【規制リスク浮上】インド税務当局が仮想通貨を問題視、投資家への影響は?

【規制リスク浮上】インド税務当局が仮想通貨を問題視、投資家への影響は?

  1. この記事の結論
  2. 3つの重要ポイント
  3. インド準備銀行(RBI)の警告と政府の方針
    1. RBIが指摘する金融システムリスク
    2. デジタルルピー(CBDC)推進の背景
  4. インドの仮想通貨税制:世界最高水準の厳格さ
    1. 30%固定税率の詳細
    2. 1%源泉徴収税(TDS)制度
    3. 損失の相殺不可と経費否認
  5. FIU登録義務とバイナンス制裁事例
    1. FIU登録制度の概要
    2. バイナンスへの巨額制裁金
  6. 富裕層400人超への脱税調査とAI監視
    1. 調査の背景と手法
    2. AI・データ分析の活用
  7. 2026年2月予算案で予想される規制強化
    1. 予想される規制内容
    2. 業界の懸念
  8. 比較表:日本とインドの仮想通貨税制
  9. 注意点(投資判断の前に)
  10. FAQ
    1. Q1. インドの仮想通貨規制は日本にどのような影響がありますか?
    2. Q2. インドで仮想通貨取引は完全に禁止されているのですか?
    3. Q3. インドの事例から日本の投資家が学ぶべき教訓は何ですか?
    4. Q4. 日本で安全に仮想通貨取引を始めるにはどうすればよいですか?
    5. Q5. インドのデジタルルピー(CBDC)は日本にも導入されますか?
  11. 日本の主要仮想通貨取引所
  12. BitTrade(ビットトレード)
    1. なぜBitTradeが選ばれるのか
    2. 手数料・基本情報
    3. こんな方におすすめ
  13. SBI VCトレード
    1. なぜSBI VCトレードが選ばれるのか
    2. 手数料・基本情報
    3. こんな方におすすめ
  14. Coincheck(コインチェック)
    1. なぜCoincheckが選ばれるのか
    2. 手数料・基本情報
    3. こんな方におすすめ
  15. bitbank(ビットバンク)
    1. なぜbitbankが選ばれるのか
    2. 手数料・基本情報
    3. こんな方におすすめ
  16. OKJ(オーケージェー)
    1. なぜOKJが選ばれるのか
    2. 手数料・基本情報
    3. こんな方におすすめ
  17. bitFlyer(ビットフライヤー)
    1. なぜbitFlyerが選ばれるのか
    2. 手数料・基本情報
    3. こんな方におすすめ
  18. 6社比較まとめ表
  19. あなたに最適な取引所は?
  20. 参考資料・出典(確認日:2026-01-09)

この記事の結論

2026年1月8日、インドの所得税部門は議会財務常任委員会において、仮想通貨(VDA:仮想デジタル資産)取引が税務執行を著しく困難にするとの見解を正式に表明しました。匿名性が高く国境を越えた即時決済が可能な仮想通貨の特性により、課税所得の把握が事実上不可能になっているとして、インド準備銀行(RBI)とともに規制強化の必要性を訴えています。

3つの重要ポイント

  1.  仮想通貨の税務執行が構造的に困難:匿名性の高さや海外取引所・分散型プラットフォーム(DeFi)の利用拡大により、納税者の取引実態を正確に追跡することが難しいと、インド所得税部門とRBIが議会に報告。
  2.  現行の課税・監視制度では不十分:現在の30%課税+1%源泉徴収税(TDS)だけでは監視に限界があり、脱税・資金流出リスクへの対応が追いついていないとの認識が示された。
  3. 規制強化に向けた動きが本格化:2026年2月1日の連邦予算案で追加規制が打ち出される可能性が高く、すでに49の仮想通貨取引所がFIU登録を完了するなど、監督体制強化が進んでいる。

インド準備銀行(RBI)の警告と政府の方針

インド準備銀行(RBI)は以前から一貫して仮想通貨に対して慎重な姿勢を示しており、今回の所得税部門の報告はRBIの見解と完全に一致しています。

RBIが指摘する金融システムリスク

RBIは仮想通貨について以下のリスクを繰り返し警告してきました:

  • 裏付け資産の欠如:法定通貨や貴金属と異なり、仮想通貨には実質的な裏付けがなく投機的資産である
  • マネーロンダリングとテロ資金供与:匿名性が高いため犯罪組織による資金洗浄やテロ資金供与に悪用されるリスク
  • 金融システムへの影響:大規模な仮想通貨の普及は既存の金融システムに予測不可能な影響を与える可能性

デジタルルピー(CBDC)推進の背景

インド政府は民間仮想通貨への厳しい規制と並行して、RBI保証付きのデジタルルピー(中央銀行デジタル通貨・CBDC)の開発を推進しています。2022年12月から実証実験を開始し、2024年8月時点で利用者数は500万人、参加銀行は16行に達しています。

ピユーシュ・ゴヤル商工相は2025年10月、「重い課税は裏付けのない仮想通貨資産で投資家が損失を被るのを防ぐためのもの」と述べており、政府の基本方針は民間仮想通貨の抑制とデジタルルピーの普及にあることが明確です。


インドの仮想通貨税制:世界最高水準の厳格さ

インドは2022年の財政法改正により、世界で最も厳しい仮想通貨税制を導入しました。

30%固定税率の詳細

インドで仮想通貨取引から得た利益には、一律30%の税率が適用されます。これは所得水準にかかわらず適用される固定税率で、さらに以下の追加課税があります:

  • サーチャージ(高所得者層):最大37%
  • 健康・教育目的税(Cess):4%
  • 実効税率:最大で約42-43%

1%源泉徴収税(TDS)制度

2022年7月から導入された1%源泉徴収税(TDS)は、すべての仮想通貨取引に適用されます。この制度の特徴は:

  • 取引のたびに対価の1%を自動的に源泉徴収
  • 利益の有無にかかわらず全取引が対象
  • 頻繁に売買を行うトレーダーは資金効率が大幅に低下
  • 納税者番号(PAN)と紐づけて政府が全取引を把握

損失の相殺不可と経費否認

インド税法の最も厳しい点は:

  • 損失の繰越不可:当該年度に生じた損失を翌年以降に繰り越すことができない
  • 他所得との相殺禁止:給与所得や事業所得との損益通算が一切不可
  • 経費の範囲制限:取得費以外の経費(マイニング費用、電気代、人件費など)は一切認められない

この税制により、2024-2025年度のTDS税収は約51億1,830万ルピー(約92億円)に達し、前年比41%増を記録しました。


FIU登録義務とバイナンス制裁事例

インドは2023年3月、マネーロンダリング防止法(PMLA)に基づき、仮想通貨取引所を「報告事業者」に指定し、FIU-IND(金融情報機関)への登録を義務化しました。

FIU登録制度の概要

2024-2025年度に49の仮想通貨取引所がFIUに正式登録されました。内訳は:

  • 国内取引所:45社
  • 海外取引所:4社

登録事業者には以下の義務が課されます:

  • 厳格な本人確認(KYC)の実施
  • 取引記録の5年間保存
  • 疑わしい取引の報告義務
  • 定期的な監査とコンプライアンス体制の整備

バイナンスへの巨額制裁金

2024年、世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスは、FIU未登録のままインド居住者向けにサービスを提供していたとして、インド当局から厳しい措置を受けました:

  • アプリの遮断とURLのブロック
  • 制裁金約1億8,820万ルピー(約2.7~3.4億円、為替レートにより変動)の納付
  • FIU-INDへの正式登録を経て営業再開

この事例は、海外取引所に対してもインド法を執行する政府の強い意志を示しており、日本企業がインド市場に参入する際にも、現地法人設立とFIU登録が不可欠であることを示唆しています。


富裕層400人超への脱税調査とAI監視

インド税務当局は2025年、バイナンス利用者400人超に対する大規模な脱税調査を実施しました。

調査の背景と手法

中央直接税委員会(CBDT)は地方事務所に対し、2022-23年度および2024-25年度の脱税疑惑について報告を指示。調査対象者の多くは:

  • 海外取引所を利用してインド国内の1%TDSを回避
  • 複層的な取引とP2P決済を駆使して資金の流れを隠蔽
  • 申告額と実際の取引額に大きな乖離

AI・データ分析の活用

インド税務当局は人工知能(AI)とデータ分析を活用して監視を強化しています:

  • 暗号資産報告フレームワーク(CARF)に基づく国際データ共有
  • TDSデータと確定申告の照合
  • 1,200ドル(約10万ルピー)以上の乖離があれば自動的に通知

この取り組みにより、2024-2025年度の仮想通貨関連税収は大幅に増加しました。


2026年2月予算案で予想される規制強化

2026年2月1日、ニルマラ・シタラマン財務相が9期連続となる連邦予算案を発表予定です。この予算案において、さらなる仮想通貨規制強化が予想されています。

予想される規制内容

  • 未申告利益への遡及監査:2025年予算で導入された所得税法第158B条により、過去48カ月分の未申告利益に対して最大70%のペナルティ
  • 報告義務の拡大:所得税法第285BAA条により、特定機関による取引報告義務の強化
  • 暗号資産保有情報へのアクセス権限拡大:税務当局が納税者の仮想通貨保有情報に直接アクセス可能に

業界の懸念

インド・ブロックチェーン・アライアンスの創設者ラジ・カプール氏は、「規制強化は明確な市場フレームワークを提供せず、恐怖の雰囲気を作り出すだけだ。継続的な反対姿勢は、イノベーション、資本、人材を海外に追いやり、インドはルール制定者ではなく税金徴収者として位置付けられる」と警告しています。


比較表:日本とインドの仮想通貨税制

比較項目 日本 インド
課税方式 総合課税(雑所得)
※2028年初めから申告分離課税へ改正予定
VDA譲渡所得(分離課税)
税率 累進課税:最大約55%
※改正後は一律20%予定
一律30%(+加算税等で最大約42-43%)
源泉徴収 なし 全取引に対して1%のTDS
経費の範囲 売上獲得に直接要した費用全般 取得費のみ(その他経費は否認)
損益通算 雑所得内で可能
※改正後は3年間繰越可能予定
不可(他所得との相殺禁止)
損失繰越 不可
※改正後は3年間繰越可能予定
不可
取引所登録 金融庁への登録義務 FIU-INDへの登録義務
マネロン対策 犯罪収益移転防止法 PMLA(マネーロンダリング防止法)

:日本の税制改革は2026年に税制改革大綱が決定され、2028年初めから実施される予定です。税率は所得税15%+住民税5%の合計20%となり、損失の3年間繰越も可能になる見込みです。

注意点(投資判断の前に)

  • 規制強化は確定ではなく「進行中」:現時点では正式な禁止や新税制が決定したわけではありませんが、2026年2月の連邦予算案次第で、追加規制や監視強化が実施される可能性があります。今後の政策動向には継続的な注意が必要です。

  • 海外取引所・DeFi利用でも追跡対象になる可能性:匿名性の高い取引や海外取引所の利用であっても、AI監視や国際的な税務情報共有(CARF)により、当局が取引実態を把握する体制が整いつつあります。税務リスクが完全に回避できるわけではありません。

  • 税制・ルール変更による投資環境の急変リスク:インド政府は民間仮想通貨の育成よりも管理・抑制を重視しており、課税強化や報告義務の拡大が突然行われる可能性があります。価格変動リスクに加え、制度変更リスクも考慮した投資判断が求められます。

FAQ

Q1. インドの仮想通貨規制は日本にどのような影響がありますか?

直接的な法的影響はありませんが、国際的な規制強化の潮流を示しています。

インドの厳格な規制アプローチは、日本の暗号資産規制にも間接的な影響を与える可能性があります。特にマネーロンダリング対策や税務情報の国際共有(CARF:暗号資産報告フレームワーク)において、インドの事例は参考とされます。日本でも2026年に税制改革大綱が決定され、2028年初めから申告分離課税への移行が実施される予定であり、透明性と課税の公平性を重視する流れは共通しています。

ただし、日本は「決済手段としての利用を前提とした業法規制」、インドは「投資資産としての課税を主眼とした税法規制」と、アプローチが根本的に異なります。

 

Q2. インドで仮想通貨取引は完全に禁止されているのですか?

いいえ、禁止ではありませんが、世界で最も厳しい課税と規制が課されています。

インドでは仮想通貨取引そのものは合法ですが、以下の条件下にあります:

  • 30%の固定税率と1%のTDS(源泉徴収税)による高負担
  • FIU登録義務により、取引所は厳格な本人確認と取引記録保存が必須
  • 損失の繰越・相殺不可により実質的な投資リスクが増大
  • 政府の方針は民間仮想通貨の抑制とデジタルルピー(CBDC)の推進

2024-2025年度に49の取引所がFIU登録を完了しており、合法的に営業しています。ただし、税負担の重さから多くの投資家が海外取引所に流出しているのが実情です。

Q3. インドの事例から日本の投資家が学ぶべき教訓は何ですか?

税務コンプライアンスの重要性と、透明性の高い取引所の利用が不可欠です。

インドの事例が示す教訓は以下の通りです:

  1. 海外取引所利用のリスク:バイナンス利用者400人超への脱税調査のように、当局はAI・データ分析で追跡可能
  2. 税務申告の徹底:未申告は遡及監査と最大70%のペナルティのリスク
  3. 国内登録取引所の利用:金融庁登録業者(日本)、FIU登録業者(インド)など正規取引所の利用
  4. 記録の保存:すべての取引履歴を5年間以上保存し、確定申告に備える

日本では2026年に税制改革大綱が決定され、2028年初めから申告分離課税(20%)への移行が実施される予定です。税制は改善傾向にありますが、無申告や過少申告は税務調査の対象となり、重加算税が課されるリスクがあります。

Q4. 日本で安全に仮想通貨取引を始めるにはどうすればよいですか?

金融庁登録の国内取引所で口座開設し、少額から始めることをおすすめします。

安全な取引開始の手順:

  1. 金融庁登録業者を選択:本記事で紹介したBitTrade、SBI VCトレード、Coincheck、bitbank、GMOコイン、BITPOINTはすべて登録業者
  2. 本人確認(KYC)を完了:運転免許証またはマイナンバーカードで最短即日
  3. 少額から開始:500円~2円程度から投資可能な取引所が多数
  4. 二段階認証を設定:セキュリティ強化のため必須
  5. 確定申告の準備:年間取引報告書をダウンロードし保存

また、2026年に決定予定の税制改革により、2028年初めから申告分離課税(20%)が実現すれば、株式投資と同様の税負担となり、損失の3年間繰越も可能になる見込みです。

Q5. インドのデジタルルピー(CBDC)は日本にも導入されますか?

日本銀行も実証実験を進めていますが、導入時期は未定です。

日本銀行は2021年4月から中央銀行デジタル通貨(デジタル円・CBDC)の実証実験を段階的に実施しています:

  • フェーズ1(2021年4月~2022年3月):基本機能の検証
  • フェーズ2(2022年4月~):より詳細な機能の検証
  • パイロット実験:限定的な環境での実用性検証

ただし、日本銀行は「現時点で発行の計画はない」としており、インドのように積極的な推進姿勢ではありません。日本では既存の決済インフラ(銀行振込、電子マネー、QRコード決済)が十分に発達しているため、CBDCの必要性が相対的に低いと考えられています。

インドのデジタルルピーは2024年8月時点で利用者500万人、参加銀行16行に達しており、実用化に向けて着実に進展しています。

日本の主要仮想通貨取引所

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出金手数料 330円
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出金手数料 407円
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入金手数料 無料
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取扱銘柄数 50銘柄(2025年11月・MEME上場反映)
売買手数料 販売所:無料 / 取引所:Maker 0.07%・Taker 0.14%(取引量で優遇あり)
入金手数料 無料
出金手数料 400円〜1,320円(金額により変動)
送金手数料 銘柄により異なる
最小購入額 500円
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取扱銘柄数 39銘柄(現物)
売買手数料 販売所:無料(スプレッドあり)/取引所:0.01%〜0.15%
入金手数料 住信SBIネット銀行:無料 / その他:330円
出金手数料 三井住友銀行:220〜440円 / その他:550〜770円
送金手数料 BTC:0.0004BTC / XRP・MONA・XLM:無料
最小購入額 1円
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6社比較まとめ表

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BitTrade 46 無料 330円 銘柄数最多クラス
SBI VCトレード 36 Maker -0.01% 無料 手数料の安さNo.1
Coincheck 35 BTC/ETH無料 407円 アプリNo.1・初心者向け
bitbank 44 Maker -0.02% 550円〜 本格トレーダー向け
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※情報は2026年1月時点のものです。最新の手数料・サービス内容は各公式サイトでご確認ください。 ※暗号資産は価格変動リスクがあります。投資は余裕資金で、ご自身の判断で行ってください。


参考資料・出典(確認日:2026-01-09)


記事更新日:2026年1月9日
情報取得日:2026年1月8日~9日

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参照元:CoinChoice(コインチョイス)

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