トランプ氏関連の仮想通貨企業。モルディブ高級リゾートのトークン化計画を発表
結論
2026年2月18日、トランプ一族が関与する仮想通貨プロジェクト「World Liberty Financial(WLFI)」は、フロリダ州マール・ア・ラーゴで金融フォーラムを開催しました。
会場では、モルディブで開発中の「トランプ・インターナショナル・ホテル・モルディブ」のローン収益受益権をブロックチェーン上でトークン化する計画が発表されました。
この構想は、RWA(現実資産のトークン化)企業Securitizeとサウジ系不動産開発会社DarGlobalとの提携により進められます。
不動産収益などの実物資産をデジタル化し流通させる動きは、資産運用の仕組みを変える可能性がある分野として注目されています。
暗号資産やトークン化資産への関心が高まる中、投資を始める際には手数料や安全性、取扱銘柄を比較し、自分に合った取引所を選ぶことが重要です。
この記事の3つの要点
- トランプ一族関連プロジェクトWLFIが、モルディブのホテル開発に関連する収益権のトークン化計画を発表
- SecuritizeとDarGlobalの提携により、不動産収益をブロックチェーン上で流通可能にする構想
- RWA(現実資産トークン化)は、資産運用の仕組みを変える可能性がある分野として注目されている
何をトークンとして売るのか
投資家が購入するのはリゾートそのものではありません。
このホテルの建設融資に紐づいたローン収益の受益権です。
トークンを保有することで、固定利回りと、融資の返済実績に連動した収益への参加権が得られる構造です。
将来的にリゾートが売却された際には、一定の利益を得られる可能性もあります。
購入できるのは認定適格投資家に限定されています。
米国内の投資家には私募規制(Reg D)が適用される証券として販売される予定です。
トークンはパブリックブロックチェーン上で発行される計画ですが、具体的なチェーン名はまだ公表されていません。
WLFIが運営するレンディングプラットフォーム「WLFI Markets」で、このトークンを担保に融資を受ける仕組みも構想されています。
Securitizeの共同創設者でCEOのCarlos Domingo氏は「コンプライアンス、ガバナンス、市場構造を念頭に置いた、スケーラブルなオンチェーン不動産商品は世界中で求められるはずだ」とコメントしています。
リゾートの実態
このホテルはモルディブの首都マレから速艇で約25分の場所に建設される予定で、高級ビーチヴィラと水上ヴィラを合わせて約100棟備えます。
完成は2030年を見込んでいます。
DarGlobalとトランプ・オーガニゼーションの共同開発で、計画が公表されたのは2025年11月のことです。
エリック・トランプは独自メディアThe Defiantとのインタビューで「モルディブは第一弾に過ぎない。
WLFIは様々な資産タイプのトークン化に向けて全速力で走っている」と発言しています。
また「コモディティも、ハリウッドも、アーティストも、ブランドも、ほぼすべてがトークン化される」とも述べました。
マール・ア・ラーゴに集まった顔ぶれ
今回の発表の舞台となったサミットには、金融・政界の著名人が一堂に会しました。
ゴールドマン・サックスCEOのDavid Solomon氏、ナスダックCEOのAdena Friedman氏、NYSE社長のLynn Martin氏、Franklin Templeton CEOのJenny Johnson氏が登壇しています。
米商品先物取引委員会(CFTC)のMichael Selig委員も出席し、「金融イノベーションを規制が押さえ込んではならない」と述べました。
ゴールドマンのSolomon氏は登壇の理由を「Alex Witkoffが声をかけてくれたから。彼らは大切なクライアントで、頼まれれば喜んで参加する」と正直に語りました。
WLFIとトランプ一家の関係
WLFIはドナルド・トランプ大統領を「名誉共同創設者エメリタス」として、エリック・トランプとドナルド・トランプJr.を含む6名が2024年に立ち上げた企業です。
トランプ一家は同社の約38%の持分を保有しており、これまでにすでに約10億ドルがトランプ関連の事業体に流れたとも報じられています。
WLFIのステーブルコインUSD1は現在51億ドル超の流通量を持ち、ステーブルコイン時価総額で5位に位置します。
ちなみにそのUSD1の87%はバイナンスが保有しています。
発表前日にWLFIトークンは30%急騰しており、この動きに関心を持った市場参加者も少なくありませんでした。
利益相反をめぐる議論
この事業が生む問題の核心は、現役大統領が関与する企業が海外不動産の資金調達にブロックチェーンを使い、その利益が一族に流れるという構造にあります。
就任4日前、UAE支配者の兄弟であるSheikh Tahnoon bin Zayed Al Nahyan氏が関与する組織がWLFI株の49%を取得したとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。
その後、UAEの王族はWLFIのUSD1を使ってバイナンスに20億ドルを出資しています。民主党のRo Khanna下院議員はWLFIに対し16項目の情報開示を要求しました。
エリック・トランプは批判を「銀行からの口座凍結への正当な対抗手段」と説明しています。
「我々は何もモンスターを作ろうとしたわけじゃない。彼らが最悪の敵を作り出した」という言葉は、一族の立場を端的に表しています。
SECへの調査要請も出ており、仮想通貨規制の立法作業が進む中で、この利益相反問題が規制論議とどう絡むかが今後の注目点です。
RWA市場全体の文脈で見ると
このプロジェクトは、個別案件の話にとどまりません。
2月19日時点でトークン化されたRWA(現実資産)の流通総額は248億ドルに達し、前月から11%増加しています。
保有者数は同期間に30%以上増えました。
不動産や債券を含む現実資産をブロックチェーン上に載せる動きは、今年に入って明らかに加速しています。
SecuritizeはブラックロックのBUIDLファンドをはじめとするRWA商品を手がけており、機関投資家向けの実績があります。
そこにトランプブランドを組み合わせることで、RWA市場への注目を一気に引き上げる効果があったのは確かです。
この発表をどう読むか
WLFIのモルディブ計画は、高級不動産の開発資金調達手段としてブロックチェーンを使う初の大型事例になりえます。
現役大統領の一族が絡むことで通常より多くの注目を集めていますが、構造そのものは「ローン収益をトークンに変えて適格投資家に販売する」という、金融の論理として理解できる仕組みです。
ただ、このトークンを買うには「完成まで4年以上ある建設中のリゾート」への融資リターンを信じることが前提になります。
政治リスク、完成リスク、流動性リスクが積み重なった商品を、前提として「トランプブランドへの信任」が支えている部分があります。
それをリスクと見るか、参入機会と見るかで投資家の判断は分かれます。
今は「誰が最初に買うか」よりも「2030年に何が起きているか」を見た方が、この案件の本質に近いと思います。
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■Q&A
Q1. RWAトークン化とは何ですか?
不動産、債券、収益権などの実物資産をブロックチェーン上でデジタル化し、分割・取引可能にする仕組みです。
Q2. なぜこの計画が注目されているのですか?
従来は機関投資家中心だった不動産投資の分野に、デジタル資産を通じて幅広い投資家が参加できる可能性があるためです。
Q3. 個人投資家にとってどんな意味がありますか?
将来的に、少額から実物資産に連動した投資へアクセスできる仕組みが広がる可能性があります。
まとめ
WLFIによる今回の発表は、不動産収益などの実物資産をブロックチェーン上で流通させる「RWAトークン化」の実用化に向けた動きとして注目されます。
資産のデジタル化は、投資機会の拡大と流動性の向上をもたらす可能性があります。一方で、規制やリスク管理の枠組みが整備途上である点にも注意が必要です。
暗号資産と実物資産が融合する流れは、今後の資産運用のあり方を変える要素として、引き続き注目されそうです。
■出典・参考資料
・World Liberty Financial フォーラム発表(2026年2月)関連報道
・Securitize 公式サイト
https://securitize.io/
・DarGlobal 公式サイト
https://darglobal.co.uk/
・Trump Organization × DarGlobal
Trump International Hotel & Tower 開発計画
・Boston Consulting Group
資産トークン化に関するレポート
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免責事項: この記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄や金融商品への投資を勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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