アメリカ宇宙軍(USSF)ブロックチェーン企業「Xage Security」と提携
アメリカ・カリフォルニア州に本社を構えるブロックチェーン企業「Xage Security」は、2020年9月17日に昨年米国で設立された「アメリカ宇宙軍(U.S. Space Force/USSF)」と提携したことを発表しました。「Xage Security」と「アメリカ宇宙軍」はデータセキュリティシステムの開発などでブロックチェーン基盤のソリューションを活用していくことを説明しています。
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アメリカ宇宙軍(U.S. Space Force/USSF)とは
アメリカ宇宙軍(U.S. Space Force/USSF)は、2019年12月20日に国防総省内の空軍省の管轄下に設置された宇宙空間を担任範囲とするアメリカの軍事組織であり、アメリカに8個ある武官組織の一つです。
宇宙関連の事業や研究が急速に進んでいる中で最近設立された「アメリカ宇宙軍」は、アメリカやその同盟国の宇宙空間における安全保障、経済活動の確保、宇宙空間における敵対勢力からの保護、統合軍への宇宙関連能力の提供、宇宙空間経由の戦力投射及び関連人材の育成」などに取り組んでいます。
データセキュリティ関連で「Xage Security」と提携
今回の発表では「アメリカ宇宙軍」がデータセキュリティシステムの開発に向けてブロックチェーン企業である「Xage Security」と提携したことが報告されています。
Xage Securityはアメリカ・カリフォルニア州に本社を構えるブロックチェーン関連のスタートアップ企業であり、エネルギー・電気通信・公益事業・建物管理・製造現場といった様々な分野でインフラとデバイス間で改ざん防止のコミュニケーションを可能にする技術を開発している他、データセキュリティ関連のブロックチェーンソリューションなどを提供しています。
「アメリカ宇宙軍」と「Xage Security」は、空軍研究所から軍事・民間資産全体にわたるあらゆる分野でデータ保護を実現するために協力します。このプロジェクトでは「Xage Security Fabric」と呼ばれるブロックチェーン基盤のソリューションが活用されるとのことです。
アメリカ宇宙軍の様々なデータを保護
「Xage Security Fabric」はブロックチェーンを使用してネットワーク内の個々のノードへのアクセスを検証し、ネットワークによって提供されるデータが信頼できるものであることを保証します。このソリューションは特に『軍事及び民間衛星を改ざん不可能な方法で地上の基地局に接続する際の課題に対処するために使用される』とも報告されています。
「Xage Security」は、アメリカ宇宙軍が使用する宇宙システムが”安全で正確なデータに依存する様々なサービス”を採用していることから『サイバー攻撃をブロックして、細かいレベルで宇宙プラットフォームを保護し、様々な組織やユニット全体でデータの整合性・機密性・アクセスを保証するセキュリティソリューションが必要』だと述べており、同社のソリューションがそのような課題解決に役立つことを説明しています。
なお「Xage Security」が「アメリカ宇宙軍」と結んだ今回の契約は、同社が2019年12月に米空軍との間で結んだ契約に続く2番目の契約であると報告されています。
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