ドイツのブロックチェーン企業「Gapless」ポルシェなどから合計6億円の資金調達
ドイツ・ベルリンのブロックチェーンスタートアップである「Gapless(ギャップレス)」は、2020年4月29日に大手自動車メーカー「Porsche(ポルシェ)」などを含めた複数の企業から合計550万ユーロ(約6億4,500万円)の資金を調達したと発表しました。
こちらから読む:Ripple社、車関連の大型コンソーシアムに参加「自動車」関連ニュース
Gapless(ギャップレス)とは
Gapless(ギャップレス)はドイツ・ベルリンを拠点とするスタートアップ企業であり、車両所有者向けに自動車管理のためのブロックチェーンプラットフォームを提供しています。
同社が提供しているアプリは、車の所有者が自分の車両に関する情報をオンラインで安全に管理できるように設計されており、すでに「アメリカ・イギリス・ドイツ」などの自動車所有者が同アプリを使用して車両情報を管理していると報告されています。
同アプリは「車両に関連するあらゆるドキュメント」や「写真」を管理・共有することができるように設計されており、「車両のリコール情報・機器の仕様・費用」などといった様々な情報もまとめて管理することができるとされているため、自動車整備を行う際や、第三者に車両を販売する際などにも活用することができると期待されます。
2020年内に「100,000台の車両」を管理
今回報告された資金調達ラウンドは同社が実施した2回目の資金調達であり、出資者の中には仮想通貨イオス(EOS)の開発企業である「Block.one」と「FinLab AG」の合弁会社「FinLab EOS VC Fund」や、大手自動車メーカーである「Porsche(ポルシェ)」などが含まれていると報告されています。
Gapless(ギャップレス)が展開しているブロックチェーンプラットフォーム上ではすでに50,000台以上の車両が管理されていると報告されていますが、同社は『年末までにプラットフォーム上で100,000台の車両を管理する予定』だと語っているため、同社サービスの普及と共に今後はブロックチェーン上で車両情報を管理するサービスが広く浸透していく可能性があると考えられます。
ポルシェは2018年9月時点で『ブロックチェーンや人工知能(AI)などの最先端技術に今後5年間で約1億5,000万ユーロ(約198億円)を投資していく』と発表しており、過去にはベルリンのスタートアップ企業である「XAIN(ゼイン)」と協力してブロックチェーンを直接車両に実装するテストを成功させています。