トルコの不動産会社:複数銘柄対応の「暗号資産決済」を導入|オンライン物件閲覧も可能
トルコの大手不動産会社である「Antalya Homes(アンタルヤ・ホームズ)」は不動産購入者がビットコイン(Bitcoin/BTC)などの暗号資産(仮想通貨)で支払いを行うことができるようになったことを発表しました。2020年6月15日の発表によると、同社はトルコにおけるビットコイン決済を用いた不動産売買で過去最高額となる125万ドル(約1億3,400万円)の取引を処理したと報告されています。
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BTC・ETH・XRPなど「複数の暗号資産」に対応
トルコの大手不動産会社である「Antalya Homes(アンタルヤ・ホームズ)」は現在、ビットコイン(BTC)などをはじめとする複数の暗号資産(仮想通貨)による支払いを受け入れています。
同社の公式サイトには「ビットコイン決済」のボタンが設置されていますが、その他にも
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・エックスアールピー(Ripple/XRP)
・ライトコイン(Litecoin/LTC)
・テザー(Tether/USDT)
・ステラ(Stellar/XLM)
・ビットコインゴールド(Bitcoin Gold/BTG)
・ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)
などの暗号資産も利用することができると説明されています。
Antalya Homes(アンタルヤ・ホームズ)は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための取り組みとして、ドローンなどを用いた「不動産のバーチャルツアー」を実施しており、そのプラットフォーム上で暗号資産をサポートしたと伝えられています。
同社は「TeleProperty」と呼ばれる遠隔不動産販売サービスを通じて”オンラインでの物件閲覧”を実現しており、ドローン撮影による外観確認だけでなく「Facetime・Whatsapp・Skype」などを通じてビデオ通話を行い、売り手に質問したり、物件の詳細情報を確認したりすることもできると伝えられています。
トルコ不動産業界で過去最高額のBTC取引
暗号資産を用いた不動産売買は実際に行われており、同社の会長であるBayram Tekce氏は『トルコにおけるビットコイン決済の不動産売却では過去最高額である125万ドル(約1億3,400万円)の取引が行われた』ということを報告しています。
アンタルヤのヴィラ販売では、ドローンで家の外観を記録してお客様とオンラインで見学ツアーを実施しました。その後、オンライン会議を通じて購入希望者と販売者側で交渉を行いました。Antalya Homesはビットコインによる販売を仲介しています。125万ドルに相当するこの売却は、トルコでこれまでに行われたビットコイン決済による不動産売却の中で最も高額なものとなりました。
不動産業界では、ビットコイン決済だけでなく「ブロックチェーン技術」の導入も進み始めており、日本の大手住宅メーカーである「積水ハウス(Sekisui House)」は今月8日に、同社が立ち上げに参加している企業間情報連携推進コンソーシアム「NEXCHAIN(ネクスチェーン)」のブロックチェーン技術を用いて、”賃貸入居時に発生する賃貸物件の内覧・契約手続き・生活インフラの契約などといった一連の手続きをワンストップ化した業界初のサービス実現”に向けて取り組んでいくことを発表しています。
トルコでは、20%の国民がデジタル通貨を保有していて、BTCなどでの決済が一般化している。
日本でもスイカとか近い概念はあるけれど、あくまで法定通貨(円)としてポイントを使っているにとどまっています。
銀行を使わない取引は、大きな金額の場合、たいていなかなかの手数料がかかってくるけれど、ブロックチェーンのような手数料のごく安く安全な取引ができれば、物件そのものも安くできたり、いいサービスを提供できるようになる面もあるのではないでしょうか