カナダの仮想通貨取引所コインスクエアに水増し取引の疑い、規制当局が発表
カナダの規制当局であるオンタリオ証券委員会(Ontario Securities Commission)が7月16日、カナダの仮想通貨取引所であるコインスクエアに水増し取引の疑いがあることを発表した。今回の発表によるとコインスクエアは、2018年7月から2019年12月まで虚偽、あるいは仮想取引を報告することにより、取引量を増大させていた。報告された取引量は、90%以上を占めている。
最高経営責任者が取引量を水増しするように指示
コインスクエア(Coinsquare)は、カナダオンタリオ州のトロントにオフィスを構える仮想通貨取引所である。このプラットフォームは、コインスクエアプラットフォームという名称で2014年後半に一般公開した。2019年12月14日の段階で、約23万5,000のアカウントが存在している。今回の発表ではコインスクエアの他に、コール・ダイヤモンド(Cole Diamond)最高経営責任者(CEO)、ヴァージル・ロスタンド(Virgile Rostand)創設者兼社長、フェリックス・メイザー(Felix Mazer)氏の3名が提訴されている。
2019年1月頃からダイヤモンド氏は、事実上の最高財務責任者(CFO)も務めている。ダイヤモンド氏の指示で、ロスタンド氏がアルゴリズムを作成し、水増しを実行した。ロスタンド氏は2019年1月頃まで最高技術責任者(CFO)も務めており、その後もコインスクエアプラットフォームの技術面を担当していた。
2018年5月から2020年6月までメイザー氏は、コインスクエアで最高コンプライアンス責任者(CCO)の肩書きを保有していた。ただしコインスクエアは委員会に登録されておらず、メイザー氏もコインスクエアのCCOとして関連つけた登録も行われていなかった。
取引量の90%を偽装か
今回の発表によるとコインスクエアは、2018年7月17日から2019年12月4日までコインスクエアプラットフォーム上で約84万回の仮想取引が行われた。取引額は約59万BTCである。この期間の仮想取引は、コインスクエアプラットフォーム全体の取引量の90%以上を占めている。
またコインスクエアの取引量が増え始めた直後に、クライアントと一般の人々は疑わしい活動を特定し、コミュニティネットワークサイトであるレディット(Reddit.com)などで質問している。これらの投稿に対してレディットのコインスクエアサポートのアカウントは、「私たちは取引量を偽っていない」と2018年8月29日に明言している。
参考
・IN THE MATTER OF COINSQUARE LTD., COLE DIAMOND,VIRGILE ROSTAND and FELIX MAZER
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参照元:CoinChoice