仮想通貨取引所ジェミニ(Gemini)でリアルタイムの税計算が可能に
ウィンクルボス兄弟が運営するアメリカの仮想通貨取引所ジェミニ(Gemini)が10月29日、税金計算ソフトウェア会社のタックスビット(TaxBit)との提携を発表した。これによりジェミニでは、仮想通貨取引に関わる税金の計算が容易になる。
仮想通貨に関する税金の問題が減少
タックスビットでは、タックスセンタースイート(Tax Center Suite)というサービスを提供している。同サービスでは、リアルタイムでの税額の計算、数回のクリックで完了する納税申告書の作成、財務の専門家とのチャットなどが含まれている。完成した納税申告書をダウンロードすることで、財務申告ソフトウェアにアップロードしたり、会計士に送ることができる。
ジェミニとタックスビットが提携することにより、数か月以内にジェミニにタックスセンタースイートを統合することになる。ジェミニのテイラー・ウィンクルボス最高経営責任者は、「タックスビットのソフトウェアは、仮想通貨税の報告に必要な計算を自動化し、ユーザーの仮想通貨税の問題点を減らすことに役立つ。投資家はまた、ジェミニで行った取引における税金の影響をリアルタイムで確認できる」と述べている。
またツイッターのジェミニの公式アカウントは、「仮想通貨税について考え始めるのは決して早すぎることはない」とコメントし、今回の提携を発表している。
背景にあるアメリカ当局の仮想通貨の監査強化
アメリカ合衆国内国歳入庁(IRS)は、2014年から仮想通貨を資産と見なし、課税対象に指定している。加えて2019年からIRSは、個人所得税申告書の「Form 1040」に「「2019年の任意の時期に、仮想通貨の売却、送金、交換、またはその他の方法で、金銭的な利益を取得しましたか」という質問を追加。
このような背景もありタックスビットでは、2019年に仮想通貨の税金に関する申告作業などを自動化する支援を行っている。また今後、法律の変更などにより申告項目があった場合でもでもタックスビットでは、過去の財務フォームを提供できるようにするプランも用意されている。
参考
・Gemini and TaxBit Partner to Make Crypto Taxes Easier
・https://taxbit.com/cryptocurrency-tax-guide/#
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文:かにたま
参照元:CoinChoice