データで見るDeFi(分散型金融)、3月-4月の現状は?

データで見るDeFi(分散型金融)、3月-4月の現状は?

本コラムでは、DeFi(分散型金融)の現状をデータで俯瞰します。2021年3月-4月のDeFiの現状を数値で把握して、その規模感や成長スピードを理解することが目的です。

Total Value Lockedの成長

DeFiの成長指標としてよく用いられるプラットフォームにロックされているアセットの時価総額を示すTotal Value Locked(TVL)を見ていきましょう。

イーサリアム(Ethereum)のDeFiのTVLは約600億ドルです。内訳プロトコルの上位は上からコンパウンド(Compound)、メイカーダオ(MakerDAO)、アーベ(Aave)などレンディングプロトコルに集中しています。
イーサリアムdefi TVL
出典:THE BLOCK

また、Binance Smart Chain上のDeFiのTVLは約200億ドルです。
バイナンススマートチェーンTVL

出典:THE BLOCK

Binance Smart ChainのTVLは3月から4月にかけてイーサリアムのTVLの3分の1にまで迫りました。これはBinance Smart Chain上のアプリケーションの発展やユーザー数増加の影響もありますが、BNBが高騰してロックされている資産の評価額自体が上昇していることも影響しています。

未だイーサリアムのTVLの方が圧倒的ではありますが、成長スピードではBinance Smart Chainのほうが早く数カ月後にはどうなっているか分からない状況です。

分散型取引所の取引ボリューム

次に分散型取引所の取引ボリュームについてです。2021年3月のイーサリアム上の分散型取引所のボリュームは、2月と比較して約1割減少しました。イーサリアム上の分散型取引所の取引ボリュームが前月比で減少したのは2020年10月以来初です。イーサリアムのトランザクション手数料の高騰がDeFi取引の需要に歯止めをかけています。

DEXのボリューム
出典:THE BLOCK

なおイーサリアムの分散型取引所の内訳は、上位から順番にユニスワップ(Uniswap)、スシスワップ(SushiSwap)、カーブ(Curve)、ゼロエックス(0x)です。

イーサリアムの分散型取引所の内訳
出典:THE BLOCK

また、分散型取引所の取引高と中央集権型取引所の取引高の割合は5%程度で推移しています。また、分散型取引所の取引には中央集権型取引所にあまり上場されていない低位トークンも多いことから、メジャートークンの取引割合は実際には5%より小さいです。分散型取引所の取引が市場全体に与える影響は極めて軽微だと言えるでしょう。

分散型取引所の取引高と中央集権型取引所の取引高の割合
出典:THE BLOCK

まとめ

これらのデータから分かることはDeFiの市場が暗号資産市場全体に及ぼす影響は未だ軽微であることがまずひとつ。加えてイーサリアム以外のDeFiが急成長しているという点です。

そして、イーサリアム以外のDeFiの成長カーブが急であることから数カ月後には大きく状況が変わっている可能性もあります。

【こんな記事も読まれています】
DeFi(分散型金融)のガバナンストークンはファンダメンタルズ分析できる
【2021年トレンド予想】DeFiはさらに成長する
2020年のDeFi(分散型金融)トレンド振り返りと広がるエコシステム


【国内最高利率の貸し暗号資産(仮想通貨)サービス】
HashHub レンディングは、国内最高利率の貸し暗号資産(仮想通貨)サービスです。
2021年4月時点での募集年率はBTC6.5%、ETH12.5%、DAI14%です。HashHubレンディングでは、長期間のロックアップや解約手数料が発生せず、セキュリティ体制も万全です。暗号資産保有者は貸し出しして暗号資産を増やしましょう!
▼HashHub Lending
https://hashhub-lending.com/

参照元:CoinChoice

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です