【規制強化】予測市場Polymarketが州政府を提訴、分散型は守られるのか
結論
2026年2月9日、予測市場プラットフォームのPolymarketは、マサチューセッツ州を相手取り連邦裁判所に提訴しました。
州政府がスポーツ関連の予測契約を無認可ギャンブルとして規制しようとする動きを阻止するためです。
同じ週、Polymarketはニューヨーク南部地区でも集団訴訟に直面しています。
原告は、同社が「違法なオンラインスポーツギャンブルプラットフォーム」を運営していると主張しています。
予測市場を巡る規制の攻防は、州と連邦の対立軸を中心に激しさを増しています。連邦規制当局の管轄が優先されるのか、それとも州のギャンブル法が適用されるのか。この問いへの答えは、分散型サービスの将来像を左右する重要な論点です。
3つの重要ポイント
- Polymarketが州規制に異議、争点は「連邦か州か」
Polymarketは、スポーツ予測契約の監督権限はCFTC(連邦)にあるとして、マサチューセッツ州を提訴しました。予測市場が金融商品なのか、州が規制するギャンブルなのかが最大の争点です。 - 州の締め付けが拡大、裁判所判断は割れている
マサチューセッツ州やネバダ州などが予測市場への執行を強める一方、州によって裁判所判断は分かれています。統一的な判例がなく、事業者は州ごとに異なるリスクに直面しています。 - 「分散型でも規制は避けられない」現実が浮き彫りに
Polymarketは分散型サービスを掲げていますが、米国市場で事業を行う以上、KYCや仲介業者を通じた運営が不可欠です。分散型=無規制ではなく、現実世界との接点が規制対象になることが明確になりました。
マサチューセッツ州提訴の背景
Polymarketの訴訟は、ライバルプラットフォームであるKalshiに対する州の措置を受けた動きです。
1月、マサチューセッツ州裁判所はKalshiに対し、州内でのスポーツイベント関連契約の提供停止を命じました。
裁判所は、これらの契約が州のギャンブル法に該当し、ライセンスなしでの運営は認められないと判断しています。
Kalshiは即座に控訴し、命令の執行停止を求めましたが、2月6日に却下されました。
裁判所は30日以内の対応を命じています。Polymarketは同様の措置を回避するため、先手を打って連邦裁判所に訴えを起こしました。
訴状でPolymarketは、マサチューセッツ州が予測契約を規制する権限を持たないと主張しています。
これらの契約の監督権限は、連邦規制当局である商品先物取引委員会(CFTC)のみに委ねられているという立場です。
同社の最高法務責任者ニール・クマールは、「これは連邦裁判所で解決されるべき、全国的な市場に関わる重大な問題だ」とXに投稿しました。
訴状は、Kalshiに対する措置を引き合いに出し、「執行の脅威は差し迫っており具体的だ」と指摘しています。
同様の措置が取られれば、事業運営を妨害し、全国市場を断片化させ、「連邦上の権利を行使するか、違法とされる州の強制に従うかの選択を迫られる」と主張しています。
州の反撃
マサチューセッツ州だけが行動しているわけではありません。
ネバダ州やテネシー州など、予測市場プラットフォーム(Kalshiなど)に対して措置を講じる州も出ています。
ネバダ州ゲーミング管理委員会は1月20日、Polymarketに対して民事執行訴訟を提起しました。
Kalshiや関連パートナー企業に対しても、同様の対応が取られています。
州当局は、イベント関連商品を巡り、仲介業者を含めた幅広い関係者を執行対象としてきました。
2月6日には、ネバダ州の連邦判事がCoinbaseの保護命令申請を却下しました。
Coinbaseは州検事総長とゲーミング管理委員会による執行措置からの保護を求めていましたが、認められませんでした。
州当局の主張は一貫しています。
スポーツ関連契約をライセンスなしで運営することを認めれば、執行の不公平が生じ、消費者保護が弱まるという立場です。
彼らは、商品に付けられた名称よりも、その経済的機能と一般向けの利用実態を重視しています。
裁判所の判断は分かれている
州による執行が進む一方で、裁判所の判断は統一されていません。
1月には、テネシー州の連邦判事がKalshiのスポーツ契約に対する業務停止命令の執行を一時的に差し止めました。
裁判所は、連邦商品法が州のギャンブル規制に優先するかどうかをまず検討するとしています。
この対立は、予測市場がCFTCの監督下にあるデリバティブ取引なのか、それとも州が賭博法に基づいて制限できる対象なのかという根本的な問題を浮き彫りにしています。
マサチューセッツ州裁判所は、Kalshi側のCFTC規制権限の解釈を「過度に広範」と評価し、議会はこの法律で「伝統的な州の警察権限を置き換える意図はなかった」と結論づけました。
明確な上級裁判所の判例が存在しないため、下級裁判所は独自判断を迫られ、結論は分散しています。
集団訴訟の圧力
州の執行措置に加え、Polymarketは民間による集団訴訟にも直面しています。
2月6日、カリフォルニア州在住の原告がニューヨーク南部地区連邦裁判所に提訴しました。
訴状では、Polymarketがニューヨーク州のスポーツ賭博規制に違反する、違法なオンラインギャンブルプラットフォームを運営していると主張されています。
スポーツ関連契約は、数十億ドル規模の取引量に達しているとされており、原告側はこれを無規制の賭博と位置づけています。
集団訴訟は、業務停止を求める州の執行とは異なり、損害賠償請求を伴います。
敗訴した場合、Polymarketは財務面・評判面の双方で大きな影響を受ける可能性があります。
連邦政府の姿勢変化
州レベルでの執行が強化される一方、連邦政府の姿勢には変化が見られます。
1月29日、CFTC委員長のマイケル・セリグは、管轄権の境界を巡る訴訟への関与のあり方を見直すよう指示しました。
2月初旬にかけては、KalshiやPolymarketを含む予測市場企業に関する従来の方針について、見直しに向けた議論が進む可能性も指摘されています。
この動きにより、プラットフォーム側は市場から撤退するのではなく、訴訟を通じて法的限界を明確にしようとする姿勢を強めています。
Polymarketの提訴も、州ごとの交渉より、連邦裁判所による統一的な判断を求める戦略と位置づけられます。
もっとも、連邦政府の姿勢変化が、直ちに州の執行を無効化するわけではありません。裁判所が先取権について明確な判断を下すまでは、州は独自の法執行を続ける権限を保持します。
分散型サービスは規制を避けられるのか
Polymarketは当初、ブロックチェーン上の分散型プラットフォームとして設計されました。
しかし現実には、米国市場で事業を行うため、登録仲介業者を通じた運営やKYC対応が求められています。
この構造は、分散型サービスであっても、現実世界との接点がある限り規制から完全に逃れることはできないという事実を示しています。
州当局は、プラットフォーム本体だけでなく、仲介業者やパートナー企業も執行対象としています。
今後の焦点
Polymarketのマサチューセッツ州提訴の結果は、Kalshiを巡る控訴とあわせ、米国における予測市場の将来を左右する可能性があります。
連邦権限を支持する判断が示されれば、州による制限は一定程度抑制され、全国的な提供モデルが維持される余地が広がります。
一方で、州の執行が支持されれば、プラットフォームは事業モデルの再構築や撤退を迫られることになります。
分散型サービスと規制の攻防は、まだ始まったばかりです。
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FAQ:よくある質問
Q: Polymarketはなぜマサチューセッツ州を提訴したのですか?
Kalshiに対する業務停止命令を受け、同様の措置を回避するため、州の規制権限そのものを争う訴訟を起こしました。
Q: 連邦法と州法はどちらが優先されますか?
現時点では明確な結論は出ていません。裁判所の判断は州ごとに分かれています。
Q: CFTCの承認があれば州の規制は無効になりますか?
必ずしもそうではありません。先取権を巡る判断が下されるまでは、州の執行権限は維持されます。
更新履歴
2026年2月10日:初回公開
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