仮想通貨ネム(NEM)、SYMBOLテストネット更新と要点まとめが公開
4月30日に、暗号資産ネム(NEM)のSYMBOLローンチ計画にまつわる要約が作成された。これまで、NEMプロジェクトの関連組織は計画の不透明性などが問題視されていたが、NEM財団を含めた組織の再構築を行うことにより、SYMBOLのローンチにコミットできる体制となった。新体制となり、これからの開発計画について今一度内容を確認していこう。
SYMBOLの現状について
SYMBOLへのアップデートに伴い、新たなネイティブトークンが発行されるため、現行のNEM(NIS1ネイティブトークン)から移行の手続きが必要となる。また、総発行量やスーパーノードに関する問題、NEMはどうなるのかなどのさまざまな疑問があった。現状は下記の通りで、プロジェクトは進められている。
項目 | 内容 |
---|---|
移行アプローチ | トークンオプトイン方式。現行のNEM(XEM)トークン所有者は、スナップショットにより保有しているXEMと同数のSYMBOL(XYM)を受け取ることができる。 |
トークノミクス | 新しいチェーンは、最大72億トークンの供給で始まる。ブロックリワードにより、NEM(NIS1)の最大90億供給まで増加されていく。ビットコイン(BTC)のインフレ率に一致するが、4年ごとの調整ではなく、四半期ごとに実行される。 スーパーノードプログラムは継続するものの、6年で終了の見込みとなっている。代わりとして、ローンチ前に登録できるエコシステムボーナスが提供されるが、詳細は後日となる。 |
シンボルブランド | 新しいチェーンはシンボル(SYMBOL)と呼ばれる、NEMの2番目のプロダクトとなる。現在、新しいWEBサイトを作成中で、間もなくリリース予定。 |
NIS1の今後 | 現行稼働しているNEM(NIS1)は、引き続き存在する。これは、SYMBOLチェーンに移行していないプロジェクトなどで使用される。 |
SYMBOLローンチまでできること
SYMBOLのローンチは、2020年11月中旬から下旬を目標に開発が進められている。4月25日にはSYMBOLサーバー0.9.4.1がリリースし、新しいテストネットワークが開始された。
出典:Symbol Launch Single Source of Information
NEMの組織が再構築され、より透明性の高い計画と進捗を確認できることは、コミュニティの信頼へと繋がるだろう。SYMBOLアップデートの発表は随時内容を確認していきたいと思う。NEM自体は、オープンソースなプロジェクトであるため、興味のある開発者が積極的に関わることがNEMやSYMBOLそしてブロックチェーン技術の拡大へと繋がっていくだろう。
参考
・NEM Symbol 0.9.4.1 Release Announcement
・Symbol Launch Single Source of Information
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参照元:CoinChoice