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昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/23 金) ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/23 金)

 
----------6/22ドル円相場概況--------------------- OP 111.360HI 111.448LO 110.947CL 111.318 東京市場は 時間外の原油相場の軟調推移や米長期金利の小幅低下を受けて一時111円台を割り込む軟調な展開。ただ、110円台を売り進めるには手がかりが薄く110.90円台で下げ渋った。欧州市場でもこの水準では下値が堅く110.947円を安値に切り返すと111.30円台へ値を戻した。NY市場では原油の反発につれて株価が上昇した序盤に111.448円まで上値を伸ばしたが、原油が失速すると111.20円台へと押し戻された。終日にわたり原油相場を眺めてもみ合った格好。 -----------6/22主な出来事---------------------------- 06:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレートを1.75%に維持 17:00 (ノルウェー) ノルウェー中銀政策金利を0.50%に維持 21:30 (米) 新規失業保険申請件数 24.1万件前回23.7万件→23.8万件予想24.0万件   21:30 (加) 4月小売売上高 (前月比)+0.8%前回 +0.7%→+0.5%予想+0.3%  4月小売売上高 (前月比:除自動車) +1.5%前回-0.2%→-0.1%予想+0.7%   22:00 (米) 4月住宅価格指数 (前月比) +0.7%前回+0.6%→+0.7%予想+0.5%   23:00 (ユーロ圏) 6月消費者信頼感・速報-1.3前回-3.3 予想-3.0  27:00 (メキシコ) メキシコ中銀政策金利を6.75%から7.00%へ 27:02 フォーブス英MPC委員・以前よりも利上げは困難だろう・政策調整は限定的で段階的であるべき・金融政策の引き締めに一部緊急性が見られる ------------6/22株式・債券・商品----------------------   ---------6/23きょうの注目材料------------------------- <国内>なし <海外>15:45    仏1-3月期GDP・確定値16:00    仏6月製造業PMI・速報値16:00    仏6月サービス業PMI・速報値16:30    独6月製造業PMI・速報値16:30    独6月サービス業PMI・速報値17:00    ユーロ圏6月製造業PMI・速報値17:00    ユーロ圏6月サービス業PMI・速報値21:30    カナダ5月消費者物価指数23:00    米5月新築住宅販売件数24:15    ブラード米セントルイス連銀総裁、講演25:40    メスター米クリーブランド連銀総裁、講演27:15    パウエル米FRB理事、講演-----  EU首脳会議(ブリュッセル、最終日) --------6/23きょうのひとこと------------------------- 米国債市場では昨日、来週の入札予定が発表されました。26日2年債260億ドル・27日5年債340億ドル・28日7年債280億ドルと総額880億ドルの入札が行われます。なぜこれが気になるかというと、来週は半期末の最終週であり、例年機関投資家を中心に取引を手控える傾向が見られる中で行われる入札だからです。つまり、他の条件が一定なら需給面から金利が上昇しやすい時期と言えそうで、他の条件とはやはり原油という事になるのでしょう。原油→米長期金利→ドル円という動き(上がるにしても下がるにしても)がきょうも続きそうです。 本日もよろしくお願いいたします。   
ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は? ブログ

ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は?

■米ドル高が進まないのはなぜ? 米国では、6月14日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で予定どおり利上げが実施され、その後の見通しがわりと強気だったので、米ドルが少し上昇する展開が数日続きました。

米ドルVS世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)

 しかし、その後の状況があまり良くありません。私も、米ドルのロングポジション保有をいったん全部やめて、様子を見ることにしました。

【参考記事】

●タカ派印象のFOMCなのに…ドル高ならず! 金利頼みの米ドル/円は、動きにくくなるか(6月15日、今井雅人)

 その1番の理由は米国の長期金利です。本日、6月22日(木)現在、米国の10年物国債の利回りは2.15%程度で推移しています。

 今年(2017年)に入ってからの、米国の10年物国債の利回りの推移を見てみると、2.45%近辺で始まり、3月中旬にはいったん2.6%を超える水準まで上昇しました。

 しかし、そこをピークに長期金利は低下傾向に入りました。5月の頭には、いったん2.4%程度まで回復する局面もありました。しかし、その後はだらだらと、ほぼ一方的に下がり続け、現在は年初来の最低水準にまで低下してきています。

米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)

 今年(2017年)は3月と6月に政策金利を2度上げたため、短期金利は上昇傾向になるにもかかわらず、長期金利は低下していくという、非常に不思議な構図になっています。

■雇用環境が改善しても上がらない物価 では、ここまで長期金利が上昇していかないのは、なぜなのでしょうか? 私は、2つのことが原因になっていると思っています。

 まず1点目は、米国の物価が思ったように上昇していかないことです。

※米労働省のデータをもとにザイFX!編集部が作成

 米国の雇用環境はリーマンショック以来、改善し続けてきて、直近の失業率は4.3%まで低下してきています。

 この水準はかつて、超低金利政策が行われる以前の、米国が健全な経済環境にあったときの水準です。

 その当時は、政策金利も4~5%程度はあった時代です。通常、雇用環境が改善してくれば賃金に上昇圧力がかかり、物価も上昇傾向に入るのが一般的です。

 しかし、現在の米国は、どうもそういう傾向になっていきません。理由ははっきりしないのですが、それが現実です。

 2点目は、世界中でだぶついている資金が、米国の…
ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は? ブログ

ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は?

■米ドル高が進まないのはなぜ? 米国では、6月14日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で予定どおり利上げが実施され、その後の見通しがわりと強気だったので、米ドルが少し上昇する展開が数日続きました。

米ドルVS世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)

 しかし、その後の状況があまり良くありません。私も、米ドルのロングポジション保有をいったん全部やめて、様子を見ることにしました。

【参考記事】

●タカ派印象のFOMCなのに…ドル高ならず! 金利頼みの米ドル/円は、動きにくくなるか(6月15日、今井雅人)

 その1番の理由は米国の長期金利です。本日、6月22日(木)現在、米国の10年物国債の利回りは2.15%程度で推移しています。

 今年(2017年)に入ってからの、米国の10年物国債の利回りの推移を見てみると、2.45%近辺で始まり、3月中旬にはいったん2.6%を超える水準まで上昇しました。

 しかし、そこをピークに長期金利は低下傾向に入りました。5月の頭には、いったん2.4%程度まで回復する局面もありました。しかし、その後はだらだらと、ほぼ一方的に下がり続け、現在は年初来の最低水準にまで低下してきています。

米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)

 今年(2017年)は3月と6月に政策金利を2度上げたため、短期金利は上昇傾向になるにもかかわらず、長期金利は低下していくという、非常に不思議な構図になっています。

■雇用環境が改善しても上がらない物価 では、ここまで長期金利が上昇していかないのは、なぜなのでしょうか? 私は、2つのことが原因になっていると思っています。

 まず1点目は、米国の物価が思ったように上昇していかないことです。

※米労働省のデータをもとにザイFX!編集部が作成

 米国の雇用環境はリーマンショック以来、改善し続けてきて、直近の失業率は4.3%まで低下してきています。

 この水準はかつて、超低金利政策が行われる以前の、米国が健全な経済環境にあったときの水準です。

 その当時は、政策金利も4~5%程度はあった時代です。通常、雇用環境が改善してくれば賃金に上昇圧力がかかり、物価も上昇傾向に入るのが一般的です。

 しかし、現在の米国は、どうもそういう傾向になっていきません。理由ははっきりしないのですが、それが現実です。

 2点目は、世界中でだぶついている資金が、米国の…
米ドル/円は半年サイクルでトレンド転換! FOMCきっかけの米ドル高は継続か? ブログ

米ドル/円は半年サイクルでトレンド転換! FOMCきっかけの米ドル高は継続か?

■FOMCの方針とともに、米ドル/円は方向性を転換 みなさん、こんにちは。

 このところの米ドル/円は、FOMC(米連邦公開市場委員会)の方針とともに、方向性を転換させる傾向があります。

 トランプラリーで約17円暴騰し、118.66円まで到達した米ドル/円を反転させたのが昨年(2016年)12月14日(水)のFOMCの利上げ。

【参考記事】

●豪ドルを買う理由がなくなってしまう!? 米ドル/円は「買い遅れ組」の動きに注目!(2016年12月19日、西原宏一&大橋ひろこ)

 そして、米ドル/円が115円台ミドルへの上昇を反転させたのが、3月15日(水)のFOMCの利上げでした。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 そのため、6月14日(水)のFOMCにマーケットの注目が集まっていました。

 結果は、マーケットのコンセンサスどおり利上げ。

(出所:FRBのデータを基にザイFX!編集部が作成)

 これまでの動きを先取りするかのように、FOMC直前に米ドル/円は108.83円まで急落。

 ただ、今回はFOMC後に米ドル/円は反発に転じています。


■FOMCのバランスシート縮小計画が流れを変えた 確かに、FOMCは利上げを決定したのですが、マーケットの流れを大きく変えたのが、FOMCが発表したバランスシートの縮小計画。

米FOMC、利上げ決定 年内にバランスシート縮小開始へ

米連邦準備理事会(FRB)は14日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、継続的な経済成長や労働市場の堅調さを踏まえ、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.0─1.25%に引き上げることを決定した。また年内にバランスシートの縮小に着手する方針を明らかにした。

FOMC声明は、経済は力強さを引き続き増す一方、雇用の伸びも引き続き底堅いとし、足元のインフレ軟化をFRBがおおむね一時的とみていることが示された。

年内はあと1度の利上げを見込み、足元で強弱まちまちとなっている経済指標は重視しない考えを示唆した。

また「委員会は現時点で、経済がおおむね想定通りに進展すれば、バランスシートの正常化プログラムを今年開始すると予想している」とし、償還資金の再投資縮小を通じた明確なバランスシート縮小計画を示した。

出所:ロイター

 ここで、FOMCが発表したバランスシートの縮小計画は以下のとおり。

●FOMC バランスシート縮小計画

(1)米国債

米国債については、月当たりの再投資見送り額を当初60億ドルに設定。

その後、月額300億ドルに達するまで、1年をかけて3カ月おきに60億ドル増やす。

(2)MBS(=モーゲージ担保証券)

MBS(モーゲージ担保証券)については、月あたりの再投資見送り額を40億ドルに設定。月額200億ドルに達するまで1年をかけて3カ月ごとに40億ドル増やす。

 加えて、FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長は「比較的早期に」バランスシート縮小を開始する可能性があるとの考えを表明。

 今回のFOMCでは、足元で強弱まちまちとなっている経済指標は重視せず、金融政策の正常化に踏み切る模様。

 FRBのバランスシート縮小はもちろん、金融引き締め策のひとつで、米ドル高を誘引することは間違いないところ。

米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)

 イエレン議長の英断により、多くの主要通貨に対して米ドルは急反発。

 FOMC直前には、一時108.83円まで急落していた米ドル/円が、数日で一気に111円台をも回復しています。

米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)

 では、このFOMCをきっかけとした米ドル高が継続するか…
米ドル/円は半年サイクルでトレンド転換! FOMCきっかけの米ドル高は継続か? ブログ

米ドル/円は半年サイクルでトレンド転換! FOMCきっかけの米ドル高は継続か?

■FOMCの方針とともに、米ドル/円は方向性を転換 みなさん、こんにちは。

 このところの米ドル/円は、FOMC(米連邦公開市場委員会)の方針とともに、方向性を転換させる傾向があります。

 トランプラリーで約17円暴騰し、118.66円まで到達した米ドル/円を反転させたのが昨年(2016年)12月14日(水)のFOMCの利上げ。

【参考記事】

●豪ドルを買う理由がなくなってしまう!? 米ドル/円は「買い遅れ組」の動きに注目!(2016年12月19日、西原宏一&大橋ひろこ)

 そして、米ドル/円が115円台ミドルへの上昇を反転させたのが、3月15日(水)のFOMCの利上げでした。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 そのため、6月14日(水)のFOMCにマーケットの注目が集まっていました。

 結果は、マーケットのコンセンサスどおり利上げ。

(出所:FRBのデータを基にザイFX!編集部が作成)

 これまでの動きを先取りするかのように、FOMC直前に米ドル/円は108.83円まで急落。

 ただ、今回はFOMC後に米ドル/円は反発に転じています。


■FOMCのバランスシート縮小計画が流れを変えた 確かに、FOMCは利上げを決定したのですが、マーケットの流れを大きく変えたのが、FOMCが発表したバランスシートの縮小計画。

米FOMC、利上げ決定 年内にバランスシート縮小開始へ

米連邦準備理事会(FRB)は14日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、継続的な経済成長や労働市場の堅調さを踏まえ、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.0─1.25%に引き上げることを決定した。また年内にバランスシートの縮小に着手する方針を明らかにした。

FOMC声明は、経済は力強さを引き続き増す一方、雇用の伸びも引き続き底堅いとし、足元のインフレ軟化をFRBがおおむね一時的とみていることが示された。

年内はあと1度の利上げを見込み、足元で強弱まちまちとなっている経済指標は重視しない考えを示唆した。

また「委員会は現時点で、経済がおおむね想定通りに進展すれば、バランスシートの正常化プログラムを今年開始すると予想している」とし、償還資金の再投資縮小を通じた明確なバランスシート縮小計画を示した。

出所:ロイター

 ここで、FOMCが発表したバランスシートの縮小計画は以下のとおり。

●FOMC バランスシート縮小計画

(1)米国債

米国債については、月当たりの再投資見送り額を当初60億ドルに設定。

その後、月額300億ドルに達するまで、1年をかけて3カ月おきに60億ドル増やす。

(2)MBS(=モーゲージ担保証券)

MBS(モーゲージ担保証券)については、月あたりの再投資見送り額を40億ドルに設定。月額200億ドルに達するまで1年をかけて3カ月ごとに40億ドル増やす。

 加えて、FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長は「比較的早期に」バランスシート縮小を開始する可能性があるとの考えを表明。

 今回のFOMCでは、足元で強弱まちまちとなっている経済指標は重視せず、金融政策の正常化に踏み切る模様。

 FRBのバランスシート縮小はもちろん、金融引き締め策のひとつで、米ドル高を誘引することは間違いないところ。

米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)

 イエレン議長の英断により、多くの主要通貨に対して米ドルは急反発。

 FOMC直前には、一時108.83円まで急落していた米ドル/円が、数日で一気に111円台をも回復しています。

米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)

 では、このFOMCをきっかけとした米ドル高が継続するか…
メキシコペソ/円、中銀声明に注意 ブログ

メキシコペソ/円、中銀声明に注意

本日、メキシコで金融政策が発表される。直近のインフレ率が8年超ぶりの高い伸びとなる6.16%と、中銀目標の中央値(3%)を大きく上回っている事などから、事前予想は0.25%利上げがコンセンサスとなっています。したがって、市場の関心は声明に集まっています。

メキシコペソ/円は1月安値5.170円を基点としてほぼ一本調子で上昇トレンドが継続。今月20日に昨年4月以来の高値となる6.218円まで上昇しています。

今月公表された前回5月会合の議事録によると、利上げは全会一致であったが、利上げ打ち止めを巡り委員の意見が二分していた事が明らかとなりました。今回の会合で一部メンバーが利上げに反対した場合や、利上げ打ち止めについての言及があった場合は、利益確定売りが強まる公算が大きいと見ます。

ただし、インフレ警戒姿勢が揺るがないようならば、利上げ期待が保たれる事となりそうです。今後の利上げ見通しについて見方が分かれる中、直後の相場は神経質な展開が見込まれるが、中長期的には中銀のインフレに対するスタンスが重要になるでしょう。
今夜の注目材料は?6/22 ブログ

今夜の注目材料は?6/22

 東京市場のドル/円は、日本株や原油が弱含みで推移する中、一時111円台を割り込むなど上値が重い商状となりました。欧米市場を見通す上で、まずは注目イベントを確認しておきましょう。 6/22(木)17:00  ECB月報17:00   ノルウェー中銀政策金利発表21:30   カナダ4月小売売上高21:30☆ 米新規失業保険申請件数22:00   米4月住宅価格指数23:00   ユーロ圏6月消費者信頼感指数・速報23:00   米5月景気先行指数23:00☆ パウエル米FRB理事、議会証言27:00☆ フォーブス英MPC委員、講演27:00   メキシコ中銀、政策金利発表----- EU首脳会議(ブリュッセル、23日まで)※☆は特に注目の材料 米新規失業保険申請件数は、6月雇用統計の調査が行われた前週分のものという事で注目が集まります。また、パウエルFRB理事の議会証言も気になるところですが、その内容は銀行の自己勘定取引を制限する「ボルカールール」に関するものが中心のようで、金融政策には言及しない可能性もあります。 一時110円台に差し込んだドル/円相場としては、200日移動平均線(執筆時110.790円)のサポート力にも注目しておきたいところです。
今日のテクニカル見通し:メキシコペソ/円 ブログ

今日のテクニカル見通し:メキシコペソ/円

メキシコペソ/円は、月初に下押すも75日線で踏みとどまると、20日に2016年4月依頼の高値となる6.218円まで上昇しています。週足の一目均衡表では、今月に入り2015年前半に下抜けて以降初めて雲を突破したほか、三役好転も点灯しており、上昇トレンドの中にある事を窺わせます。

もっとも、足元でローソク足がボリンジャーバンドの+2シグマを押し上げる形で上昇が続いてましたが、その後はやや脱落しています。目先的には調整が入る余地があるものの、昨年後半のような本格的な下落局面にまでつながる可能性は小さいと見ます。



(上記メキシコペソ/円週足の外貨ネクストネオのチャートは5/25の11:35現在)

○下値目処について
20日線(6.053円)を割るようならば、月初の下押し局面に続いて75日線(5.945円)のサポート力を試す事となりそうです。すぐしたの5.90円前後には日足の一目均衡表の雲の上限&下限(5.917円)を始め、ボリンジャーバンド-2シグマ(5.888円)や6/5安値(5.874円)など複数目標値があるため、下押しが弱いと同水準での反発が予想されます。ただし、割るようならば、4-5月にかけて下押しめどとなった5.70円台前半に向けた一段安もあるでしょう。

○上値目処について
まずは、6/20高値(6.218円)に注目です。同水準にボリンジャーバンド+2シグマもあり、上伸が弱いと反落の可能性があります。ただし、突破できれば上値余地が拡大する公算であり、目先は14年11月高値8.710円-16年11月安値4.878円の下げ幅38.2%戻し(6.342円)や、月足の一目均衡表の基準線(6.487円)を目指す事も考えられます。


○下値目処
6.053円(20日線)
5.978円(日足の一目均衡表の基準線)
5.978円(週足の一目均衡表の転換線)
5.971円(13週線)
5.929円(週足の一目均衡表の雲上限)
5.945円(75日線)
5.917円(日足の一目均衡表の雲の上限、下限)
5.888円(ボリンジャーバンド-2シグマ)
5.874円(6/5安値)
5.793円(26週線)
5.751円(4/20安値)
5.738円(5/18安値)
5.694円(週足の一目均衡表の基準線)
5.625円(52週線)
5.592円(200日線)

○上値目処
6.122円(日足の一目均衡表の転換線)
6.143円(6日線)
6.218円(6/20高値、ボリンジャーバンド+2シグマ)
6.342円(14年11月高値8.710円-16年11月安値4.878円の下げ幅38.2%戻し)
6.487円(月足の一目均衡表の基準線)
6.546円(16年3月高値)