ビットコイン:半減期後初の難易度調整「マイナス6%」で完了
仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)では2020年5月20日に3度目の半減期後”初”となる難易度調整が行われ、マイニング(採掘)の難易度に「マイナス6%」の調整が加えられました。
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ハッシュレートは「95.34EH/s」まで低下
ビットコイン(BTC)ではブロック生成間隔を平均10分とするために、約2週間に1度のペースでマイニングの難易度調整が行われます。この調整では、ブロック生成速度が早まっていた場合には「プラスの難易度調整」を実施してブロック生成速度を抑え、ブロック生成速度が遅くなっていた場合には「マイナスの難易度調整」を実施してブロック生成速度を早める対策がとられます。
2020年5月12日に訪れた半減期前に実施された難易度調整では3回連続で「プラスの難易度調整」が行われていたものの、半減期後”初”となる今回の難易度調整では「マイナス6%の調整」が行われたことが報告されています。
(画像:BTC.com)
ビットコインのネットワークでは、半減期でマイニング報酬が12.5BTCから6.25BTCへと半減したことによって、”利益を出すことができなくなった一部のマイナーはBTCマイニングから一時的に撤退している”と報告されています。
実際に半減期前に「137.5EH/s」程度だったビットコインのハッシュレート(採掘速度)は記事執筆時点で「95.34EH/s」まで低下しており、コロナショックによる価格急落でハッシュレートが急落した”2020年3月中旬”の水準にまで低下しています。
今回の難易度調整で採掘難易度が下げられたことによって、撤退していたマイナーの復帰のつながる可能性がありますが、「BTC.com」のデータでは次回の難易度調整でも「マイナス6.30%」の調整が実施される可能性があるとの推定値が出されています。
Twitterのビットコインアナリストである「digitalik.net(@digitalikNet)」も先日18日のツイートで「5月17日に生成されたBTCブロック数が通常よりもはるかに少ない95ブロックだったこと」を報告し、『ビットコイン価格が10,000ドル(約107万円)以下で推移していることを考えると、難易度調整後にブロック生成速度が改善されるとは思えない』との考えを語っています。
2020年5月20日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(BTC)の価格は今月8日頃から主要な抵抗線となっている106万円付近での推移を続けており、2020年5月20日時点では「1BTC=1,056,482円」で取引されています。今のところ抵抗線を突破することはできていないものの、過去数日間の動きから判断すると、近日中には大幅な値動きが見られることになると予想されます。
2020年4月20日〜2020年5月20日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)
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