仮想通貨統合型ブラウザBraveにWebアーカイブ参照機能が標準搭載
Braveがアーカイブページ参照機能を初期搭載
暗号資産(仮想通貨)統合型のWebブラウザであるブレイブ(Brave)に、サイト上で読み込み不能になったページをアーカイブから呼び戻すサービスである「ウェイバック・マシン(Wayback Machine)」が組み込まれるようになりました。
Wayback Machineを提供するインターネット・アーカイブ(Internet Archive)のプレスリリースによると、最新バージョンのデスクトップ版Braveブラウザのバージョン1.4からWayback Machineが統合されており、サイトにアクセスした際のエラーを検出後、ページの回復を試みるかどうかが画面上に通知され、ユーザーが通知をクリックすると、Wayback Machineによってア-カイブされたWebページをすぐに閲覧できるようになっています。
サイトで「ページが見つかりません」とよく表記されている404エラーの他、410、451など計14個のHTTPエラーコードに対応しています。Google Chromeやサファリ(Safari)、ファイアフォックス(Firefox)など他のブラウザでも類似の拡張機能が存在しますが、Brave Browserは初期搭載となっています。
Braveの仮想通貨サービス
Braveには広告ブロック機能が搭載されており、この機能によって高速な動作と、高いプライバシー保護で評価されています。ユーザーは、Brave独自の広告を見たり、ブラウジングを行うことで、仮想通貨BAT(Basic Attention Token)を受け取ることができます。BATはイーサリアム(ETH)のトークン規格「ERC-20」に準拠して発行されたトークンです。受け取ったBATは、そのまま貯めることも、他のユーザーにチップ(投げ銭)として送ることも、そしてコンテンツの制作者の報酬に充てることもできます。このようなBraveの仕組みは、モジラ・ファウンデーション(Mozilla)の元CEO(最高経営責任者)で、プログラム言語のJavaScripを生み出した人物でもあるブレンダン・アイク(Brendan Eich)氏によって作られました。
インターネット・アーカイブは2017年から、Braveと提携関係を結んでおり、2019年4月にはユーザーから受け取った支援のチップが9,000BATを超えたとのことです。データによると、BATでの報酬を受け取っているコンテンツ制作者の数も、すでに43万以上に達しているそうです。独自の仮想通貨をサービスに統合したBraveの取り組みは、Web業界における収益モデルを大きく変える可能性があるかもしれません。
参考
・Crypto-Powered Brave Browser Integrates Wayback Machine to Bring Back Dead Pages
・Brave Browser and the Wayback Machine: Working together to help make the Web more useful and reliable
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参照元:CoinChoice