参加メンバー50社以上「Celo Alliance for Prosperity」発足|Libraのライバルとなるか
携帯電話を持つすべての人々に金融サービスを提供するオープンソースプラットフォームを展開している「Celo Foundation(セロ財団)」は、2020年3月11日にLibra協会メンバーなどを含めた50社以上が参加するブロックチェーンアライアンス「Alliance for Prosperity」を立ち上げたことを発表しました。
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Libra協会メンバーを含む50社以上が参加
Celo Foundation(セロ財団)が立ち上げた「Alliance for Prosperity」は、”デジタル資産を用いてより便利な社会を築くことを目指している組織をまとめることによって、参加メンバー共通のビジョンを達成すること”を目的とした同盟団体であり、Celoが開発したブロックチェーン技術を活用してデバイス・キャリア・国境を越えて機能するソリューションの作成に取り組んでいます。
このアライアンスに参加するメンバーは、プロジェクトの開発努力を支援し、インフラストラクチャを構築し、プラットフォームに必要なユースケースを実装することができるようになると説明されています。
「Alliance for Prosperity」は”世界中の人々が気軽に利用できる金融サービスを提供する”という目的の面で、仮想通貨Libra(リブラ)の運営主体である「Libra協会」に類似していますが、実際に参加メンバーの中にはLibra協会のメンバーも含まれているため、”Libraのライバルのような存在になる可能性がある”として注目が集まっています。
アライアンスメンバーの中には、
・Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)
・Coinbase Ventures(コインベースベンチャーズ)
・Blockchain.com(ブロックチェーンドットコム)
・Ledger(レジャー)
・ABRA(アブラ)
・Flexa(フレクサ)
・Anchorage(アンカレッジ)
・Mercy Corps(メルシー・コープス)
・Bison Trails(バイソントレイル)
などといった様々な業界の有名企業50社以上が含まれているため、今後は「Libra協会」と共に大きな影響力を持つ団体になっていくことになると予想されます。
「Alliance for Prosperity」の参加メンバー(画像:Celo Foundation)
【Alliance for Prosperityのメンバー】
Abra、Alice、AlphaWallet、Anchorage、Appen、Ayannah、Andreessen Horowitz、B12、BC4NB(Blockchain for the Next Billion)、BeamAndGo、Bidali、Bison Trails、Blockchain Academy Mexico、Blockchain.com、Blockchain for Humanity(b4h)、Blockchain for Social Impact(BSIC)、 Blockdaemon、Carbon、cLabs、CloudWalk Inc、Cobru、Coinbase、Coinplug、Cryptio、Cryptobuyer、CryptoSavannah、eSolidar、Fintech4Good、Flexa、Gitcoin、GiveDirectly、Grameen Foundation、GSMA、KeshoLabs、Laboratoria、Ledn、Maple、Mercy Corps、Metadium, Moon、MoonPay、Pipol、Pngme、Polychain、Project Wren、SaldoMX、Semicolon Africa、The Giving Block、Utrust、Upright、Yellow Card、88i
気軽に利用できる金融サービスを実現
Celo財団は「スマートフォンで簡単に送金を行うことができるアプリ”Celo Alfajores Wallet”」や「米ドルに価値が連動したステーブルコイン“Celo Dollar”」などの開発に取り組んでおり、現在は4月のメインネット公開に向けてテストが進められていると報告されています。
一般的に仮想通貨の送金を行う場合は「複雑なウォレットアドレス」を入力する必要がありますが、Celo Dollarは「相手の電話番号」宛てに送金することができるようになっているため、誰でも気軽に利用できるという利点を備えています。
「Alliance for Prosperity」のメンバーは、
・モバイル・オンライン作業の強化
・より迅速で手頃な送金の実現
・人道支援の提供
・支払いの促進
・マイクロ融資の実現
・運用上の複雑さ軽減
などといった様々な活動に取り組んでいると説明されており、Celoのソリューションを活用することによって課題を解決できる人の数は4億人以上にものぼると報告されているため、今後は「Libra協会」と共に「Alliance for Prosperity」の動向にも注目です。