ビットコイン(BTC)は検索されるほど値上がりする?Googleにおける検索量との関係性
ビットコインを取り巻く検索状況
ビットコイン(BTC:Bitcoin)は未だに人気のある存在であり、多くの人がビットコインに関してインターネットで情報収集し、その検索ボリュームも増えています。これは、新規参入層による情報収集によるものだけでなく、アナリストや研究者、既存ユーザーなどが、統計や比較のためにも検索が行われていることにも起因します。
そこで、Googleトレンドでの「bitcoin」という単語の検索状況を見てみると、以前に比べて徐々に仮想通貨に対する興味が薄れつつあるように見えたものの、2020年3月15日から21日にかけて、Googleトレンドにおける「bitcoin」というワードの検索ボリュームレートは77にまで跳ね上がった後にやや下がり、現在では62付近の数値となっています。
関連して最も頻繁に検索されるのは、「bitcoin price(価格)」「bitcoin mining(マイニング)」「what is bitcoin(ビットコインとは何か?)」などの検索が多く、また世界中で最も活発に検索を行っている上位5ヵ国は、ナイジェリア、オーストリア、南アフリカ、スイス、ガーナの順になっているというデータが得られました。
価格と検索ボリュームの関連性
Googleトレンドにおける「Bitcoin」というワードの検索ボリュームが、価格と密接に関連している可能性があるというデータも存在します。デジタルマーケティング分析企業セムラッシュ(Semrush)の代表であるオルガ・アンドリエンコ(Olga Andrienko)氏は、2019年6月の報告書の中で、「bitcoin」という単語の検索ボリュームとビットコインの価格との間には、80.8%に及ぶ相関性があると述べました。
しかし、2019年9月には、Googleトレンドのデータと仮想通貨の取引価格が操作されているという報告も出ています。スイスの仮想通貨サイト、クリプトグラーフェン(Kryptografen)を運営するベンディック・ノルハイム・シャイ(Bendik Norheim Schei)氏は、この報告において、仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用したユーザーが、人為的にトレンドを作り出す可能性があると述べました。こうした人為的操作は詐欺の常套手段で、「bitocoin superstar(ビットコインはスーパースター)」「bitcoin era(ビットコインの時代)」「bitcoin moon(ビットコインの価格は急上昇する)」などの検索ワードは突発的に現れるため、詐欺行為と深く関わっていると考えられています。
また、シャイ氏は報告書の中で、「このようなGoogleトレンド上での急激な変化には、必ず裏で操る人物が存在する。VPNが検索結果を各国に分散する役割を果たしており、それが世界的トレンドにつながっているのかもしれない」とも述べています。
参考
・‘What Bitcoin Did’ – Scanning the Hottest Cryptocurrency Keywords and Google Searches
【こんな記事も読まれています】
・アフリカ諸国で広がるビットコイン(BTC)、P2P取引所は前年比50%成長を記録
・「ビットコイン(BTC)は安全な避難先か?」バイナンスCEOが個人見解を発表
・コロナショックによる各国政府の過剰支出がビットコイン(BTC)の追い風に?
参照元:CoinChoice