取引プラットフォームのロビンフッドが約210億円の資金調達を発表
アメリカを拠点としている株取引プラットフォームで仮想通貨も取り扱うロビンフッド(Robinhood)が8月17日、2億ドル(約210億円)をシリーズGの資金調達で行ったことを発表した。同社の企業価値は112億ドル(約1兆1,800億円)と評価された。今回調達した資金は、コア製品と顧客体験の改善に投資される。
仮想通貨もビットコイン(BTC)など7銘柄も取り扱い
ロビンフッドは株や金への取引プラットフォームではあるが、仮想通貨も利用可能となっている。現時点で以下の7銘柄の取り扱っている。
ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSV(BSV)、ドージコイン(DOGE)、イーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC)、ライトコイン(LTC)
また取引自体はできないものの、リアルタイムで市場データをサポートしているコインは10銘柄存在する。以下がロビンフッドのサポートしている10銘柄である。
ビットコインゴールド(BTG)、ダッシュ(DASH)、リスク(LSK)、モネロ(XMR)、ネオ(NEO)、オミセゴー(OMG)、クウォンタム(QTUM)、リップル(XRP)、ステラ(XLM)、ジーキャッシュ(ZEC)
ロビンフッドの公式サイトでは、今後他の仮想通貨も取引できるようサポートすることを示唆している。ただし現在市場データをサポートしている10銘柄に売買機能を追加するとは限らないことも明記されている。
学習リソースへの訪問者数が250%以上増加
今回の発表でロビンフッドは、ユーザーが市場について学習するためにより多くの時間を費やしている傾向にあることを示している。ロビンフッドでは、投資の基本、市場動向、専門用語などに関する650以上の記事を公開しており、これらの学習リソースへの平均ユニーク訪問数が、1月以来250%増加している。
またロビンフッドがサービス提供を行っているロビンフッドスナック(Robinhood Snacks)では、ニュースレターやポッドキャストで金融ニュースを無料で配信している。ポッドキャストの月間アクティブリスナーは200万人を突破し、ニュースレターは2,000万人以上が購読している。またこのニュースレターでは、 ダウ平均株価やS&P500といった代表的な株価指数とともにビットコイの価格も記載されている。
今後ロビンフッドは、新たに人員を追加し、応答時間の短縮、セルフサービスツールの構築、情報および教育ツールの強化支援を行っていく予定だとしている。
参考
・Investing in our Core Product and Customer Experience
【こんな記事も読まれています】
・増加する小口投資家のビットコイン(BTC)保有率と市場への影響
・2020年初からの暗号資産・トークンの投資パフォーマンスを時価総額別に比較
・機関投資家がビットコイン(BTC)市場に参入する場合にどのような指標を見るのか
文:かにたま
参照元:CoinChoice