【Cardano/ADA】ITN報酬の還元機能を備えた「Daedalus 2.1.0」公開|受取方法も解説


カルダノ(Cardano/ADA)の開発を担当している「IOHK」は2020年8月8日に、ADAを安全に保管することができる公式ウォレット「DAEDALUS(ダイダロス)」の新しいバージョンである「Daedalus 2.1.0」がリリースされたことを発表しました。この新しいバージョンがリリースされたことによって、カルダノの「インセンティブ付きテストネット(ITN)」で報酬を獲得していたADA保有者はそれらの報酬をメインネットで受け取ることができるようになりました。

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複数の新機能を備えた「Daedalus 2.1.0」リリース

Daedalus Wallet(ダイダロス・ウォレット)の新しいバージョンである「Daedalus 2.1.0」では、「インセンティブ付きテストネット(INT)で獲得した報酬を還元する機能」と「ADAトランザクションにおける報酬の送金を可能とする機能」という”2つの新機能”が搭載されただけでなく、ステークプール検索パフォーマンスとステークプール情報に関する不具合が解消されています。

「ITN報酬の還元機能」について

インセンティブ付きテストネット(INT)とは、カルダノが先日行われた「Shelley(シェリー)」へのアップグレードを問題なく完了するために実施されていたテストのことであり、このテストでステーキングに参加していたADA保有者はテストネット上で報酬となるADAを獲得していました。

「Daedalus 2.1.0」には、この”インセンティブ付きテストネット”で獲得した報酬をメインネットのウォレットへと移動することができる機能が搭載されているため、ITN参加者は「Daedalus 2.1.0」をダウンロードして必要な作業を行うことによってITNで獲得したADA報酬を受け取ることができます。

「ITN報酬の受け取り方法」について

実際に報酬を受け取るためには「Daedalus 2.1.0」を公式サイトからダウンロードした後に「報酬受け取り用で作成したウォレットの復元フレーズ」と「トランザクション手数料を支払うための十分な資金が入ったShelleyウォレット」を準備する必要があります。

「Daedalus 2.1.0」を起動すると、画面左側に「”ITN”と書かれたブタのアイコン」が表示されているため、このアイコンをクリックすることによって報酬還元画面に移動することができます。

画面左側に表示された「ブタのアイコン」をクリック画面左側に表示された「ブタのアイコン」をクリック

報酬還元画面に移動すると「インセンティブ付きテストネット用ウォレットの復元フレーズ」と「報酬振込先ウォレット」の入力・選択画面が表示されるため、指示に従って必要な情報を入力しましょう。

「インセンティブ付きテストネット用ウォレットの復元フレーズ」と「報酬振込先ウォレット」を入力(画像:IOHK)「インセンティブ付きテストネット用ウォレットの復元フレーズ」と「報酬振込先ウォレット」を入力(画像:IOHK)

入力が完了すると「ウォレット送信時パスワード」の入力が求められるため、こちらを入力して「報酬の還元を確認する」のボタンをクリックするとITN報酬を受け取ることができます。

「ウォレット送信時パスワード」を入力して「報酬の還元を確認する」のボタンをクリック(画像:IOHK)「ウォレット送信時パスワード」を入力して「報酬の還元を確認する」のボタンをクリック(画像:IOHK)

ITN報酬の受け取り完了(画像:IOHK)ITN報酬の受け取り完了(画像:IOHK)

「報酬の送金」について

ウォレット残高に含まれている報酬は、ADAのトランザクション(送金)に使用することができるようになりました。報酬はトランザクションの作成時に自動的に使用されるように設計されてpり、ユーザーはその状態を把握することができるようになっています。なお、報酬として獲得したADAがトランザクションで使用された場合には、トランザクションの詳細に「送信元報酬」のセクションが表示されます。

トランザクションの詳細に「送信元報酬」のセクションが表示される(画像:IOHK)トランザクションの詳細に「送信元報酬」のセクションが表示される(画像:IOHK)

「ステークプール関連の不具合修正」について

今回のアップデートでは「ステークプール関連の不具合修正」も実施されています。Cardanoメインネットでステークプールが増加したことによって、ステークプールの検索機能でアニメーションが複雑化し、パフォーマンスの低下が生じていたものの、この問題はアニメーションを削除することによって解消されたと報告されています。

また、前回のリリースで問題が修正された後も「Daedalusでステークプールが十分に表示されない」という問題が生じていたものの、これに関しては『一部のステークプールがメタデータサーバー用に、Daedalusがサポートしているものよりも新しいTLS暗号化規格(HTTPS)を使用していることが判明した』と説明されており、この問題も修正されたと報告されています。

「既知の問題」について

既知の問題としては「ネットワークへの接続に関するパフォーマンスの不具合」と「ランダムなステークプールランキング」が挙げられています。

Shelleyへのアップグレードが実施された直後から、Daedalus起動時の「ブロックチェーン検証」と「Cardanoネットワークへの接続」が通常よりも長い時間かかっていることが確認されていますが、この問題は現在進められているCardanoノードパフォーマンス最適化で対処中であり、今後の更新で解消される見込みだと説明されています。

また、現在のステークプールランキングは履歴データがまだ参照できないため『一部のプールが不公平に優先されることを避けるためにランダム化されている』とされています。この問題は、履歴データが利用可能になり次第、その後のDaedalusリリースで解消されるとのことです。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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