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第二のトランプラリーはもう始まっている!? ユーロは買うのみ! 円安は追随するのみ!
■米ドル安、円安のトレンドが続く 米ドル安、円安のトレンドが続いている。
米ドル安とは米ドル全体の下落トレンドを指すが、米ドル/円のみ上昇しているから、結果的にクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の強気変動がもたらされているのも当然の成り行きで、円売りトレンドの継続が確認されているわけだ。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
ドルインデックスは、前回のコラムで指摘させていただいたように、昨年(2016年)11月9日(水)の米大統領選当日の安値を下回ったから、当面下落トレンドが維持され、また、安易な修正はないだろう。
【参考記事】
●米ドル軟調も米ドル/円はなぜ堅調なのか? 背景にあるファンダメンタルズ的要因とは?(2017年6月30日、陳満咲杜)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
■各国中銀のスタンスの違いが足元の市場のテーマに マーケットの焦点は、米利上げやFRB(米連邦準備制度理事会)の資産圧縮よりもECB(欧州中央銀行)の軌道修正や英、豪利上げの可能性に集中しており、当面、主要通貨の米ドルに対する強気変動が継続される公算が高い。
主要中銀が揃ってFRBに追随する姿勢を見せている中、唯一日銀のスタンスは変わらない。
本日(2017年7月7日)午前中の日銀の買い入れオペが前回から増額したことを受け、円安傾向が一段と強まり、執筆中の現時点では、米ドル/円は113.83円まで上昇、ユーロ/円は130円の節目寸前に迫り、英ポンド/円は5月11日(木)以来の高値を更新している。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
要するに、足元の市場のテーマは、中銀のスタンスの違いそのものである。日銀のスタンスが当面維持されるからこそ、円売りには「安心感」がある。よって、クロス円を中心として円安トレンドは当面維持されるとみる。
最も強いユーロ/円に関しては、前回のコラムで提示していたターゲット、130円の心理的大台はもはや目前で、これを超えてくると今度は133~135円台の目標も射程圏内に収めるだろう。
【参考記事】
●米ドル軟調も米ドル/円はなぜ堅調なのか? 背景にあるファンダメンタルズ的要因とは?(2017年6月30日、陳満咲杜)
ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
もっとも、米ドル/円の値動きが日米金利差と連動する傾向が…
米ドル安とは米ドル全体の下落トレンドを指すが、米ドル/円のみ上昇しているから、結果的にクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の強気変動がもたらされているのも当然の成り行きで、円売りトレンドの継続が確認されているわけだ。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
ドルインデックスは、前回のコラムで指摘させていただいたように、昨年(2016年)11月9日(水)の米大統領選当日の安値を下回ったから、当面下落トレンドが維持され、また、安易な修正はないだろう。
【参考記事】
●米ドル軟調も米ドル/円はなぜ堅調なのか? 背景にあるファンダメンタルズ的要因とは?(2017年6月30日、陳満咲杜)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
■各国中銀のスタンスの違いが足元の市場のテーマに マーケットの焦点は、米利上げやFRB(米連邦準備制度理事会)の資産圧縮よりもECB(欧州中央銀行)の軌道修正や英、豪利上げの可能性に集中しており、当面、主要通貨の米ドルに対する強気変動が継続される公算が高い。
主要中銀が揃ってFRBに追随する姿勢を見せている中、唯一日銀のスタンスは変わらない。
本日(2017年7月7日)午前中の日銀の買い入れオペが前回から増額したことを受け、円安傾向が一段と強まり、執筆中の現時点では、米ドル/円は113.83円まで上昇、ユーロ/円は130円の節目寸前に迫り、英ポンド/円は5月11日(木)以来の高値を更新している。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
要するに、足元の市場のテーマは、中銀のスタンスの違いそのものである。日銀のスタンスが当面維持されるからこそ、円売りには「安心感」がある。よって、クロス円を中心として円安トレンドは当面維持されるとみる。
最も強いユーロ/円に関しては、前回のコラムで提示していたターゲット、130円の心理的大台はもはや目前で、これを超えてくると今度は133~135円台の目標も射程圏内に収めるだろう。
【参考記事】
●米ドル軟調も米ドル/円はなぜ堅調なのか? 背景にあるファンダメンタルズ的要因とは?(2017年6月30日、陳満咲杜)
ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
もっとも、米ドル/円の値動きが日米金利差と連動する傾向が…
第二のトランプラリーはもう始まっている!? ユーロは買うのみ! 円安は追随するのみ!
■米ドル安、円安のトレンドが続く 米ドル安、円安のトレンドが続いている。
米ドル安とは米ドル全体の下落トレンドを指すが、米ドル/円のみ上昇しているから、結果的にクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の強気変動がもたらされているのも当然の成り行きで、円売りトレンドの継続が確認されているわけだ。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
ドルインデックスは、前回のコラムで指摘させていただいたように、昨年(2016年)11月9日(水)の米大統領選当日の安値を下回ったから、当面下落トレンドが維持され、また、安易な修正はないだろう。
【参考記事】
●米ドル軟調も米ドル/円はなぜ堅調なのか? 背景にあるファンダメンタルズ的要因とは?(2017年6月30日、陳満咲杜)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
■各国中銀のスタンスの違いが足元の市場のテーマに マーケットの焦点は、米利上げやFRB(米連邦準備制度理事会)の資産圧縮よりもECB(欧州中央銀行)の軌道修正や英、豪利上げの可能性に集中しており、当面、主要通貨の米ドルに対する強気変動が継続される公算が高い。
主要中銀が揃ってFRBに追随する姿勢を見せている中、唯一日銀のスタンスは変わらない。
本日(2017年7月7日)午前中の日銀の買い入れオペが前回から増額したことを受け、円安傾向が一段と強まり、執筆中の現時点では、米ドル/円は113.83円まで上昇、ユーロ/円は130円の節目寸前に迫り、英ポンド/円は5月11日(木)以来の高値を更新している。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
要するに、足元の市場のテーマは、中銀のスタンスの違いそのものである。日銀のスタンスが当面維持されるからこそ、円売りには「安心感」がある。よって、クロス円を中心として円安トレンドは当面維持されるとみる。
最も強いユーロ/円に関しては、前回のコラムで提示していたターゲット、130円の心理的大台はもはや目前で、これを超えてくると今度は133~135円台の目標も射程圏内に収めるだろう。
【参考記事】
●米ドル軟調も米ドル/円はなぜ堅調なのか? 背景にあるファンダメンタルズ的要因とは?(2017年6月30日、陳満咲杜)
ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
もっとも、米ドル/円の値動きが日米金利差と連動する傾向が…
米ドル安とは米ドル全体の下落トレンドを指すが、米ドル/円のみ上昇しているから、結果的にクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の強気変動がもたらされているのも当然の成り行きで、円売りトレンドの継続が確認されているわけだ。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
ドルインデックスは、前回のコラムで指摘させていただいたように、昨年(2016年)11月9日(水)の米大統領選当日の安値を下回ったから、当面下落トレンドが維持され、また、安易な修正はないだろう。
【参考記事】
●米ドル軟調も米ドル/円はなぜ堅調なのか? 背景にあるファンダメンタルズ的要因とは?(2017年6月30日、陳満咲杜)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
■各国中銀のスタンスの違いが足元の市場のテーマに マーケットの焦点は、米利上げやFRB(米連邦準備制度理事会)の資産圧縮よりもECB(欧州中央銀行)の軌道修正や英、豪利上げの可能性に集中しており、当面、主要通貨の米ドルに対する強気変動が継続される公算が高い。
主要中銀が揃ってFRBに追随する姿勢を見せている中、唯一日銀のスタンスは変わらない。
本日(2017年7月7日)午前中の日銀の買い入れオペが前回から増額したことを受け、円安傾向が一段と強まり、執筆中の現時点では、米ドル/円は113.83円まで上昇、ユーロ/円は130円の節目寸前に迫り、英ポンド/円は5月11日(木)以来の高値を更新している。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
要するに、足元の市場のテーマは、中銀のスタンスの違いそのものである。日銀のスタンスが当面維持されるからこそ、円売りには「安心感」がある。よって、クロス円を中心として円安トレンドは当面維持されるとみる。
最も強いユーロ/円に関しては、前回のコラムで提示していたターゲット、130円の心理的大台はもはや目前で、これを超えてくると今度は133~135円台の目標も射程圏内に収めるだろう。
【参考記事】
●米ドル軟調も米ドル/円はなぜ堅調なのか? 背景にあるファンダメンタルズ的要因とは?(2017年6月30日、陳満咲杜)
ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
もっとも、米ドル/円の値動きが日米金利差と連動する傾向が…
豪ドル円でも遂に首位 GMOクリック証券FXネオ 高スワップポイント対象通貨拡大中
GMOクリック証券FXネオ口座は、年初頃から南アフリカランド円で高スワップポイントが目立ち始めていました。最初は「短期的現象かな」と思っていたのですが、その傾向は現在まで続いています。今週に入り更なる対象通貨拡大がみられる状況となってきたのでご紹介させていただきます。GMOクリック証券FXネオ口座は、ほぼ全通貨で業界最狭水準のスプレッドでもあるため、単純なスワップ投資だけでなくスワップ金利サヤ取り(異業者両建)でも使いやすい口座です。GMOクリック FXネオはなぜ多くのFX投資家に選ばれるのか
リピート系自動売買 スプレッド比較
リピート系自動売買は、手数料負担があるため単純なスプレツド比較だけでは投資家負担部分が見えてきません。また、売買数量別で手数料が違う口座などもあります。スプレッド+手数料の合計値で投資家負担部分の比較をしてみました。比較対象は、トライオートFX・FXブロードネット・トラリピ・ループイフダンの4口座です。
米ドル/円の6カ月サイクルは継続中! 上昇トレンドは不変! 中期的には120円へ
■米ドル/円はジリ高の展開が継続 みなさん、こんにちは。
6月14日(水)に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)前後に、108.83円に到達し底値を確認した米ドル/円は、今週(7月3日~)も変わらずジリ高の展開。
【参考記事】
●米ドル/円は半年サイクルでトレンド転換! FOMCきっかけの米ドル高は継続か?(6月22日、西原宏一)
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
今週(7月3日~)は米ドル/円の上昇にとってネガティブな要因が多数。
(1)東京都議選で自民党が歴史的敗北
(2)7月4日(火)に北朝鮮が弾道ミサイルを発射
(1)の東京都議選での自民党の歴史的敗北は海外でも大きく報道されていました。
ただ、それをリスクオフの要因として、円高要因としたのは、本邦勢のみでした。
欧米のメディアは政治的イベントとしては取り上げましたが、為替に対する影響はローカルイシューとして認識しており、円高要因としては取り上げず…。
(2)の北朝鮮の弾道ミサイルの問題も、一時的には円高となるのですが、過去数カ月の反応と同じで、円高がトレンドとなり得ず。
4月の「太陽節」に行われた北朝鮮の軍事パレードで披露されたICBMと推定されるミサイル。北朝鮮は、7月4日(火)に発射したミサイルはICBMだと発表している (C)Kyodo News/Getty Images
特に今週(7月3日~)の米ドル/円は、調整での円高局面では機関投資家がまとまった米ドル買い注文を置いているとのウワサもあり下げ渋り。
マーケットのウワサによれば、米ドルを買い遅れている機関投資家は本邦勢とのこと。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
■本邦機関投資家の「米ドル買い遅れ傾向」が顕著に 2017年も早いもので半分を終了。
振り返ってみれば、今年(2017年)前半も多くのリスク要因が話題となりました。
不安定なトランプ政権、フランス大統領選、北朝鮮による弾頭ミサイル発射。
これだけ多くのリスク要因が取り上げられれば、多くの本邦投資家もリスクオフによる「株安・円高」を警戒することになります。
ただ今年(2017年)前半、(豊富な?)リスクオフ要因にも関わらず、懸念されたように円高に向かわないため機関投資家の中でも現場レベルでは、深い押し目を待たず米ドルを買ったほうがいいという意見も目立っていたようです。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
ただ、グローバルに事態が悪化して、報道されていたようなリスクオフ、つまり大規模な「株安・円高」が起きるリスクは当然否定できないため、現場レベルも米ドルを積極的に買い進めることに責任を取れません。
そのため、多くの機関投資家は米ドルを買い遅れるという結果となっています。
そして、フランス大統領選が…
6月14日(水)に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)前後に、108.83円に到達し底値を確認した米ドル/円は、今週(7月3日~)も変わらずジリ高の展開。
【参考記事】
●米ドル/円は半年サイクルでトレンド転換! FOMCきっかけの米ドル高は継続か?(6月22日、西原宏一)
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
今週(7月3日~)は米ドル/円の上昇にとってネガティブな要因が多数。
(1)東京都議選で自民党が歴史的敗北
(2)7月4日(火)に北朝鮮が弾道ミサイルを発射
(1)の東京都議選での自民党の歴史的敗北は海外でも大きく報道されていました。
ただ、それをリスクオフの要因として、円高要因としたのは、本邦勢のみでした。
欧米のメディアは政治的イベントとしては取り上げましたが、為替に対する影響はローカルイシューとして認識しており、円高要因としては取り上げず…。
(2)の北朝鮮の弾道ミサイルの問題も、一時的には円高となるのですが、過去数カ月の反応と同じで、円高がトレンドとなり得ず。
4月の「太陽節」に行われた北朝鮮の軍事パレードで披露されたICBMと推定されるミサイル。北朝鮮は、7月4日(火)に発射したミサイルはICBMだと発表している (C)Kyodo News/Getty Images
特に今週(7月3日~)の米ドル/円は、調整での円高局面では機関投資家がまとまった米ドル買い注文を置いているとのウワサもあり下げ渋り。
マーケットのウワサによれば、米ドルを買い遅れている機関投資家は本邦勢とのこと。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
■本邦機関投資家の「米ドル買い遅れ傾向」が顕著に 2017年も早いもので半分を終了。
振り返ってみれば、今年(2017年)前半も多くのリスク要因が話題となりました。
不安定なトランプ政権、フランス大統領選、北朝鮮による弾頭ミサイル発射。
これだけ多くのリスク要因が取り上げられれば、多くの本邦投資家もリスクオフによる「株安・円高」を警戒することになります。
ただ今年(2017年)前半、(豊富な?)リスクオフ要因にも関わらず、懸念されたように円高に向かわないため機関投資家の中でも現場レベルでは、深い押し目を待たず米ドルを買ったほうがいいという意見も目立っていたようです。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
ただ、グローバルに事態が悪化して、報道されていたようなリスクオフ、つまり大規模な「株安・円高」が起きるリスクは当然否定できないため、現場レベルも米ドルを積極的に買い進めることに責任を取れません。
そのため、多くの機関投資家は米ドルを買い遅れるという結果となっています。
そして、フランス大統領選が…
米ドル/円の6カ月サイクルは継続中! 上昇トレンドは不変! 中期的には120円へ
■米ドル/円はジリ高の展開が継続 みなさん、こんにちは。
6月14日(水)に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)前後に、108.83円に到達し底値を確認した米ドル/円は、今週(7月3日~)も変わらずジリ高の展開。
【参考記事】
●米ドル/円は半年サイクルでトレンド転換! FOMCきっかけの米ドル高は継続か?(6月22日、西原宏一)
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
今週(7月3日~)は米ドル/円の上昇にとってネガティブな要因が多数。
(1)東京都議選で自民党が歴史的敗北
(2)7月4日(火)に北朝鮮が弾道ミサイルを発射
(1)の東京都議選での自民党の歴史的敗北は海外でも大きく報道されていました。
ただ、それをリスクオフの要因として、円高要因としたのは、本邦勢のみでした。
欧米のメディアは政治的イベントとしては取り上げましたが、為替に対する影響はローカルイシューとして認識しており、円高要因としては取り上げず…。
(2)の北朝鮮の弾道ミサイルの問題も、一時的には円高となるのですが、過去数カ月の反応と同じで、円高がトレンドとなり得ず。
4月の「太陽節」に行われた北朝鮮の軍事パレードで披露されたICBMと推定されるミサイル。北朝鮮は、7月4日(火)に発射したミサイルはICBMだと発表している (C)Kyodo News/Getty Images
特に今週(7月3日~)の米ドル/円は、調整での円高局面では機関投資家がまとまった米ドル買い注文を置いているとのウワサもあり下げ渋り。
マーケットのウワサによれば、米ドルを買い遅れている機関投資家は本邦勢とのこと。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
■本邦機関投資家の「米ドル買い遅れ傾向」が顕著に 2017年も早いもので半分を終了。
振り返ってみれば、今年(2017年)前半も多くのリスク要因が話題となりました。
不安定なトランプ政権、フランス大統領選、北朝鮮による弾頭ミサイル発射。
これだけ多くのリスク要因が取り上げられれば、多くの本邦投資家もリスクオフによる「株安・円高」を警戒することになります。
ただ今年(2017年)前半、(豊富な?)リスクオフ要因にも関わらず、懸念されたように円高に向かわないため機関投資家の中でも現場レベルでは、深い押し目を待たず米ドルを買ったほうがいいという意見も目立っていたようです。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
ただ、グローバルに事態が悪化して、報道されていたようなリスクオフ、つまり大規模な「株安・円高」が起きるリスクは当然否定できないため、現場レベルも米ドルを積極的に買い進めることに責任を取れません。
そのため、多くの機関投資家は米ドルを買い遅れるという結果となっています。
そして、フランス大統領選が…
6月14日(水)に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)前後に、108.83円に到達し底値を確認した米ドル/円は、今週(7月3日~)も変わらずジリ高の展開。
【参考記事】
●米ドル/円は半年サイクルでトレンド転換! FOMCきっかけの米ドル高は継続か?(6月22日、西原宏一)
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
今週(7月3日~)は米ドル/円の上昇にとってネガティブな要因が多数。
(1)東京都議選で自民党が歴史的敗北
(2)7月4日(火)に北朝鮮が弾道ミサイルを発射
(1)の東京都議選での自民党の歴史的敗北は海外でも大きく報道されていました。
ただ、それをリスクオフの要因として、円高要因としたのは、本邦勢のみでした。
欧米のメディアは政治的イベントとしては取り上げましたが、為替に対する影響はローカルイシューとして認識しており、円高要因としては取り上げず…。
(2)の北朝鮮の弾道ミサイルの問題も、一時的には円高となるのですが、過去数カ月の反応と同じで、円高がトレンドとなり得ず。
4月の「太陽節」に行われた北朝鮮の軍事パレードで披露されたICBMと推定されるミサイル。北朝鮮は、7月4日(火)に発射したミサイルはICBMだと発表している (C)Kyodo News/Getty Images
特に今週(7月3日~)の米ドル/円は、調整での円高局面では機関投資家がまとまった米ドル買い注文を置いているとのウワサもあり下げ渋り。
マーケットのウワサによれば、米ドルを買い遅れている機関投資家は本邦勢とのこと。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
■本邦機関投資家の「米ドル買い遅れ傾向」が顕著に 2017年も早いもので半分を終了。
振り返ってみれば、今年(2017年)前半も多くのリスク要因が話題となりました。
不安定なトランプ政権、フランス大統領選、北朝鮮による弾頭ミサイル発射。
これだけ多くのリスク要因が取り上げられれば、多くの本邦投資家もリスクオフによる「株安・円高」を警戒することになります。
ただ今年(2017年)前半、(豊富な?)リスクオフ要因にも関わらず、懸念されたように円高に向かわないため機関投資家の中でも現場レベルでは、深い押し目を待たず米ドルを買ったほうがいいという意見も目立っていたようです。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
ただ、グローバルに事態が悪化して、報道されていたようなリスクオフ、つまり大規模な「株安・円高」が起きるリスクは当然否定できないため、現場レベルも米ドルを積極的に買い進めることに責任を取れません。
そのため、多くの機関投資家は米ドルを買い遅れるという結果となっています。
そして、フランス大統領選が…
NYダウ くりっく株365上場1周年経過 配当相当額実績やいかに
くりっく株365にNYダウが上場して1年が経過しました。これで配当相当額の実績が1年分揃いました。実積も見えてきていて、これからますます活用しやすくなりそうです。くりっく株365 高配当と安定性 私の使い方
米バランスシート縮小開始は9月が濃厚!? ユーロ中心の円キャリートレード戦略維持
■6月FOMCではメンバーの意見が対立!? 日本時間の7月6日(木)3時に、注目されていたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(6月13日~14日開催分)が公表されました。
6月のFOMCでは、政策金利にあたるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標レンジを1.00~1.25%へ0.25%引き上げ、声明文と同時に「政策正常化の原則と計画」と名付けられた資料が公開されました。その資料の中では、「バランスシート正常化プログラム」の詳細が説明されています。
※FRB発表のデータより、ザイFX!編集部が作成
FRB(米連邦準備制度理事会)は現在、満期が到来した保有する国債や政府機関債、MBS(不動産担保証券)をそのまま再投資していますが、この「バランスシート正常化プログラム」が開始されれば、月間100億ドルを皮切りに、3カ月ごとに100億ドルずつ増加させ、1年後には月間500億ドルを再投資額から減額することになります。
市場では、そのプログラムの開始時期をめぐって、さまざまな思惑が台頭していましたが、それを確かめるべく、今回のFOMC議事要旨が注目されたわけです。
その注目された議事要旨には、「いく人かは数カ月以内にプロセス開始を発表することを支持した」とある一方、「一部には、年内のより遅い時期まで決定を先送りすることで経済活動やインフレ見通しを精査するさらなる時間が生じると主張するメンバーもいた」と記されていたため、バランスシート縮小の開始時期をめぐって意見が分かれていたことが判明しました。
■賃金上昇なら米当局はタカ派シナリオ維持へ ただ、市場の声を聞いてみると、イエレンFRB議長も定例記者会見で、開始時期について「比較的早い時期に」と表明していることから、「恐らく9月のFOMCで開始時期を決定するのではないか」とのコンセンサスに変化はなさそうです。
イエレン議長は6月FOMC後の定例記者会見で、バランスシート正常化プログラムを比較的早い時期に実施すると表明。市場では9月に開始時期が決定されるとの見方が濃厚 (C) Bloomberg
また、議事要旨には「失業率が低すぎる水準まで低下し続けると、米国経済のオーバーヒートを招き、金融の安定化を脅かしかねない」との見解もありました。
軟調な数字が続くインフレ指標に対しても、「大半のメンバーが特殊要因と判断している」こともわかりました。全体的にはタカ派的な内容であったといえます。
7月7日(金)に、6月米雇用統計の発表を迎えることになりますが、やはり、賃金の上昇などが確実となってくるのであれば、米当局のシナリオが崩れることはないでしょう。
しかしながら、米長期金利は上昇基調となってはいるものの、何かあればすぐに低下するといった不安定な動きが続いており、今後も注意しなければなりません。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
【参考記事】
●ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は?(6月22日、今井雅人)
●株式よりも金利の動きが今後もカギに? 米国債利回り上昇なら米ドル/円も続伸!(7月3日、西原宏一&大橋ひろこ)
為替市場では、米ドル/円が米独立記念日の前日となる…
6月のFOMCでは、政策金利にあたるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標レンジを1.00~1.25%へ0.25%引き上げ、声明文と同時に「政策正常化の原則と計画」と名付けられた資料が公開されました。その資料の中では、「バランスシート正常化プログラム」の詳細が説明されています。
※FRB発表のデータより、ザイFX!編集部が作成
FRB(米連邦準備制度理事会)は現在、満期が到来した保有する国債や政府機関債、MBS(不動産担保証券)をそのまま再投資していますが、この「バランスシート正常化プログラム」が開始されれば、月間100億ドルを皮切りに、3カ月ごとに100億ドルずつ増加させ、1年後には月間500億ドルを再投資額から減額することになります。
市場では、そのプログラムの開始時期をめぐって、さまざまな思惑が台頭していましたが、それを確かめるべく、今回のFOMC議事要旨が注目されたわけです。
その注目された議事要旨には、「いく人かは数カ月以内にプロセス開始を発表することを支持した」とある一方、「一部には、年内のより遅い時期まで決定を先送りすることで経済活動やインフレ見通しを精査するさらなる時間が生じると主張するメンバーもいた」と記されていたため、バランスシート縮小の開始時期をめぐって意見が分かれていたことが判明しました。
■賃金上昇なら米当局はタカ派シナリオ維持へ ただ、市場の声を聞いてみると、イエレンFRB議長も定例記者会見で、開始時期について「比較的早い時期に」と表明していることから、「恐らく9月のFOMCで開始時期を決定するのではないか」とのコンセンサスに変化はなさそうです。
イエレン議長は6月FOMC後の定例記者会見で、バランスシート正常化プログラムを比較的早い時期に実施すると表明。市場では9月に開始時期が決定されるとの見方が濃厚 (C) Bloomberg
また、議事要旨には「失業率が低すぎる水準まで低下し続けると、米国経済のオーバーヒートを招き、金融の安定化を脅かしかねない」との見解もありました。
軟調な数字が続くインフレ指標に対しても、「大半のメンバーが特殊要因と判断している」こともわかりました。全体的にはタカ派的な内容であったといえます。
7月7日(金)に、6月米雇用統計の発表を迎えることになりますが、やはり、賃金の上昇などが確実となってくるのであれば、米当局のシナリオが崩れることはないでしょう。
しかしながら、米長期金利は上昇基調となってはいるものの、何かあればすぐに低下するといった不安定な動きが続いており、今後も注意しなければなりません。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
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●株式よりも金利の動きが今後もカギに? 米国債利回り上昇なら米ドル/円も続伸!(7月3日、西原宏一&大橋ひろこ)
為替市場では、米ドル/円が米独立記念日の前日となる…
米バランスシート縮小開始は9月が濃厚!? ユーロ中心の円キャリートレード戦略維持
■6月FOMCではメンバーの意見が対立!? 日本時間の7月6日(木)3時に、注目されていたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(6月13日~14日開催分)が公表されました。
6月のFOMCでは、政策金利にあたるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標レンジを1.00~1.25%へ0.25%引き上げ、声明文と同時に「政策正常化の原則と計画」と名付けられた資料が公開されました。その資料の中では、「バランスシート正常化プログラム」の詳細が説明されています。
※FRB発表のデータより、ザイFX!編集部が作成
FRB(米連邦準備制度理事会)は現在、満期が到来した保有する国債や政府機関債、MBS(不動産担保証券)をそのまま再投資していますが、この「バランスシート正常化プログラム」が開始されれば、月間100億ドルを皮切りに、3カ月ごとに100億ドルずつ増加させ、1年後には月間500億ドルを再投資額から減額することになります。
市場では、そのプログラムの開始時期をめぐって、さまざまな思惑が台頭していましたが、それを確かめるべく、今回のFOMC議事要旨が注目されたわけです。
その注目された議事要旨には、「いく人かは数カ月以内にプロセス開始を発表することを支持した」とある一方、「一部には、年内のより遅い時期まで決定を先送りすることで経済活動やインフレ見通しを精査するさらなる時間が生じると主張するメンバーもいた」と記されていたため、バランスシート縮小の開始時期をめぐって意見が分かれていたことが判明しました。
■賃金上昇なら米当局はタカ派シナリオ維持へ ただ、市場の声を聞いてみると、イエレンFRB議長も定例記者会見で、開始時期について「比較的早い時期に」と表明していることから、「恐らく9月のFOMCで開始時期を決定するのではないか」とのコンセンサスに変化はなさそうです。
イエレン議長は6月FOMC後の定例記者会見で、バランスシート正常化プログラムを比較的早い時期に実施すると表明。市場では9月に開始時期が決定されるとの見方が濃厚 (C) Bloomberg
また、議事要旨には「失業率が低すぎる水準まで低下し続けると、米国経済のオーバーヒートを招き、金融の安定化を脅かしかねない」との見解もありました。
軟調な数字が続くインフレ指標に対しても、「大半のメンバーが特殊要因と判断している」こともわかりました。全体的にはタカ派的な内容であったといえます。
7月7日(金)に、6月米雇用統計の発表を迎えることになりますが、やはり、賃金の上昇などが確実となってくるのであれば、米当局のシナリオが崩れることはないでしょう。
しかしながら、米長期金利は上昇基調となってはいるものの、何かあればすぐに低下するといった不安定な動きが続いており、今後も注意しなければなりません。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
【参考記事】
●ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は?(6月22日、今井雅人)
●株式よりも金利の動きが今後もカギに? 米国債利回り上昇なら米ドル/円も続伸!(7月3日、西原宏一&大橋ひろこ)
為替市場では、米ドル/円が米独立記念日の前日となる…
6月のFOMCでは、政策金利にあたるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標レンジを1.00~1.25%へ0.25%引き上げ、声明文と同時に「政策正常化の原則と計画」と名付けられた資料が公開されました。その資料の中では、「バランスシート正常化プログラム」の詳細が説明されています。
※FRB発表のデータより、ザイFX!編集部が作成
FRB(米連邦準備制度理事会)は現在、満期が到来した保有する国債や政府機関債、MBS(不動産担保証券)をそのまま再投資していますが、この「バランスシート正常化プログラム」が開始されれば、月間100億ドルを皮切りに、3カ月ごとに100億ドルずつ増加させ、1年後には月間500億ドルを再投資額から減額することになります。
市場では、そのプログラムの開始時期をめぐって、さまざまな思惑が台頭していましたが、それを確かめるべく、今回のFOMC議事要旨が注目されたわけです。
その注目された議事要旨には、「いく人かは数カ月以内にプロセス開始を発表することを支持した」とある一方、「一部には、年内のより遅い時期まで決定を先送りすることで経済活動やインフレ見通しを精査するさらなる時間が生じると主張するメンバーもいた」と記されていたため、バランスシート縮小の開始時期をめぐって意見が分かれていたことが判明しました。
■賃金上昇なら米当局はタカ派シナリオ維持へ ただ、市場の声を聞いてみると、イエレンFRB議長も定例記者会見で、開始時期について「比較的早い時期に」と表明していることから、「恐らく9月のFOMCで開始時期を決定するのではないか」とのコンセンサスに変化はなさそうです。
イエレン議長は6月FOMC後の定例記者会見で、バランスシート正常化プログラムを比較的早い時期に実施すると表明。市場では9月に開始時期が決定されるとの見方が濃厚 (C) Bloomberg
また、議事要旨には「失業率が低すぎる水準まで低下し続けると、米国経済のオーバーヒートを招き、金融の安定化を脅かしかねない」との見解もありました。
軟調な数字が続くインフレ指標に対しても、「大半のメンバーが特殊要因と判断している」こともわかりました。全体的にはタカ派的な内容であったといえます。
7月7日(金)に、6月米雇用統計の発表を迎えることになりますが、やはり、賃金の上昇などが確実となってくるのであれば、米当局のシナリオが崩れることはないでしょう。
しかしながら、米長期金利は上昇基調となってはいるものの、何かあればすぐに低下するといった不安定な動きが続いており、今後も注意しなければなりません。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
【参考記事】
●ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は?(6月22日、今井雅人)
●株式よりも金利の動きが今後もカギに? 米国債利回り上昇なら米ドル/円も続伸!(7月3日、西原宏一&大橋ひろこ)
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