ビットコイン(BTC)と共倒れか?マイクロストラテジー社の株価が危険な水準に
マイクロストラテジー(MicroStrategy)社がビットコイン(BTC:Bitcoin)を購入したことは、企業のポートフォリオにビットコインを組み込むというトレンドが始まった要因の一つかもしれません。この革新的な取り組みで、同社の株式は2000年頃に起きたITバブルのピークと同等にまで跳ね上がりました。しかし、最近のビットコイン売却の動きの中で、MicroStrategy社は危機的状況に追い詰められており、事態はさらに予断を許さない状況になっています。
ビットコインを買い続けるセイラー氏
ここ数か月の間、MicroStrategy社の最高経営責任者(CEO)であるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、時価総額トップの暗号資産(仮想通貨)ビットコインの顔であるかのようにふるまってきました。彼はMicroStrategy社を仮想通貨の宣伝に用い、その動きに応じてか、価格は2倍・3倍と高まっています。
このままの勢いでビットコインへの投資を続けると、セイラー氏はあと1年程度で、ビットコイン開発者であるサトシ・ナカモトを超えるほどのビットコインを所有することになるでしょう。そして現在に至るまで、ビットコインの価格が上がり続けたことで、セイラー氏と彼に影響されてビットコインを購入した人々は多大な利益を手にしてきました。それと同時にMicroStrategy社の株価は、まるでビットコイン価格のチャートを追うように、放射線状に上昇のカーブを描いています。
しかし、ビットコインが売られ始めている現在の状況とこの先予測されるピークから予測すると、ビットコイン価格は上昇してきたパターンと同じ軌道で下落を始める可能性があります。
MicroStrategy社への不安
ある仮想通貨アナリストによると、MicroStrategy社の株価は危機に瀕しているとされています。株価の底を確かめているだけという可能性もありますが、そうではなかった場合、仮想通貨投資を続ける余力はなくなるかもしれません。
Microstrategy on the ropes pic.twitter.com/pas2EY85eU
— DonAlt (@CryptoDonAlt) March 25, 2021
直近でMicroStrategy社の株価が最高値に達したポイントは、過去にさかのぼるとITバブルのピーク当時と同じ水準にあります。ビジネス雑誌のフォーチュン(Fortune)によると、バブルがはじけた当時、セイラー氏は135億ドル(約1兆4,700億円)もの損失を被ったとされます。
セイラー氏は仮想通貨のパイオニアとして活動したことにより、再度莫大な損失を被る可能性があります。企業がビットコインを購入するという大胆な賭けは大きな利益を生みましたが、多くの投資家は彼の強気な投機に対して疑問を抱いています。MicroStrategy社を取り巻く状況がビットコインに悪影響を及ぼすとは考えにくいですが、MicroStrategy社の株価下落は投資家たちの不安によって引き起こされた可能性があります。
参考
Crypto Analyst Claims MicroStrategy Is “On The Ropes” Amidst Bitcoin Selloff
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参照元:CoinChoice