【Cardano/ADA】ステーキング関連の新機能を搭載した「Daedalus 2.4.0」リリース


カルダノ(Cardano/ADA)の開発を担当している「IOHK」は2020年10月29日、ADAを安全に保管することができる公式デスクトップウォレット「Daedalus(ダイダロス)」の最新バージョンがリリースされたことを発表しました。新たにリリースされた「Daedalus 2.4.0」にはステーキングに参加する際に役立つ複数の機能が追加されています。

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多数の新機能を搭載した「Daedalus 2.4.0」公開

IOHKが新たにリリースした「Daedalus 2.4.0」では、カルダノ(Cardano/ADA)のステーキングにおける委任機能の操作性がさらに向上しており、ステークプールの飽和程度を示す「飽和インジケーター」や、ADA報酬額を事前に確認できる「見込み報酬額の見積もり機能」などといった多数の新機能が追加されています。

Daedalus Wallet(ダイダロス・ウォレット)では既にCardano(ADA)のステーキングに参加したり、ステーキングで獲得した報酬を確認したりすることができる便利な機能が提供されていましたが、今回新たに複数の新機能が追加されたことによって、各ステークプールの状況や報酬額を事前に確認しながら、より快適な環境でステーキングに参加することができるようになりました。

今回リリースされた「Daedalus 2.4.0」で追加された新機能としては以下のようなものが挙げられています。

並び替え可能な「ステークプールテーブル表示機能」

Daedalus 2.4.0では、飽和状況・費用・手数料・生成ブロック数・見込み報酬額・出資額などに応じて表示するステークプールを並び変えることもできる「ステークプールテーブル表示機能」が追加されています。

ダイダロスウォレットの「ステークプール」ページには、「タイル表示」と「テーブル表示」を切り替えるためのボタンが追加されているため、このボタンをクリックすることによって表示方法を切り替えることができます。

「飽和状況・費用・手数料・生成ブロック数・見込み報酬額・出資額」などに応じてステークプールを並び替えたい場合には、ステークプール一覧の上部に表示されているそれぞれの項目をクリックするだけで簡単に並び替えることが可能です。

「タイル表示とテーブル表示の切り替え」「ステークプールの並び替え」が可能「タイル表示とテーブル表示の切り替え」「ステークプールの並び替え」が可能

見込み報酬額に基づいた「ステークプールランキング」

Daedalus 2.4.0ではステークプールのランキング方法に改良が加えられているため、各プールの見込み報酬額に基づいて「獲得可能な見込み報酬額が高い順」にステークプールが表示されるようになっています。

なお、この表示順序は先述した「並び替え機能」を使用することによって「飽和状態順・手数料順・費用順・生成ブロック数順」などに変更することも可能です。

ステークプールを選択した際に表示される「詳細情報画面」には、新しく「見込み報酬額」の項目が追加されているため、この画面を確認すれば”エポックごとに獲得可能な報酬額”を事前に確認することができます。

『〜ADAステークした場合にどれくらいの報酬が得られるか?』を確認したい場合には、「ステークプール」画面の上部に表示されているスライダーを使用して「委任したいステーク量」を指定すれば、それに応じた報酬額が表示されます。

スライダーで「委任したいステーク量」を指定すれば、詳細情報画面で「エポックごとに獲得可能な報酬額」の確認が可能スライダーで「委任したいステーク量」を指定すれば、詳細情報画面で「エポックごとに獲得可能な報酬額」の確認が可能

飽和レベルを視覚的に示す「飽和インジケーター」

Daedalus 2.4.0では、ステークプールの飽和レベルを直感的に確認することができる「飽和インジケーター」が追加されています。

「タイル表示・テーブル表示・詳細表示」の画面には、”飽和レベルを示す色分けされたバー”が表示されているため、このバーを確認することによって『ステークプールがどれくらいの飽和状態にあるか』を視覚的に確認することができます。バーの色は飽和レベルに応じて以下のように変化します。

飽和レベル バーの色
100%以下 緑色
100%以上〜105%以下 黄色
105%以上〜110%以下 オレンジ
110%以上 赤色

ステークプールの飽和レベルが高い場合(黄色・オレンジ・赤色)には、ステーク量が増えても報酬額が増えなくなる可能性があるため、飽和過剰となったプールへの委任は推奨されていません。Cardanoネットワークの分散化のためにもバランスを見ながら委任先を決定することが重要です。

ステークプールの飽和レベルが直感的に確認可能ステークプールの飽和レベルが直感的に確認可能

ステークプール用語の説明機能

Daedalus 2.4.0では、ステークプールの詳細情報画面で使用されている主要なステークプール用語に「説明用のツールチップ」が追加されています。

各種用語の意味がわからなかった場合には、マウスを操作して用語の上にポインタを移動するだけで各用語の具体的な説明を確認することが可能です。これらの説明は「飽和・ランク・プールマージン・出資・エポックごとのコスト・生成ブロック数・見込み報酬額」などといった各用語で行われています。

各用語をマウスで選ぶと説明を表示させることが可能各用語をマウスで選ぶと説明を表示させることが可能

ウォレット移行時のレフトオーバー

一部のケースでは、従来の「Byronウォレット」から新しい「Shelleyウォレット」へと資金を振り替える際に、トランザクションの出入力の組み合わせに応じて極少額の資金が残される「レフトオーバー」と呼ばれる現象が発生することがありました。

これは『トランザクションに課せられた最低額1ADAの制限のために少額のADAが移行できず、稀有なケースとしてトランザクションの出入力の組み合わせが処理できないほど少額であるため、元のウォレットに残されてしまうことで生じる』と説明されています。

「Daedalus 2.4.0」は、資金を移動する際にこうして元のウォレットに残されたレフトオーバーを表示するようになっています。レフトオーバーフィールドは「資金を移す」のダイアログ画面に表示されます。

資金移動時に「レフトオーバー」が表示される(画像:IOHK)資金移動時に「レフトオーバー」が表示される(画像:IOHK)

Cardano(ADA)のステーキングがより簡単に

Daedalus Wallet(ダイダロス・ウォレット)を利用すれば、ADAを安全に保管しながら簡単な作業でステーキングに参加することができますが、委任するステークプールによっては報酬額も大きく異なるため、その時の状況に応じて最適なステークプールを選ぶことが重要となります。

今回リリースされた「Daedalus 2.4.0」には、ステーク量を指定して事前に報酬額を確認することができる「見込み報酬額の見積もり機能」などが搭載されている他、各種専門用語の説明機能も追加されているため、より簡単に最適なステークプールに委任することができるようになると期待されます。

これらの新機能が追加されたことによって「ダイダロスウォレットでの委任作業」はより簡単に分かりやすくなっているため、『長期的にADAを保有しているが、ステーキングには参加していない』という方などは、この機会に「Daedalus 2.4.0」をインストールしてステーキングに参加してみると良いでしょう。

なお、今回のアップデートでは『還元処理中に同期アニメーションの表示で生じていた不具合も修正されている』と報告されています。

>>「IOHK」の公式発表はこちら
>>「Daedalus Wallet(最新版)」のダウンロードはこちら

2020年10月30日|カルダノエイダコイン(ADA)の価格

カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)の価格は今月13日に12円付近まで回復したものの、その後はやや下落しており、2020年10月30日時点では「1ADA=9.44円」で取引されています。

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2020年9月30日〜2020年10月30日 ADAのチャート(引用:coingecko.com)2020年9月30日〜2020年10月30日 ADAのチャート(引用:coingecko.com)

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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