次世代型「STO取引所システム」共同開発へ:アーリーワークス×スタンダードキャピタル
フィンテック事業やベンチャーキャピタル事業などを展開している「スタンダードキャピタル株式会社」は2020年8月27日に、独自のブロックチェーン技術「Grid Ledger System(GLS)」を開発している「株式会社アーリーワークス」と事業提携し、ブロックチェーン技術を利用したセキュアかつ高い処理速度を有する”次世代型のSTO取引所システム”の共同開発に取り組んでいくことを発表しました。
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技術融合で「次世代型STO取引所システム」を共同開発
スタンダードキャピタル株式会社はフィンテック事業やベンチャーキャピタル事業などを展開している東京都の会社であり、強固なセキュリティ構造によって本人が本人の情報を管理できる「XELA ID」を軸としたセキュリティ強化サービスに取り組んでいる他、セキュリティトークンオファリング(STO)関連の事業にも取り組んでおり、セキュリティトークン(デジタル証券)関連の自主規制団体である「日本STO協会」にも賛助会員として参加しています。
今回の発表では、スタンダードキャピタルが独自のブロックチェーン技術「Grid Ledger System(GLS)」を開発している「株式会社アーリーワークス」と事業提携し、ブロックチェーン技術を利用したセキュアかつ高い処理速度を有する”次世代型のSTO取引所システム”の共同開発に取り組んでいくことが報告されています。
両社は今回の共同開発で、スタンダードキャピタルが現在開発している「XELA(Wallet)」による個人認証ネットワーク基盤システムと、アーリーワークスの次世代型ブロックチェーンシステムである「Grid Ledger System(GLS)を融合させることによって、改ざんや不正を許さない個人の権利に紐づいた形での有価証券の売買や移譲、スマートコントラクトなどによる配当の自動化などを実現させ、ハイセキュアかつストレスフリーなサービス提供を目指すと説明しています。
スタンダードキャピタルの「XELA ID」について
スタンダードキャピタルが有する「XELA ID」は、ブロックチェーンの利点を最大限活用したID情報のセキュアな管理が可能な、外部サービスとのシームレス接続によるセキュアな情報交換を実現するシステムとなっています。
「XELA ID」は、これまでメールアドレスや電話番号の複製によって個人が複数のアカウントを運用することができた従来型のIDとは異なり、個人がネットワーク上に存在する1つのアカウントの存在をブロックチェーンで担保・保証するIDとすることによって、証券、ポイント・トークンなどの金銭、割引クーポン・交換券などのNFT、個人の行動履歴などの個人に紐づくあらゆる所有権の証明ができるとされています。
アーリーワークスの「Grid Ledger System」について
アーリーワークスが有する「Grid Ledger System(GLS)」は、これまで伝統的に利用されてきたデータベースのような中央集権技術と、新しい概念として登場したブロックチェーンの持つ分散技術を細かい粒度で分解・解釈し再構築を行った”ハイブリッドブロックチェーンシステム”となっています。
「Grid Ledger System(GLS)」は、既存のブロックチェーンの技術的な常識では不可能とされてきた、セキュリティとストレスのない処理速度を両立させた「次世代型のブロックチェーン」となっており、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)などの新時代を創る技術の次世代インフラ技術としての提供を目指しています。
「スタンダードキャピタル」と「アーリーワークス」が実施する共同研究の成果については、システム構築後の実証実験などを通じて安定性を確保したうえで、利用者にとって新しい体験となるサービスの提供を進めていくと説明されています。
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