マイクロソフトなどフォーチュン500社がイーサリアム(ETH)に大量投資
この数週間、個人投資家が特にビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など暗号資産(仮想通貨)を買い出動していることが分かりました。3月中旬にビットコイン など主要な仮想通貨が大きく値を下げたころから、機関投資家の関心が高まっていることと合いまって、個人投資家によるビットコインとイーサリアムの利用者もうなぎのぼりに増えています。
個人投資家の買い出動とともに大手機関投資家が特にETHを買い付け
ブロックチェーン分析のスタートアップ企業グラスノード(Glassnode)の分析によると、0.01-1.00BTCと0.1-100ETHを保有する小口投資家のアドレス数が、過去2カ月で劇的に増加していることが分かりました。個人投資家は下げ相場だった市場を狙って買いに走ったわけです。コインベース(Coinbase)、バイナンス(Binance)など大手取引所が大量買い付けしたことでも裏付けられます。
しかし一方新たな分析結果によると、IBM Blockchainやマイクロソフトなどフォーチュン500社に入る最大手企業が、仮想通貨を買い占めていました。それも大方の予想外のイーサリアムが売れているというのです。
グレイスケールなど機関投資家がETHを買い付ける狙いはETH2開発
メタカルテル・ベンチャーズ(Metacartel Ventures)のパートナーであるアダム・コクラン(Adam Cochran)氏は、 最近ETHを購入しているクジラ(大口投資家)の動きを注視しています。同氏はETH保有数によるトップ1万のETHアドレスを子細に分析した結果を公表しました。
その結果、ETHの大口投資家はJPモルガン・チェース、Redddit、IBM、マイクロソフト、アマゾン、ウォルマートなどであることが分かりました。これらフォーチュン500社が、どれほどの額を投資しているかは分かりませんが、トップ1万のアドレスに入っていることを考量すれば、それぞれ最低数百万ドルは投資していることは間違いないでしょう。
クリプトスレート(CryptoSlate)によると、グレイスケール・インベストメンツ(Grayscla Investments)は2020年に、約75万6,540ETHを購入しています。この量は今年これまでに採掘されたETHの40%相当にもなります。
グレイスケールに代表されるようなETHの買い相場の裏にある思惑とは何でしょうか?イーサリアム2.0(ETH 2.0)に絡んだ思惑でしょう。
既存の金融システムの崩壊に取って代わる可能性のある仮想通貨の価値
2020年ローンチの可能性が高まっているイーサリアム2.0。コクラン氏は、このアップグレードが大きな経済シフトを呼び込むと分析しています。
ETHのアップグレードによって、仮想通貨の価値が全体として強化される大きな可能性があります。法定通貨を発行している米連邦準備制度理事会(FRB)やその他中央銀行は、その金融システムがいかに脆いか、ビットコインやその他デジタル資産が、金融システムの崩壊の可能性に取って代わる手段もしくはヘッジ(防護手段)として浮上する可能性に目を離せません。
参考
・Not Just Bitcoin (BTC) – Analysis Shows Crypto Whales Are Heavily Accumulating Ethereum (ETH)
・This multibillion dollar crypto fund purchased over $140 million worth of Ethereum in 2020
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参照元:CoinChoice