【墨汁速報】イーサリアム上のドル”USDC” 初のブラックリストで凍結実行
イーサリアム上のドル”USDC”のブラックリスト機能を使用し、発行者のセンター(CENTRE)が10万ドルに相当するUSDCを凍結。このブラックリスト機能が実行されたのは発となる。
イーサリアム上のドル”USDC”
USDCとは、CoinbaseとCircle社によって運営されるセンター(CENTRE)によって発行されている仮想通貨版のドルだ。1USDCは1ドルと同じ価値を持ち、その価値はセンターが保有するドルにより裏付けられている。
USDCは現在イーサリアム上で10億ドル、日本円にして1070億円が発行されており、イーサリアム上のDEXやMaker DAO、CompoundなどのDeFi(非中央集権金融)の中核でも担保として使用することができる。
イーサリアム上のドル”USDC”のブラックリスト機能を使用し、発行者のセンター(CENTRE)が10万ドルに相当するUSDCを凍結。このブラックリスト機能が実行されたのは初となる。
イーサリアム上のドル”USDC”
USDCをセンターに凍結されたアドレスの該当のトランザクションはは0x15cbde1b9bf285db50e22eeff1a7d04ea267dd94726df8ecabdb4cb6c2b590cbで、6月16日に行なわれていることがわかる。このブラックリスト機能の呼び出しはセンターが所有するアドレスの一つ、0x5dB0115f3B72d19cEa34dD697cf412Ff86dc7E1bから実行されているのだ。
USDCのブラックリスト機能
USDCのイーサリアム上のコントラクトアプリケーションのバイナリーインターフェイスを見ると、“blacklisted”という項目があり、このアドレスが上記で見たアドレス0x5dB0115f3B72d19cEa34dD697cf412Ff86dc7E1bと同じことがわかるだろう。
Circle社によると、ブラックリストに追加されたイーサリアムアドレスはUSDCのコントラクトが使用出来なくなるとされている。つまりコントラクトを使用してUSDCの移動を行うため、該当アドレスではUSDCの受取や送金ができなくなるということだ。
またCircle社はブラックリストに追加されたイーサリアムアドレスは
「おおよそ完全かつ永遠に回収はできないだろう」
としている。
このブラックリストに指定された理由は定かではないが、このUSDCはなんらかの理由で盗まれたとされている。ブラックリストアドレスに関連するアドレスのEtherscanでのコメント欄ではイーサリアムアドレス0xEeC84548aAd50A465963bB501e39160c58366692はハッカーのアドレスであり、10000Loopingコインが盗まれたとある。マネーロンダリングやハッキングに関連するアドレスからUSDCを受け取るとブラックリストに入れられる可能性があるため、注意が必要だ。
※墨汁速報@コインチョイス その他仮想通貨の最新時事ニュースはこちら
▼墨汁サロンではイーサリアム2.0の最新動向やステーキング検証、テクニカル分析理論、最新ファンダメンタルなどをより深く解説しています。
参考:CENTRE appears to have blacklisted an address holding USDC for the first time
参照元:CoinChoice