【取材】集英社が『ONE PIECE』などのマンガアートをブロックチェーン基盤「Startbahn Cert.」を活用し販売開始(スタートバーン代表取締役 施井泰平氏)
集英社が『ONE PIECE』などのマンガアートを「Startbahn Cert.」を活用し販売開始
スタートバーン株式会社が提供するアートのためのブロックチェーン証明書発行サービス「Startbahn Cert.(スタートバーン・サート)」が、株式会社集英社の開始するマンガアートの世界販売事業「SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE(SMAH)」に導入されることを3月1日に発表した。
集英社は「マンガを、受け継がれていくべきアートにする」というビジョンのもと、2008年から実施しているマンガ原画のデジタルアーカイブ事業を活用し、マンガアートの販売サービス「SMAH」をスタートする。マンガ作家の画業に光を当て、彼らの作品に「美術品」としての永続的な価値を与えるという新しい取り組みとのことだ。
サイトローンチ時には、尾田栄一郎『ONE PIECE』、池田理代子『ベルサイユのばら』、坂本眞一の『イノサン Rouge ルー ジュ』の作品を販売。印刷手法やカラーリング、サイズなど、幅広いラインナップで作品を展開していく。
集英社は「Startbahn Cert.」を導入して、作品の価値を決めるあらゆる情報をブロックチェーン証明書に記録し、マンガ作品のアートとしての新たな価値を担保していく狙いだ。
あたらしい経済編集部はスタートバーン代表取締役 最高経営責任者 (CEO) 施井泰平氏へ取材を行った。
スタートバーン代表取締役 施井泰平氏へ取材
ー集英社のコンテンツ含め、日本のコンテンツを「Startbahn Cert.」で流通させることは、どのような影響がありますか?
施井泰平:これまで日本のコンテンツは海外での不正利用が多かっただけでなく、その価値を証明したり誇示する手段も限られてきました。
今回のプロジェクトは、信頼ある事業者からの販売証明、制作数が限られた作品の限定数証明、さらには国際的な作品販売と、ブロックチェーン証明書の真価を発揮できる要素が3つ重なっています。
日本のコンテンツのアンダーグラウンドな広がりではなく、公式の価値がより大きく広がり、流通していくきっかけになれば本望です。
(images:iStokcs/Kateryna-Bereziuk・antoniokhr)
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