「25%が2段階認証のバックアップを作成せず」ハードウェアウォレット開発企業が調査

「25%が2段階認証のバックアップを作成せず」ハードウェアウォレット開発企業が調査

ハードウェアウォレットの開発を行うNGRAVEが1月13日、2020年12月に実施した仮想通貨の投資家を対象に行った、保管金額や保管状況に関する調査をまとめたレポートを発表した。

半数以上の仮想通貨保有金額は200万円以下

今回の調査では、世界78か国から1,400の回答を集めている。保管金額に関する質問では、5000ドル(約52万円)から100万ドル(約1億400万円)以上までを7つに分類して、それぞれの層に分類される回答者の割合をグラフで示している。

このグラフによると、仮想通貨で2万ドル未満を保有している層は、全体の55.5%だった。またこの層が保有している金額は、回答者全体の保有している金額の4.3%となっている。

一方仮想通貨で10万ドル(約1,040万円)以上を保有している層は全体の14%で、この層が保有している金額は全体の78%を占めていたことが分かった。さらにトップ5%が保有している金額が全体の60%弱という結果となった。

ハードウェアウォレットではUSBタイプが人気

このレポートでは仮想通貨取引所に預けている状況についての調査結果もまとめている。回答者の62%が、仮想通貨の一部を取引所に保管していることが明らかになった。また、取引所のログインするためにSMSやグーグル認証などで2段階認証を設定している人は96%だった。しかし、4人に1人が2段階認証の回復コードのバックアップをとっていないという結果になった。

またトランザクションに関する項目では、トランザクションの前にテストを行う人の割合が57.4%だった。取引所での本人確認(KYC)に関する項目では、本人確認完了済みという回答が85%だと判明した。

ハードウェアウォレットについての調査では、76%がUSBのハードウェアウォレットを使用していることが分かった。ブルートゥースやNFCのハードウェアウォレット使用者が13.6%、QRコードのハードウェアウォレット使用者は10.4%だった。また67.4%がペーパーウォレットにバックアップを保管していることが明らかになった。

今回の調査の回答を者男女別に見ると、男性が90%以上だった。さらに男性回答者を年齢別に見ると、25歳未満が11.5%、25歳から35歳が32.7%、35歳から45歳が29.9%、45歳から60歳が17.0%、60歳以上が3.9%となっている。回答を得た国を地域別に見ると、最多はヨーロッパの48.6%、続いて北米が24.1%、アジアは8.9%だった。

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文:かにたま

参照元:CoinChoice

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