ETHのステーキングはどのように行う?ステーキングの方法を3種類に整理して解説
ETHのステーキングはどのように行う?
イーサリアム2.0のフェーズ0が開始され、ETHのステーキングができるようになっています。イーサリアム2.0によってイーサリアムのコンセンサスメカニズムはPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行が予定されています。
関連コラム:イーサリアム 2.0とは? ついに始まるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行を理解しよう
イーサリアム2.0のネットワークで、ETHをステーキングしてノード運用して報酬を得るには、1ノードあたり32ETHのステーキングとノードを安定的に運用する必要があります。自分のコンピュータやAWSにイーサリアム2.0のノードクライアントをダウンロードして、オフラインにならないように運用するということです。
こういったノード運用は多くのユーザーにとって簡単ではありません。32ETHを保有しておらず、より少ない数量でステーキングしたいという場合もあるでしょう。今回はイーサリアムのステーキングに興味を持っているユーザーのためにステーキングの方法を3種類に整理して解説します。
ステーキングの方法を3種類に整理して解説
取引所・カストディ
まず、ステーキングに対応している取引所に預け入れして、ステーキング報酬を得るという方法です。バイナンス(Binance)やコインベース(Coinbase)などの取引所は、コスモス(COSMOS)やポルカドット(Polkadot)などの銘柄でステーキングサービスを提供しており、イーサリアム2.0も対応する可能性が高いでしょう。
- 利点:最も簡単な方法であり、ステーキングに参加しやすい
- 欠点:ETHの秘密鍵を完全にサードパーティーに預け入れする必要があり、サードパーティーリスクを引き受ける
ステーキングプール
次の方法はステーキングプールを利用するというものです。もし32ETHを保有していなくて、また取引所などに預け入れしたくない場合、ステーキングプールは良い選択肢です。ステーキングプールはイーサリアム上のスマートコントラクトにETHをデポジットして、そのスマートコントラクトにデポジットされたETHをマッチングして32ETHにして自動でステーキングします。
- 利点:サードパーティーリスクがない、自身で秘密鍵を保管できる
- 欠点:スマートコントラクトリスクがある
バリデータ・アズ・ア・サービス
3つ目の方法はバリデータ・アズ・ア・サービスと呼ばれるものです。32ETHを保有していて自分でノード運営はしたくないものの、自身で秘密鍵を保有したいというユーザーにとってこの方法は選択肢になりえます。
自身で秘密鍵を保有して、ノード運用だけをバリデータアズアサービス運営事業者に委託する方法です。この場合、サードパーティーリスクがなく、自身で秘密鍵を保管できます。
- 利点:サードパーティーリスクがない、自身で秘密鍵を保管できる
- 欠点:一般的に他の手法と比較して費用が高い
まとめ
いかがだったでしょうか?いくつかステーキングに参加する方法があり、保有量やどの程度のリスクを許容できるかなどによってどれが一番良いかはユーザーひとりひとりによって変わってくるはずです。ステーキングに興味がある方はそれぞれの長所と短所を理解しながら自分にあった方法でトライしましょう。
下記はステーキングプールやステーキングサービスを提供している事業者の例です(アルファベット順) サードパーティのバリデータを利用する際は、信頼できる事業者か、鍵の管理をきちんと行っているか、どのような手数料をとられるのかなどを比べてみましょう。
- Attestant
- Bison Trails
- Blockdaemon
- Blox
- Certus One
- Chorus One
- DokiaCapital
- Everstake
- Figment Networks
- P2P Validator
- Rocket Pool
- Staking Facilities
- Stake Capital
- stakefish
- Staked
- Stakewise
stakefishではユーザーが秘密鍵を保有したままステーキングできるサービスを展開しています。現在ローンチ記念で手数料0.1ETHキャンペーンなどもあるようです。詳しくは公式サイトをご覧ください。
参考
・Getting to Know Third Party Validators
参照元:CoinChoice