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スワップ金利サヤ取り 2016年2月状況
スワップ金利サヤ取り(異業者両建)の2月時点の最適組合せを更新しました。ここ数ヶ月は、スワップポイント差が開いたままの組み合わせが多い気がします。新規仕掛けのチャンスかもしれませんね。
暴落狙いの指値注文入れる FTSE100配当金生活
2月からはFTSE100買いポジション保有者にとっては待ちに待った「高配当シーズン」が始まります(参考記事:FTSE100 2014年配当金)。例年2~5月と8月の5か月で年間配当約7割が発生しています。3月と9月に異常集中する日経平均ほどではないのですが、それでもうれしい時期であることに変わりはありません。もしも、暴落気味の状況があれば拾うつもりで指値注文も入れております。くりっく株365 高配当と安定性 私の使い方
黒田発言をうけレバレッジ修正 FX積立2016年2月分実施
2016年2月分のFX積立を本日行いました。今月はレバレッジ2倍での買いポジション作成です。SBIFXトレードを使ったドルコスト平均法運用状況
相続税のハードルが下がってきた FXで技術が安定してきたら読む記事
ブログ・メルマガ読者歴が長い方には、FXで試算を増やしていくことに自信がついてきた方も相当いらっしゃいます。その方々に是非準備開始して頂きたいことがあります。それは、相続税対策です。消費税とかの話題に隠れて取り上げられることの少ない相続税ですが、確実にハードルが下がってきています。その現実についてまとめてみました。
ソロスが“孫子の兵法”で中国政府を翻弄? マイナス金利導入でも昨年以上の円安なし
■ジョージ・ソロスはポジショントークをしているだけ 前回のコラムで、「猫も杓子もソロス、ソロスと騒いでいる間は危機はいったん緩和」といった見方を示したが、少なくとも日銀決定待ちの現時点(※)では筆者の想定どおりの展開だ。
【参考記事】
●猫も杓子もソロス!ソロス!李万ショックはまだなのに市場がパニックした理由とは?(2016年1月22日、陳満咲杜)
(※編集部注:「現時点」というのは、執筆者・陳満咲杜さんが本記事のこの部分を執筆していた時点。その後、本記事の執筆終了までに日銀の金融政策決定内容は発表された)
米ドル/円もNYダウも日経平均もいったんリバウンドし、ベア(下落)トレンドにおけるスピード調整を先行させた。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
NYダウ 日足(出所:CQG)
日経平均 日足(出所:株マップ)
もっとも、ソロス氏はご自身の影響力をよく知っている。ゆえに、老獪な同氏が自身の発言を利用しないわけがない。
ソロス氏は中国のハードランディングが避けられないと主張し、米国株、アジア通貨のショートに賭けていることを明らかにしていた。当然のように、マスコミが一斉に報道し、中国政府も躍起になって反論している。
しかし、冷静に考えてみれば、それは氏のポジショントークにすぎないこと、そして、そのポジショントークを通じて市場の反応、中国政府の反応を探っていることも間違いないだろう。
「中国のハードランディングが避けられない」というのはソロスのポジショントークにすぎないのか…。 (C)Bloomberg
■中国政府はソロスの「孫子の兵法」に翻弄された!? この真意をおわかりいただくために、ポジショントークの定義から見る必要があるかと思う。以下、ウィキペディアの記述を引用。
ポジショントークとは、株式・為替・金利先物市場において、買い持ちや売り持ちのポジションを保有している著名な市場関係者が、自分のポジションに有利な方向に相場が動くように、市場心理を揺さぶる発言をマスメディア・媒体などを通して行うことを指す和製英語
和製英語だから、このままでは「外人」に通じないかと言えば、そうではないようだ。そもそもこの単語、バブル前に外資系銀行のディーラー同士がだまし合いをしているのを見て、日本人が作った造語。だから、和製英語でも、「外人」もよく知っているそうだ。
いずれにせよ、ポジショントークとは虚実ないまぜで相手の本音を引出し、また相手をだますための戦術だと理解すればよいだろう。
だから、このことに中国政府が躍起になっているのを見て、筆者は中国出身者として恥ずかしい思いが一杯だ。
ソロスとはいえ、一介の民間人。それを国レベルが相手にするとは何ごとだ、大国の風格云々はもちろん、相手は「孫子の兵法」を使っているのではないか。それを見抜けないこと自体、中国官僚の劣化を象徴する出来事であり、また、祖先に申し訳ないのではないかと…。
■ソロスのファンドは実は上海株の下値を拾っている ちょっと脱線したが、要するにソロスが公の場で自分の手の内を見せてきたら、少なくとも短期スパンにおいては、逆のことを考えないとバカだ、ということである。
案の定、上海株は、ソロス氏の発言に刺激されたかどうかは定かではないが、一昨日(1月27日)13カ月ぶりの安値を更新したところ、ソロスのファンドが実は下値を拾っているといった情報が浮上してきた。
上海総合指数 日足(出所:CQG)
祖先の教えを忘れた中国官僚は、人民元のショート筋に大打撃を与えたと自画自賛しているが、本当にそうであるかは疑わしい。
少なくともソロス氏は発言する前にショートポジションを決済し、場合によってはロングポジションを積み上げていたに違いない。何しろ、メンツを重じる中国政府のお買い上げが容易に想定できたからだ。お見事としか言いようがないが、複雑な気持ちだ。
だから、筆者は先週末(1月22日)から円のショートポジションを持ち始めた。理屈は簡単だ。前述のように、ソロス氏が手の内を見せてきたら、その反対に行かないと逆に怖いからだ。そして、相場の真実とは、「値動きが先行して、材料が後でついてくる」。
米ドル/円でみると、1月20日(水)のチャートが…
【参考記事】
●猫も杓子もソロス!ソロス!李万ショックはまだなのに市場がパニックした理由とは?(2016年1月22日、陳満咲杜)
(※編集部注:「現時点」というのは、執筆者・陳満咲杜さんが本記事のこの部分を執筆していた時点。その後、本記事の執筆終了までに日銀の金融政策決定内容は発表された)
米ドル/円もNYダウも日経平均もいったんリバウンドし、ベア(下落)トレンドにおけるスピード調整を先行させた。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
NYダウ 日足(出所:CQG)
日経平均 日足(出所:株マップ)
もっとも、ソロス氏はご自身の影響力をよく知っている。ゆえに、老獪な同氏が自身の発言を利用しないわけがない。
ソロス氏は中国のハードランディングが避けられないと主張し、米国株、アジア通貨のショートに賭けていることを明らかにしていた。当然のように、マスコミが一斉に報道し、中国政府も躍起になって反論している。
しかし、冷静に考えてみれば、それは氏のポジショントークにすぎないこと、そして、そのポジショントークを通じて市場の反応、中国政府の反応を探っていることも間違いないだろう。
「中国のハードランディングが避けられない」というのはソロスのポジショントークにすぎないのか…。 (C)Bloomberg
■中国政府はソロスの「孫子の兵法」に翻弄された!? この真意をおわかりいただくために、ポジショントークの定義から見る必要があるかと思う。以下、ウィキペディアの記述を引用。
ポジショントークとは、株式・為替・金利先物市場において、買い持ちや売り持ちのポジションを保有している著名な市場関係者が、自分のポジションに有利な方向に相場が動くように、市場心理を揺さぶる発言をマスメディア・媒体などを通して行うことを指す和製英語
和製英語だから、このままでは「外人」に通じないかと言えば、そうではないようだ。そもそもこの単語、バブル前に外資系銀行のディーラー同士がだまし合いをしているのを見て、日本人が作った造語。だから、和製英語でも、「外人」もよく知っているそうだ。
いずれにせよ、ポジショントークとは虚実ないまぜで相手の本音を引出し、また相手をだますための戦術だと理解すればよいだろう。
だから、このことに中国政府が躍起になっているのを見て、筆者は中国出身者として恥ずかしい思いが一杯だ。
ソロスとはいえ、一介の民間人。それを国レベルが相手にするとは何ごとだ、大国の風格云々はもちろん、相手は「孫子の兵法」を使っているのではないか。それを見抜けないこと自体、中国官僚の劣化を象徴する出来事であり、また、祖先に申し訳ないのではないかと…。
■ソロスのファンドは実は上海株の下値を拾っている ちょっと脱線したが、要するにソロスが公の場で自分の手の内を見せてきたら、少なくとも短期スパンにおいては、逆のことを考えないとバカだ、ということである。
案の定、上海株は、ソロス氏の発言に刺激されたかどうかは定かではないが、一昨日(1月27日)13カ月ぶりの安値を更新したところ、ソロスのファンドが実は下値を拾っているといった情報が浮上してきた。
上海総合指数 日足(出所:CQG)
祖先の教えを忘れた中国官僚は、人民元のショート筋に大打撃を与えたと自画自賛しているが、本当にそうであるかは疑わしい。
少なくともソロス氏は発言する前にショートポジションを決済し、場合によってはロングポジションを積み上げていたに違いない。何しろ、メンツを重じる中国政府のお買い上げが容易に想定できたからだ。お見事としか言いようがないが、複雑な気持ちだ。
だから、筆者は先週末(1月22日)から円のショートポジションを持ち始めた。理屈は簡単だ。前述のように、ソロス氏が手の内を見せてきたら、その反対に行かないと逆に怖いからだ。そして、相場の真実とは、「値動きが先行して、材料が後でついてくる」。
米ドル/円でみると、1月20日(水)のチャートが…
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2016年前半相場のカギを握る日銀会合。 一番重要なのは追加緩和の有無ではない!
■急激な「株安・資源安・円高」はいったん収束 みなさん、こんにちは。
2016年スタートとともに始まった急激な「株安・資源安(原油安)・円高」相場ですが、日銀のQQE3(量的・質的金融緩和第3弾)期待の高まりとともに、いったん収束(前回コラム参照)。
【参考記事】
●ドル/円は一時115円台! 日銀の追加緩和期待高まるが中期の株安・円高は変わらず(1月21日、西原宏一)
市場参加者の間には、今回のリスクオフ相場に対して、G7(先進7カ国)が協調してマーケットを沈静化させるのでは…という観測(期待?)がありました。
■ドラギ発言が黒田総裁のQQE3を連想させることに… そして、その期待どおり、1月21日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会で、ドラギ総裁は3月の追加緩和を宣言しました。
【参考記事】
●バズーカ発射へと追い込まれる黒田総裁。追加緩和実施ならドル/円はどこまで上昇?(1月26日、西原宏一&松崎美子)
彼の突然の追加緩和宣言が、FOMC(米連邦公開市場委員会)のハト派的なトーン、そして、何よりも1月29日(金)に予定されている黒田日銀によるQQE3を連想させ、「株・原油・米ドル/円」を一気に反発に転じさせることに成功しています。
NYダウ 4時間足(出所:CQG)
NY原油先物 4時間足(出所:CQG)
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
今月(1月)に入ってのマーケットは各国の経済指標が重要ではなく、この急激な「株安・資源安」が止まるのかどうかに焦点が当たっています。
この意味においては、ドラギ総裁はさすがの手腕で、2カ月先の緩和予告という(今のところ)口先だけで、グローバルな株価の下落を食い止めています。
連携して、1月26日(火)~27日(水)にかけて開催されたFOMCは極めてハト派的なトーンに終始。
そのバトンを渡されて、世界中が注目している日銀金融政策決定会合の結果公表が、明日(1月29日)予定されています。
■マジノ線は米ドル/円が115円、日経平均は1万6000円 ドラギ総裁の追加緩和宣言に呼応して、マーケットは素直に、リスクオフの修正に入り、株は反発、米ドル/円も一時、119円台まで回復しています。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ここで米ドル/円の動向をテクニカル分析で確認してみます。
まず、米ドル/円は2014年10月15日(水)からのサポートが2016年年初に崩れてから円高相場がスタートしています。
米ドル/円 週足(出所:CQG)
次に注目されるのが75週移動平均線です。
2012年来、3年間にわたって米ドル/円をサポートしてきた75週移動平均線。こちらも、2016年年初にブレイクされてから米ドル/円の下落に弾みがつき、一時は115.98円まで急落。
米ドル/円のマジノ線(115.00円)に向けて急速に接近。
(※編集部注:「マジノ線」とは第二次世界大戦前にフランスがドイツとの国境に築いた難攻不落と言われた要塞のこと)
このリスクオフな相場展開の中、ドラギ総裁のコメントが黒田総裁の決断を連想させ、マジノ線ブレイクは回避されています。
米ドル/円 週足(出所:CQG)
日経平均のマジノ線である1万6000円も同様にサポートされた格好。
日経平均 日足(出所:株マップ.com)
あとは、日銀の黒田総裁が1月29日(金)にどう動くのかが…
2016年スタートとともに始まった急激な「株安・資源安(原油安)・円高」相場ですが、日銀のQQE3(量的・質的金融緩和第3弾)期待の高まりとともに、いったん収束(前回コラム参照)。
【参考記事】
●ドル/円は一時115円台! 日銀の追加緩和期待高まるが中期の株安・円高は変わらず(1月21日、西原宏一)
市場参加者の間には、今回のリスクオフ相場に対して、G7(先進7カ国)が協調してマーケットを沈静化させるのでは…という観測(期待?)がありました。
■ドラギ発言が黒田総裁のQQE3を連想させることに… そして、その期待どおり、1月21日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会で、ドラギ総裁は3月の追加緩和を宣言しました。
【参考記事】
●バズーカ発射へと追い込まれる黒田総裁。追加緩和実施ならドル/円はどこまで上昇?(1月26日、西原宏一&松崎美子)
彼の突然の追加緩和宣言が、FOMC(米連邦公開市場委員会)のハト派的なトーン、そして、何よりも1月29日(金)に予定されている黒田日銀によるQQE3を連想させ、「株・原油・米ドル/円」を一気に反発に転じさせることに成功しています。
NYダウ 4時間足(出所:CQG)
NY原油先物 4時間足(出所:CQG)
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
今月(1月)に入ってのマーケットは各国の経済指標が重要ではなく、この急激な「株安・資源安」が止まるのかどうかに焦点が当たっています。
この意味においては、ドラギ総裁はさすがの手腕で、2カ月先の緩和予告という(今のところ)口先だけで、グローバルな株価の下落を食い止めています。
連携して、1月26日(火)~27日(水)にかけて開催されたFOMCは極めてハト派的なトーンに終始。
そのバトンを渡されて、世界中が注目している日銀金融政策決定会合の結果公表が、明日(1月29日)予定されています。
■マジノ線は米ドル/円が115円、日経平均は1万6000円 ドラギ総裁の追加緩和宣言に呼応して、マーケットは素直に、リスクオフの修正に入り、株は反発、米ドル/円も一時、119円台まで回復しています。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ここで米ドル/円の動向をテクニカル分析で確認してみます。
まず、米ドル/円は2014年10月15日(水)からのサポートが2016年年初に崩れてから円高相場がスタートしています。
米ドル/円 週足(出所:CQG)
次に注目されるのが75週移動平均線です。
2012年来、3年間にわたって米ドル/円をサポートしてきた75週移動平均線。こちらも、2016年年初にブレイクされてから米ドル/円の下落に弾みがつき、一時は115.98円まで急落。
米ドル/円のマジノ線(115.00円)に向けて急速に接近。
(※編集部注:「マジノ線」とは第二次世界大戦前にフランスがドイツとの国境に築いた難攻不落と言われた要塞のこと)
このリスクオフな相場展開の中、ドラギ総裁のコメントが黒田総裁の決断を連想させ、マジノ線ブレイクは回避されています。
米ドル/円 週足(出所:CQG)
日経平均のマジノ線である1万6000円も同様にサポートされた格好。
日経平均 日足(出所:株マップ.com)
あとは、日銀の黒田総裁が1月29日(金)にどう動くのかが…
日銀追加緩和は今回なくても近々あるか!? 米ドル高相場にならないと思う理由とは?
■日経平均は1000円ほど、米ドル/円は3円ほど上昇 前回のコラムでは、「円高・株安の動きがいったん落ち着いて、少し円安・株高になる可能性が高い」との見通しを立てていました。
【参考記事】
●日銀の追加緩和あっても効果は一時的!問題は長期化…戻りはしっかり売っていく(1月21、今井雅人)
この1週間を見ると、ほぼ想定どおりの動きになっています。
日経平均は、1000円ほど上昇。
日経平均 日足(出所:株マップ.com)
為替相場も米ドル/円で3円程度、円安の方向に向かいました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■短期筋のポジション調整が起きて相場が反転 一気に相場が一方向に進んだあとは、短期筋の投資家のポジション調整が起きやすいため、相場も反転するということが頻繁に起きますが、今回も例外ではなかったようです。
前回のコラムでご紹介したIMM(国際通貨先物市場)のポジションも、さらに円買いが増えていましたが、これが良い示唆になったと思います。
【参考記事】
●日銀の追加緩和あっても効果は一時的!問題は長期化…戻りはしっかり売っていく(1月21、今井雅人)
IMM(国際通貨先物市場)のポジション状況(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
■米ドル高相場になっていかない理由は? さて、今後についてですが…
2015年に中国経済の減速が中国以外の新興国経済に打撃を与える。また、米国の利上げが重なれば、さらなる新興国からの資金流出を招き、景気減速をもたらすリスクが生じてくる。したがって、米国も利上げペースを鈍化せざるを得なくなってくるのではないか
という見通しを私は立てました。
それが「米ドル高になっていかない原因にもなってくる」、こう考えていました。
【参考記事】
●証券会社の上昇予想は話半分で読むべき。日経平均1万5000円、米ドル/円は110円も(2015年12月25日、今井雅人)
●ドル/円120円~121円台はなぜ買いなの?安易な新興国通貨への投資は止めよう!(2015年12月17日、今井雅人)
■2016年、FOMCの利上げペースは鈍るかも 1月27日(水)、2016年初めてのFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されました。金利は、予想どおり据え置かれています。
声明文の中では、「世界の経済・金融情勢を注視している」とした上で、「そうした情勢が労働市場やインフレ、また見通しのリスクバランスに対してどのように影響するか精査している」としています。
これは、前回の声明文よりは、世界経済の影響をより深刻にとらえているという表れとなっています。
これまでFOMCは、「2016年に0.25%の利上げを4回実施する」との見通しが主流でありましたが、これで少しペースが落ちるかもしれないという印象を受けています。
利上げのペースが鈍ってくるとすれば、やはり、米ドル高相場には、なかなかなりにくいということではないでしょうか。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル VS 世界の通貨 日足)
中国でありますが、相変わらず株式市場は絶望的な…
【参考記事】
●日銀の追加緩和あっても効果は一時的!問題は長期化…戻りはしっかり売っていく(1月21、今井雅人)
この1週間を見ると、ほぼ想定どおりの動きになっています。
日経平均は、1000円ほど上昇。
日経平均 日足(出所:株マップ.com)
為替相場も米ドル/円で3円程度、円安の方向に向かいました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■短期筋のポジション調整が起きて相場が反転 一気に相場が一方向に進んだあとは、短期筋の投資家のポジション調整が起きやすいため、相場も反転するということが頻繁に起きますが、今回も例外ではなかったようです。
前回のコラムでご紹介したIMM(国際通貨先物市場)のポジションも、さらに円買いが増えていましたが、これが良い示唆になったと思います。
【参考記事】
●日銀の追加緩和あっても効果は一時的!問題は長期化…戻りはしっかり売っていく(1月21、今井雅人)
IMM(国際通貨先物市場)のポジション状況(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
■米ドル高相場になっていかない理由は? さて、今後についてですが…
2015年に中国経済の減速が中国以外の新興国経済に打撃を与える。また、米国の利上げが重なれば、さらなる新興国からの資金流出を招き、景気減速をもたらすリスクが生じてくる。したがって、米国も利上げペースを鈍化せざるを得なくなってくるのではないか
という見通しを私は立てました。
それが「米ドル高になっていかない原因にもなってくる」、こう考えていました。
【参考記事】
●証券会社の上昇予想は話半分で読むべき。日経平均1万5000円、米ドル/円は110円も(2015年12月25日、今井雅人)
●ドル/円120円~121円台はなぜ買いなの?安易な新興国通貨への投資は止めよう!(2015年12月17日、今井雅人)
■2016年、FOMCの利上げペースは鈍るかも 1月27日(水)、2016年初めてのFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されました。金利は、予想どおり据え置かれています。
声明文の中では、「世界の経済・金融情勢を注視している」とした上で、「そうした情勢が労働市場やインフレ、また見通しのリスクバランスに対してどのように影響するか精査している」としています。
これは、前回の声明文よりは、世界経済の影響をより深刻にとらえているという表れとなっています。
これまでFOMCは、「2016年に0.25%の利上げを4回実施する」との見通しが主流でありましたが、これで少しペースが落ちるかもしれないという印象を受けています。
利上げのペースが鈍ってくるとすれば、やはり、米ドル高相場には、なかなかなりにくいということではないでしょうか。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル VS 世界の通貨 日足)
中国でありますが、相変わらず株式市場は絶望的な…