イーサリアム(ETH)のアップグレード「ETH 2.0」への期待感膨らむ
イーサリアム(Ethereum)はこの2、3カ月、市場ではほかの暗号資産(仮想通貨)とは全く違う動きを見せています。ETH検索サイトのイーサスキャン(Etherscan)のデータによると、ETHネットワークは2020年初め以来、ネットワーク利用の面で着実な伸びを示しています。
ETHの取引数、アドレスなどが軒並み増加
ETHの1日当たり取引数は、1月1日の46万6,526件に対して5月11日には88万7,554件と急増しています。これは19年7月(約83万7000件)の記録を上回る高水準でした。またETHを保有するアドレスも19年12月31日の8,390万から、20年5月11日には9,700万まで増えています。
ETHの1日当たりのガス使用量も19年9月の372億300万から600億という高水準になっています。ETHネットワーク利用から言うと、その93.77%が現時点でアクティブ状態です。これは1月1日の66.61%をはるかに上回ります。
アップデートに期待膨らむ
3月12日に仮想通貨市場が暴落した後、ステーブルコインの時価総額は1カ月間に倍増しました。また、ETH2.0アップグレードバージョンの中核となるビーコンチェーン(Beacon Chain)のテストネットが4月に公開。ETH2.0でPoS移行した際にバリデータになるために必要な32ETHを保有するアドレスは増加しています。
ETH価格は3月以降、179ドル、188ドル、195ドルという3つの抵抗線を確実に更新し、今や200ドルを超えています。ETH価格は、テクニカル指標であるMACD(移動平均収束発散法)やMFI(マネー・フロー・インデックス)によれば、現在の水準で取引が継続するか、もしくはビットコイン(BTC)同様の保ち合いを経験することになります。
また開発チームは今年の2月時点でRedditの質疑応答AMAセッションにて、アップグレードは、7月30日にできるだろうと楽観的な見解を表明していました。
仮想通貨市場はBTCに先導されて、3月中旬の価格大幅下落を反転させる状況を示しています。また、ETHにとってはセレニティ開始のニュースというファンダメンタルズが、価格上昇の弾みになろうとしています。
参考
・Etherscan
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参照元:CoinChoice