2020年を振り返る10の暗号資産のチャート
世界中が新型コロナウイルスに翻弄された2020年。今年も暗号資産業界でもさまざまなことがありましたが、実際に数値の推移で見ることでその変遷や各事象のトレンドの勢いも理解できます。2020年の暗号資産業界を10のチャートで振り返ります。紹介するチャートは全てマーケット分析サイトのskew(https://analytics.skew.com/)を用いています。
暗号資産業界にとってどのような1年だったのでしょうか?10のチャートで2020年の暗号資産業界を振り返ります。
ビットコイン(BTC)の価格
ビットコインの価格は年初から約3倍になりました。さまざまな企業がビットコインを購入したことも注目されました。
グレイスケールのビットコイン資金流入
2020年は機関投資家の年であったと言えます。ビットコイン投資信託のグレイスケースには巨額の資金が流入して運用残高は110億ドル(約1兆1,300億円)にまで成長しました。
CMEのビットコイン先物取引高上昇
CMEのビットコイン先物の取引ボリュームも上昇しています。CMEのビットコイン先物は2017年末から開始しましたが、2020年にいよいよ存在感のある市場になったと言えます。
ヘッジファンドのトレードが増加
ロング、ショート問わずヘッジファンドのポジションも増加しました。
記録的なETHのパフォーマンス
ETHの価格パフォーマンスがビットコイン以上の値上がりを記録しました。2020年イーサリアム(Ethereum)はDeFi(分散型金融)の分野でプロダクトマーケットフィットを確立しました。
ステーブルコインの流通量が増加
USDCの流通総額は約3倍になりました。トークン市場でもBTCペア以外にもステーブルコインペアの出来高が少しずつ大きくなっています。
DeFiのロック金額の増加
DeFiのスマートコントラクトにロックアップされている資金は年初から約10倍に成長しました。DeFiのエコシステムは2020年に大きく成長したと言えます。
イーサリアム上のビットコインが増加
イーサリアム上でビットコインをトークン化した「WBTC」の残高が増えています。これもDeFiの成長に伴うもので、DeFiでビットコインを運用したいユーザーの増加を表したチャートだと言えます。
オプション市場の成長
2019年にはほとんど存在しなかったオプション市場が急激に成長しました。Deribitが市場をリードしています。
先物市場の主役にも変化
長年にわたって先物市場をリードしていたビットメックス(Bitmex)に取って代わって、バイナンス(Binance)が先物市場の中心地になりました。
まとめ
いかがだったでしょうか?2020年の暗号資産の動向をチャートとともに振り返ることができたと思います。
毎年新しい動向があるのが暗号資産業界であり、2021年もさまざまなイベントがあることを期待したいです。
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参照元:CoinChoice