Fidelity×BlockFi「ビットコイン担保の現金融資サービス」提供へ
米国の金融大手「Fidelity(フィデリティ)」は2020年12月9日に、同社のデジタル資産関連子会社である「Fidelity Digital Assets(FDS)」が、仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)を担保として現金融資を受けることができるサービスを提供することを発表しました。FDSは暗号資産レンディングサービスを手がけている「BlockFi(ブロックファイ)」との提携を通じてこの新サービスを提供します。
こちらから読む:FXcoin、国内初の”XRPベース取引”開始「暗号資産」関連ニュース
ポジションはそのままで「現金融資」
Fidelity(フィデリティ)は2020年12月9日に、デジタル資産関連の事業を担っている同社の子会社「Fidelity Digital Assets(FDS)」が、仮想通貨レンディングサービスを手がけている「BlockFi(ブロックファイ)」との提携を通じてビットコイン(BTC)を担保にして現金融資を受けることができる新しいサービスを開始することを発表しました。
これによって「BlockFi」の口座を有しているFidelityの機関投資家は、保管しているビットコインを売却することなく現金融資を受けることができるようになります。
このサービスは「ヘッジファンド・マイナー・OTCデスク」などを対象に提供されるものであり、サービス利用者は担保として使用される資産のロングポジションを失うことなく流動性にアクセスできるようになるため、レバレッジをかけたポジションでヘッジ戦略を構築したり、事業費の支払いを行ったりすることができるようになると伝えられています。
Fidelity Digital Assets(FDS)のセールス・マーケティング責任者であるChristine Sandler(クリスティン・サンドラー)氏は、公式発表の中で新しいサービスについて次のように説明しています。
ビットコインのロングポジションを保有している機関からの”資本効率向上”に対する需要は引き続き高まっています。新しい担保サービスの提供によって、それらの効率を求めるお客様は信頼できる資本でより多くの機会にアクセスできるようになります。
これは「Fidelity Digital Assets」にとってデジタル資産市場で成長を続ける貸付市場をサポートするための重要な第一歩です。「BlockFi」などの大手企業との間でデジタル資産エコシステム内の関係を深めることによって、この分野の投資家の方々に機関投資家向けソリューションを提供することができるようになります。
新たに提供されるサービスの借入金比率は「60%」となっているため、100万円相当のビットコイン担保がある場合には最大60万円の現金を借りることができることとなりますが、「Bloomberg」の報道によるとBlockFiのCEO兼創設者であるZac Prince(ザック・プリンス)氏は『機関投資家クラスのクライアントに対してはこの比率を調整することができる』と語ったと報じられています。
>>「Fidelity」の公式発表はこちら
>>「BlockFi」の公式発表はこちら
こちらの記事もあわせてどうぞ
ビットコイン(BTC)などの購入は豊富な暗号資産を取り扱っている暗号資産取引所Coincheckからどうぞ。