヘッド 紺野勝弥氏へ取材を行った。

―今回の製品のおすすめのポイントはなんでしょうか?

紺野勝弥氏(以下、紺野):オススメポイントは投資単価が下がったことです。ハッシュボード単位での販売になるため、25万円から投資できます。これまで、マイニングに参加したくても投資単位が大きくてできなかった投資家層にも手が届くと思います。

―なぜ今回はイーサリアムのマイニングにしたのでしょうか?

紺野:イーサリアムにした理由は、NFTやDeFiなどを背景にアルトコイン相場が伸びると考えていたからです。 ビットコインに次いで大きな時価総額のETHマイニングも安定的にマイニング収益を出すことが可能です。

―この投資に関するリスクも教えてください。

紺野:投資に関するリスクとしては、もちろん価格下落リスクが一番です。ただマイニングの場合はハッシュレートも影響するので価格下落のダウンサイド・プロテクション(資産価値の下落を守ること)はあります。マイニング運用に関するリスクもあるにはありますが、そこはディーカレットですのでご安心いただければと考えております。

―今後マイニング関連商品としてどんなものを企画する予定がありますか? またBTCやETH以外もやる可能性はありますか?

BTC、ETHともに継続的に提供できるようにマシンの仕入れ等を行っていきます。大規模にやるとなると、この2つのマイニングを主軸に行っていくのが最終的には効率が良いと考えています。 ただし、お客様からの需要次第では他のアルトコインのマイニング案件も仕立ててみたいと思います。

編集部コメント

なお今回のマイニング対象となるイーサリアムだが、本日5月10日過去最高値である4,000ドルの大台を突破し、現在(日本時間13時)も4,000ドル代を推移している。

将来的にはPoSに移行するイーサリアムだが、今回のディーカレットのサービスのように、移行までの間のPoWでのマイニングに対する注目も集まりそうだ。

関連ニュース

ディーカレットが国内初のビットコイン・マイニングマシンの販売・運用サービス開始

(images:iStock/champc)

参照元:ニュース – あたらしい経済

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です