Square:音楽ストリーミングサービス「TIDAL」買収へ|NFT活用の可能性も?


米国のモバイル決済サービス大手「Square(スクエア)」は2021年3月4日に、音楽ストリーミングサービス「TIDAL(タイダル)」の株式の過半数を2億9,700万ドルで取得するための最終合意に達したことを発表しました。公式発表では仮想通貨やブロックチェーンなどについて言及はされていないものの、業界では『今後はTIDALのサービスでブロックチェーンやNFTなどの技術が活用されていく可能性がある』と期待されています。

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Square「TIDAL株の過半数」取得へ

Square(スクエア)は2021年3月4日に、音楽ストリーミングサービス「TIDAL(タイダル)」の株式の過半数を2億9,700万ドルで取得するための最終合意に達したことを発表しました。「TIDAL」は世界56カ国で利用可能な高音質が特徴の音楽ストリーミングサービスであり、7,000万曲以上、25万本の高品質ビデオ、ポッドキャスト、プレイリストなどを提供しています。

この2億9,700万ドルは現金と株式を組み合わせて支払われる予定となっており、TIDALの取締役でありながら株主でもある著名ラッパーのJAY-Z(Shawn Corey Carter)氏は、取引完了の条件として「Square」の取締役会に加わる予定であるとも報告されています。

なお、買収後も「TIDAL」の株式を保有するアーティスト陣は引き続き株主として留まることになっており、TIDALのサービス運営はSquareの決済アプリサービスなどとは独立して行われると説明されています。

ブロックチェーンやNFTを活用する可能性も?

Square(スクエア)の発表の中では「仮想通貨やブロックチェーン技術の活用」については触れられていないものの、SquareのCEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は2021年3月4日のツイートで『Squareは今回の買収を通じて全く新しいリスニング体験や新しい補完的な収入源などに取り組む』と語っているため、業界では『TIDALのサービスでブロックチェーンやNFTが活用される可能性がある』と期待されています。

Non-Fungible Token(NFT)とはブロックチェーン技術を用いて発行される代替不可能なトークンであり、現在は「ゲーム内アイテムアート作品音楽作品不動産」などといった様々なものがNFTとして発行されています。

音楽業界では「楽曲をNFT形式で発行することによって、アーティストに適切な報酬を還元する」といった取り組みが多数行われているため、TIDALでもそのようなサービスが開始される可能性があると予想されます。

Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は以前からビットコイン(BTC)ブロックチェーン技術を強く支持しており、先月12日にはJay-Z氏と共同でビットコインの開発を促進するための基金「₿trust」を設立することなども発表されているため、両者がTIDALのサービスでブロックチェーン技術を活用する可能性は十分にあると考えられています。

>>「Square」の公式発表はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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