ビットコイン価格は長期的に14万6,000ドル、JPモルガンの判断の根拠は?
ブルムバーグ(Bloomberg)によると、JPモルガン・チェースは理論的に導き出されたビットコイン(BTC)の長期的な価格目標を14万6,000ドル(約1,500万円)に設定していることが分かりました。この価格予測による、ビットコインの時価総額は5,750億ドル(約60兆円)に達します。
ビットコインの将来的な時価総額は約60兆円に
JPモルガン・チェースのマネージングディレクターであるニコラオス・パニギルツォグロウ(Nikolaos Panigirtzoglou)氏ら戦略家によると、ビットコイン価格を長期的に見て14万6,000ドルと想定すると、時価総額は5,750億ドルとなり、現在のそれの4.6倍になる計算です。その時点でビットコインの時価総額は、金(ゴールド)に対する民間企業の総投資額に匹敵することになります。
パニギルツォグロウ氏は1月4日に公表したこの文書の中で、ビットコインはヘッジファンド手段としての金(ゴールド)を有効に退け始め、世界初の暗号資産(仮想通貨)にとって大きなプラスス要因になると分析しています。文書はさらに、「代替通貨として金に取って代わることは、長期にわたるビットコインの大きな価格上昇を意味する」と予測しています。
ビットコイン価格目標は今すぐではなく長期的な見通し
文書はさらに、「金とビットコインの間に起きるボラティリティのコンバージェンスは、一朝一夕にして起きることはあり得ず、何年もかかるかるプロセスを経て達成されると思われる」と述べています。理論的に導かれた14万6,000ドルというビットコイン価格目標はつまり、長期的な目標としてみなすべきであり、今年はとても予測できない価格目標であるとの結論になります。
ビットコインにとって2020年は大成功の年でありました。機関投資家や超富裕層がビットコインだけでなくほかの仮想通貨も買い集めていました。グッゲンハイム・パートナーズのグローバル最高投資責任者スコット・マイナード(Scott Minerd)氏から億万長者のファンドマネジャーであるポール・チューダー・ジョーンズ(Paul Tudor Jones)、億万長者のヘッジファンドマネジャーであるスタン・ドラッケンミラー(Stan Druckenmiller)氏らまで、皆が手持ちポートフォリオにビットコインを取り込みました。
JPモルガンの戦略はより慎重、様子見か
JPモルガン・チェースはしかし、ビットコインはいずれ逆風が吹くのではないかと見ています。ビットコイン価格は短期的には、5万ドルから10万ドルの間に達する可能性がありますが、「持続はしないだろう」というのが彼らの見解です。
JPモルガンは従って、現時点では機関投資家がビットコイン価格を押し上げる唯一の要因であって、今後も機関投資家の役割次第だと見ています。つまり長い目で見て、機関投資家が仮想通貨に一定のポジションを持つかどうかにかかっているとの見方です。
参考
・JPMorgan Says Bitcoin Could Surge to $146,000 in Long Term
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参照元:CoinChoice