2009年採掘のビットコイン(BTC)が突如送金!送り主は最初期マイナーか関係者説

2009年採掘のビットコイン(BTC)が突如送金!送り主は最初期マイナーか関係者説

約11年ぶりに動き出したビットコイン

ビットコイン(BTC)が生まれて間もない2009年に生成され11年間動きが無かったウォレットから5月20日、突然50BTC(約5,150万円)が送金されたことが確認されました。暗号資産(仮想通貨)市場では、これがサトシナカモト本人か、その関係者、またはビットコイン開発者の一人である故ハル・フィニー(Hal Finey)氏に関わる人物ではないかと、さまざまな憶測が飛び交っています。

11年ぶりに動き出したビットコインのニュースは、このウォレットの所有者によって、近い内に仮想通貨市場に巨大な売りの圧力が加わるのではないかという不安を生み出しました。その結果、ビットコインの価格はわずかに下落し、もしこのウォレットからの送金が続けば、下落傾向に推移する可能性があるとまで言われいます。

不安を抱える市場と深まる謎

5月20日のウォレットが動いた時間から、ビットコイン価格は当日の最高値9,800ドル(約108万円)台から9,600ドル(約106万円)台に下落しました。これは10年以上も動きのなかったウォレットが、なぜ今になって動き出したのかという疑問に対して、一部の投資家が不安を抱いたからだと考えられます。

仮想通貨アナリストのジョセフ・ヤング(Joseph Young)氏は、市場では目立った変化やニュースがない中でウォレットが動いたことに関して「ビットコインが初めてマイニングされた日から1カ月後、2009年2月に生成されたウォレットから50BTCが動いた。これができるのは、サトシナカモトに極めて近い人物だろう。しかしなぜ10年以上経った今、ウォレットが動き出したのかは分からない。」とTwitterに投稿しています。

さらにヤング氏は、「2009年時点ではわずかなマイナーしか存在せず、このウォレットはその中の誰かのものだ」とも付け加えました。

ウォレットからはマイクロ・トランザクションにも出金

ウォレットの所有者は50BTCを二つの送金先に対して40BTCと10BTCに分けて送金していたことがエクスプローラーで確認できます。ブロックチェーンデータ分析企業のグラスノード(Glassnode)によれば、最初の40BTCの内0.004BTCが仮想通貨取引所のコインベース(Coinbase)に、0.003BTCが仮想通貨決済代行企業のコインペイメンツ(CoinPayments)に送金されています。

今回ウォレットから出金された50BTCは、「3654」番目のブロックで採掘されたビットコインに当たり、その前後のブロックである「3653」と「3655」は、サトシナカモト本人がマイニングしたことが分かっています。仮想通貨コミュニティーでは、今回送金を行ったのはハル・フィニー氏の妻ではないかとも推測されていますが、真相は分かっていません。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Bitcoin Shows Signs of Weakness as 11-Year-Old Wallet Moves 50 BTC
Did Satoshi Nakamuto Just Moved His Bitcoin? Twitter Goes Wild Over A Might Be Satoshi

【こんな記事も読まれています】
ビットコイン(BTC)は2020年最高パフォーマンスの資産クラスに
【墨汁速報】JPモルガンチェース ビットコイン取引所をクライアントとして初めて承認
機関投資家はビットコインを買い集めている?ウォール街がBTCに注目する理由とは

参照元:CoinChoice

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です