ビットコイン(BTC)詐欺の男に罰金など約627億円の支払い命令
アメリカの商品先物取引委員会(CFTC:Commodity Futures Trading Commission)は3月26日、ビットコイン(BTC)の詐欺的なスキームを運営し、ユーザーのビットコインを不正に流用した罪で、ニューヨーク南部地区連邦裁判所がイングランドのマンチェスターに住むとされるベンジャミン・レイノルズ(Benjamin Reynolds)に判決を下したことを発表した。
判決では、詐欺被害者へ約1億4,300万ドル(約157億円)の返還と、罰金として4億2,900万ドル(約470億円)の支払いなどが命令されている。
専門のトレーダーを雇用しているなど虚偽の説明
レイノルズは2017年5月から10月の間に、ウェブサイトやSNS、メールを利用して世界中の1,000人以上のユーザーから、当時の価格で1億4,300万ドルに相当する2万2,190BTCを集めた。
また、事業を行っていたコントロールファイナンス社(Control-Finance)で専門の仮想通貨トレーダーを雇用して、ビットコインを預け入れたすべてのユーザーに利益を保証するいると虚偽の説明をしていたとさえれている。
さらにレイノルズは、コントロールファイナンス社に新規ユーザーを紹介することを奨励するために、高い紹介料や報酬を支払うことを約束。しかし実際には、ユーザーに代わって取引を行うこともなければユーザーのために取引利益を得たこともなく、紹介報酬やボーナスも支払うこともなかった。
ビットコイン(BTC)の返金を表明するも返金せず
レイノルズは、2017年10月下旬までにコントロールファイナンス社のユーザーにすべてのビットコインを返還すると表明。しかし実際には返金は行われず、代わりに個人的な目的のためにビットコインを保有した。結果として、ユーザーはビットコインのほとんど、またはすべてを失った。
なおCFTCによると、不正行為者が十分な資金や資産を持っていない可能性があるため、返還命令を出しても、失ったお金を回収できない可能性があるという。
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文:かにたま
参照元:CoinChoice