VeChainがホテル向けコロナ感染のリスク管理アプリを共同開発

センタリング

ホテル向けの新型コロナウイルス対策アプリケーション

企業向けサプライチェーンプラットフォームを提供する「ヴィチェーン(VeChain)」が、新型コロナウイルス対策用のアプリケーションを開発したことを発表しました。リスクマネジメントの第3者機関「DNV GL」とVechainが共同開発した「ヴィトラスト(VeTrust)」は、コロナウイルスのパンデミック下において、企業とその従業員の安全性を評価・改善するための、ブロックチェーンを基盤にしたリスクアセスメント・アプリケーションです。

VeTrsutは、同じくVechainを基盤とする医療用アプリケーション「マイケア(My Care)」と、BaaSプラットフォーム「VeChain ToolChain」を融合させて、企業内におけるコロナ感染のリスク要因を評価します。最初のテストとして、中国国内の中小規模のホテルにて運用される予定です。

VeTrustを使用することで、ホテル内での食事の準備や室内清掃などの評価やモニタリングが可能となります。これにより、ホテルの清潔さや安全基準を証明できるようになります。また、独自のBaaSプラットフォームの「ヴィチェーン・ツールチェーン(VeChain ToolChain)を併用することで、感染リスクを自己管理する基準のチェックリストも作成できます。

世界規模の経済危機に対処するために

Vechainが行った統計によると、新型コロナウィルスは、中国国内のホテル業界に4億4,000万ドル(約1,038億円)の損失をもたらしました。中国国内のホテル全体のうち74.29%ものホテルが、27日以上の休業を余儀なくされています。VeTrustはホテル業界の信頼性を回復し、より正しい評価能力と適切な評価プロセスを提供するためにデザインされたとのことです。

VeTrustと同様に共同開発された企業内での感染リスクのマネジメントシステムであるMy Careは、すでにITCホテルやインターコンチネンタルなどのホテルチェーンや、上海のコンベンション・センターで導入されています。

他にもVeChainはデジタルヘルスケアソリューションの開発企業である「アイ・ダンテ(I-Dante)」と共同で、記録保管アプリケーション「E-HCert」を開発しました。このアプリケーションはキプロス空港で、コロナ感染者の自動検出システムとして稼働を始めています。収集されたすべてのデータは、ブロックチェーンに保管され、新型コロナウイルス対策に活用されます。

参考
VeChain and DNV GL present VeTrust to fight COVID19

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参照元:CoinChoice

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