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ジャクソンホールを前にドラギECB総裁講演 への期待後退。ユーロ/円は調整局面入り
■ユーロ/円はレジスタンス超えられず… みなさん、こんにちは。
当コラムで注目してきたユーロ/円ですが、一時131.40円まで急伸するも、その後、値を伸ばせず130.00円±100pipsの高値圏での推移が続いています。
【参考記事】
●ドラギ総裁は、ややハト派会見でもユーロの上昇トレンド不変! ユーロ/円は135円へ(7月27日、西原宏一)
過去2週間、当コラムでご紹介させていただいた、下記のユーロ/円のレジスタンスを終値ベースで超えられない状態が続いていることになります。
【参考記事】
●メルケル発言よりも本邦勢の欧州投資がユーロに追い風! 130円突破なら135円へ(5月25日、西原宏一)
(1)200週移動平均線の130.62円。
(2)149.78円からの50%戻しの129.68円
(3)141.06円からの61.8%戻しの129.03円
ユーロ/円 週足(出所:Bloomberg)
そして、2016年6月24日(金)安値109.57円からのフィボナッチ・エクスパンションが129.38円。
ユーロ/円 週足(出所:Bloomberg)
つまりラフにいうと、130.00円±100pipsが極めて重要なレジスタントと重なっており、今月(8月)何度もトライしたのですが、これまで、このレベルを終値ベースで超えられず…。
このレジスタンスを超えられない状態で、時間だけが経過する中、日足ベースのTDシーケンシャルでは反落を示唆するカウントダウンが点灯。
(※編集部注:「TDシーケンシャル」とは、トーマス・R・デマーク氏が開発したテクニカル指標の1つ)
結果、今年(2017年)2月に当コラムで注目していた、ユーロ/円の上昇ですが、131円台から上値を伸ばせず。
【参考記事】
●日米首脳会談成功で円高リスクが後退。 「暗黙のドイツマルク」のような存在とは?(2月16日、西原宏一)
■ユーロの調整色を濃くしたドルインデックスの動き そして、ユーロの調整色を濃くしてきたのが、ドルインデックスの動き。
以下は、ドルインデックスの日足チャートです。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
過去半年、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げにも関わらず、トランプ政権の不安定さも反映し、下落を続けてきたドルインデックスですが、92.54をサポートとして反発。TDシーケンシャルも反騰を示唆しています。
ドルインデックスが反発するということは、ユーロ/米ドルの反落を意味します。
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
そして、ユーロ/米ドルはこれまで、ユーロ/円を筆頭とするユーロクロス(ユーロと米ドル以外の通貨との通貨ペア)が押し上げてきたため、調整するということは、「ドルインデックスの反発=ユーロ/米ドルの反落=米ドル高・円高=ユーロ/円の調整」という流れになります。
【参考記事】
●ECB緩和解除の思惑でスイスフラン安。ユーロ/スイスフランは、1.20フラン回復へ(8月10日、西原宏一)
●今週はSQ絡みの「円高・株安」にご用心!ドル/円よりユーロ/円を買うべき理由とは?(8月7日、西原宏一&大橋ひろこ)
ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
つまり、ドルインデックスが反発するときは、米ドル/円は下落することになります。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
そのユーロ/米ドル、ユーロ/円を筆頭とするユーロクロスの調整色を濃くしたのが、8月16日(水)の欧米市場でマーケットに流れた報道でした。
高値圏でもみあっていたユーロクロスですが…
当コラムで注目してきたユーロ/円ですが、一時131.40円まで急伸するも、その後、値を伸ばせず130.00円±100pipsの高値圏での推移が続いています。
【参考記事】
●ドラギ総裁は、ややハト派会見でもユーロの上昇トレンド不変! ユーロ/円は135円へ(7月27日、西原宏一)
過去2週間、当コラムでご紹介させていただいた、下記のユーロ/円のレジスタンスを終値ベースで超えられない状態が続いていることになります。
【参考記事】
●メルケル発言よりも本邦勢の欧州投資がユーロに追い風! 130円突破なら135円へ(5月25日、西原宏一)
(1)200週移動平均線の130.62円。
(2)149.78円からの50%戻しの129.68円
(3)141.06円からの61.8%戻しの129.03円
ユーロ/円 週足(出所:Bloomberg)
そして、2016年6月24日(金)安値109.57円からのフィボナッチ・エクスパンションが129.38円。
ユーロ/円 週足(出所:Bloomberg)
つまりラフにいうと、130.00円±100pipsが極めて重要なレジスタントと重なっており、今月(8月)何度もトライしたのですが、これまで、このレベルを終値ベースで超えられず…。
このレジスタンスを超えられない状態で、時間だけが経過する中、日足ベースのTDシーケンシャルでは反落を示唆するカウントダウンが点灯。
(※編集部注:「TDシーケンシャル」とは、トーマス・R・デマーク氏が開発したテクニカル指標の1つ)
結果、今年(2017年)2月に当コラムで注目していた、ユーロ/円の上昇ですが、131円台から上値を伸ばせず。
【参考記事】
●日米首脳会談成功で円高リスクが後退。 「暗黙のドイツマルク」のような存在とは?(2月16日、西原宏一)
■ユーロの調整色を濃くしたドルインデックスの動き そして、ユーロの調整色を濃くしてきたのが、ドルインデックスの動き。
以下は、ドルインデックスの日足チャートです。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
過去半年、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げにも関わらず、トランプ政権の不安定さも反映し、下落を続けてきたドルインデックスですが、92.54をサポートとして反発。TDシーケンシャルも反騰を示唆しています。
ドルインデックスが反発するということは、ユーロ/米ドルの反落を意味します。
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
そして、ユーロ/米ドルはこれまで、ユーロ/円を筆頭とするユーロクロス(ユーロと米ドル以外の通貨との通貨ペア)が押し上げてきたため、調整するということは、「ドルインデックスの反発=ユーロ/米ドルの反落=米ドル高・円高=ユーロ/円の調整」という流れになります。
【参考記事】
●ECB緩和解除の思惑でスイスフラン安。ユーロ/スイスフランは、1.20フラン回復へ(8月10日、西原宏一)
●今週はSQ絡みの「円高・株安」にご用心!ドル/円よりユーロ/円を買うべき理由とは?(8月7日、西原宏一&大橋ひろこ)
ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
つまり、ドルインデックスが反発するときは、米ドル/円は下落することになります。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
そのユーロ/米ドル、ユーロ/円を筆頭とするユーロクロスの調整色を濃くしたのが、8月16日(水)の欧米市場でマーケットに流れた報道でした。
高値圏でもみあっていたユーロクロスですが…
ジャクソンホールを前にドラギECB総裁講演 への期待後退。ユーロ/円は調整局面入り
■ユーロ/円はレジスタンス超えられず… みなさん、こんにちは。
当コラムで注目してきたユーロ/円ですが、一時131.40円まで急伸するも、その後、値を伸ばせず130.00円±100pipsの高値圏での推移が続いています。
【参考記事】
●ドラギ総裁は、ややハト派会見でもユーロの上昇トレンド不変! ユーロ/円は135円へ(7月27日、西原宏一)
過去2週間、当コラムでご紹介させていただいた、下記のユーロ/円のレジスタンスを終値ベースで超えられない状態が続いていることになります。
【参考記事】
●メルケル発言よりも本邦勢の欧州投資がユーロに追い風! 130円突破なら135円へ(5月25日、西原宏一)
(1)200週移動平均線の130.62円。
(2)149.78円からの50%戻しの129.68円
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ユーロ/円 週足(出所:Bloomberg)
そして、2016年6月24日(金)安値109.57円からのフィボナッチ・エクスパンションが129.38円。
ユーロ/円 週足(出所:Bloomberg)
つまりラフにいうと、130.00円±100pipsが極めて重要なレジスタントと重なっており、今月(8月)何度もトライしたのですが、これまで、このレベルを終値ベースで超えられず…。
このレジスタンスを超えられない状態で、時間だけが経過する中、日足ベースのTDシーケンシャルでは反落を示唆するカウントダウンが点灯。
(※編集部注:「TDシーケンシャル」とは、トーマス・R・デマーク氏が開発したテクニカル指標の1つ)
結果、今年(2017年)2月に当コラムで注目していた、ユーロ/円の上昇ですが、131円台から上値を伸ばせず。
【参考記事】
●日米首脳会談成功で円高リスクが後退。 「暗黙のドイツマルク」のような存在とは?(2月16日、西原宏一)
■ユーロの調整色を濃くしたドルインデックスの動き そして、ユーロの調整色を濃くしてきたのが、ドルインデックスの動き。
以下は、ドルインデックスの日足チャートです。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
過去半年、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げにも関わらず、トランプ政権の不安定さも反映し、下落を続けてきたドルインデックスですが、92.54をサポートとして反発。TDシーケンシャルも反騰を示唆しています。
ドルインデックスが反発するということは、ユーロ/米ドルの反落を意味します。
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
そして、ユーロ/米ドルはこれまで、ユーロ/円を筆頭とするユーロクロス(ユーロと米ドル以外の通貨との通貨ペア)が押し上げてきたため、調整するということは、「ドルインデックスの反発=ユーロ/米ドルの反落=米ドル高・円高=ユーロ/円の調整」という流れになります。
【参考記事】
●ECB緩和解除の思惑でスイスフラン安。ユーロ/スイスフランは、1.20フラン回復へ(8月10日、西原宏一)
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ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
つまり、ドルインデックスが反発するときは、米ドル/円は下落することになります。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
そのユーロ/米ドル、ユーロ/円を筆頭とするユーロクロスの調整色を濃くしたのが、8月16日(水)の欧米市場でマーケットに流れた報道でした。
高値圏でもみあっていたユーロクロスですが…
当コラムで注目してきたユーロ/円ですが、一時131.40円まで急伸するも、その後、値を伸ばせず130.00円±100pipsの高値圏での推移が続いています。
【参考記事】
●ドラギ総裁は、ややハト派会見でもユーロの上昇トレンド不変! ユーロ/円は135円へ(7月27日、西原宏一)
過去2週間、当コラムでご紹介させていただいた、下記のユーロ/円のレジスタンスを終値ベースで超えられない状態が続いていることになります。
【参考記事】
●メルケル発言よりも本邦勢の欧州投資がユーロに追い風! 130円突破なら135円へ(5月25日、西原宏一)
(1)200週移動平均線の130.62円。
(2)149.78円からの50%戻しの129.68円
(3)141.06円からの61.8%戻しの129.03円
ユーロ/円 週足(出所:Bloomberg)
そして、2016年6月24日(金)安値109.57円からのフィボナッチ・エクスパンションが129.38円。
ユーロ/円 週足(出所:Bloomberg)
つまりラフにいうと、130.00円±100pipsが極めて重要なレジスタントと重なっており、今月(8月)何度もトライしたのですが、これまで、このレベルを終値ベースで超えられず…。
このレジスタンスを超えられない状態で、時間だけが経過する中、日足ベースのTDシーケンシャルでは反落を示唆するカウントダウンが点灯。
(※編集部注:「TDシーケンシャル」とは、トーマス・R・デマーク氏が開発したテクニカル指標の1つ)
結果、今年(2017年)2月に当コラムで注目していた、ユーロ/円の上昇ですが、131円台から上値を伸ばせず。
【参考記事】
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■ユーロの調整色を濃くしたドルインデックスの動き そして、ユーロの調整色を濃くしてきたのが、ドルインデックスの動き。
以下は、ドルインデックスの日足チャートです。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
過去半年、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げにも関わらず、トランプ政権の不安定さも反映し、下落を続けてきたドルインデックスですが、92.54をサポートとして反発。TDシーケンシャルも反騰を示唆しています。
ドルインデックスが反発するということは、ユーロ/米ドルの反落を意味します。
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
そして、ユーロ/米ドルはこれまで、ユーロ/円を筆頭とするユーロクロス(ユーロと米ドル以外の通貨との通貨ペア)が押し上げてきたため、調整するということは、「ドルインデックスの反発=ユーロ/米ドルの反落=米ドル高・円高=ユーロ/円の調整」という流れになります。
【参考記事】
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ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
つまり、ドルインデックスが反発するときは、米ドル/円は下落することになります。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
そのユーロ/米ドル、ユーロ/円を筆頭とするユーロクロスの調整色を濃くしたのが、8月16日(水)の欧米市場でマーケットに流れた報道でした。
高値圏でもみあっていたユーロクロスですが…
元手ゼロからの資産運用3強比較 株・FX・ETF・投資信託を元手ゼロで始めるための必須知識
2017年、資産運用するにはお金を貯めなければいけないという常識が大きく変わるかもしれません。クレジットカードのポイント部分を資産運用に活用できる仕組みが続々登場しているためです。8月から開始の楽天グループを含めた3つのサービスを比較してみました。
ドルは当面低空飛行!? 投資家が米ドルを 買えない一番の原因はトランプ大統領だ!
■米ドルは、よほどのことがない限り上昇しない! この1週間でよりはっきりしたことは、米ドルは、よほどのことがない限り上昇しないということです。
8月4日(金)に発表された米国の7月雇用統計では、非農業部門雇用者数が20万人台まで増加したほか、平均時給も高い水準を維持するなど、かなり強い結果となり、一時的に米ドルは上昇。
米ドル/円は一時、111.053円まで値を上げることとなりましたが、翌週(8月7日~)からすぐに失速しました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■北朝鮮問題は、今後も相場に影響を与える材料となりそう… その直接的な原因となったのは、北朝鮮情勢の緊張感が高まったことでした。
「グアム沖30~40キロメートル地点を弾道ミサイルで攻撃」する北朝鮮の計画が明るみなったほか、トランプ米大統領も挑発的な発言を繰り返すなど、一触即発の状態となりました。
しかし、北朝鮮側が「米国の出方を見守る」という理由で「ミサイル攻撃」の実施を目先、取り止めたことが伝わると、緊張感がやや緩んだことで影響は急低下しました。
【参考記事】
●北朝鮮リスクは調整材料に使われただけ!? 基本トレンド変化なし。円高進めば買いたい(8月10日、今井雅人)
●トランプ氏の“ご乱心”に市場は過剰反応。今回の「リスクオフ」はホンモノではない!(8月14日、陳満咲杜)
ただ、この問題は今後もくすぶり続けるので、そのたびに、一時的にせよ相場に影響を与えることになるでしょう。
■一番の原因はトランプ大統領、米ドルは買えない それよりも深刻なのは、やはりトランプ政権に対する不信感です。
【参考記事】
●米ドルを買う気になれない理由はどこに? ドル/円は引っ張り合いでレンジ長期化!?(7月27日、今井雅人)
8月16日(水)、トランプ大統領は大企業幹部らが参加する大統領の諮問機関「米製造業評議会」と「戦略・政策フォーラム」を解散すると発表しました。
そもそも、会議が積極的に開かれていた形跡もなく、事実上機能していなかったわけで、実際の影響という面では不透明なところはありますが、米製造業評議会のメンバーであった製薬大手メルク、半導体大手インテル、スポーツ衣料品大手アンダーアーマー、複合企業3M(スリーエム)、航空機エンジン・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズ、食品大手キャンベル・スープの各CEO(最高経営責任者)らが、トランプ大統領の白人至上主義に反発して相次いで辞任したため、解散に追い込まれたというのが実情です。
米製造業評議会と戦略・政策フォーラムは解散に追い込まれた格好に…。米ドルを買う気になれない一番の原因は、やっぱりトランプ大統領!? (C)Mark Wilson/Getty Images
コーンNEC(米国家経済会議)委員長も「嫌悪感を覚えるとともに動揺している」とトランプ大統領を痛烈に批判。トランプ大統領の直近の支持率は、36%程度にまで低下してきています。
これでは、とても米ドルは買えないというのが、投資家の正直な感想でしょう。
さらに、8月16日(水)に公表された…
8月4日(金)に発表された米国の7月雇用統計では、非農業部門雇用者数が20万人台まで増加したほか、平均時給も高い水準を維持するなど、かなり強い結果となり、一時的に米ドルは上昇。
米ドル/円は一時、111.053円まで値を上げることとなりましたが、翌週(8月7日~)からすぐに失速しました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■北朝鮮問題は、今後も相場に影響を与える材料となりそう… その直接的な原因となったのは、北朝鮮情勢の緊張感が高まったことでした。
「グアム沖30~40キロメートル地点を弾道ミサイルで攻撃」する北朝鮮の計画が明るみなったほか、トランプ米大統領も挑発的な発言を繰り返すなど、一触即発の状態となりました。
しかし、北朝鮮側が「米国の出方を見守る」という理由で「ミサイル攻撃」の実施を目先、取り止めたことが伝わると、緊張感がやや緩んだことで影響は急低下しました。
【参考記事】
●北朝鮮リスクは調整材料に使われただけ!? 基本トレンド変化なし。円高進めば買いたい(8月10日、今井雅人)
●トランプ氏の“ご乱心”に市場は過剰反応。今回の「リスクオフ」はホンモノではない!(8月14日、陳満咲杜)
ただ、この問題は今後もくすぶり続けるので、そのたびに、一時的にせよ相場に影響を与えることになるでしょう。
■一番の原因はトランプ大統領、米ドルは買えない それよりも深刻なのは、やはりトランプ政権に対する不信感です。
【参考記事】
●米ドルを買う気になれない理由はどこに? ドル/円は引っ張り合いでレンジ長期化!?(7月27日、今井雅人)
8月16日(水)、トランプ大統領は大企業幹部らが参加する大統領の諮問機関「米製造業評議会」と「戦略・政策フォーラム」を解散すると発表しました。
そもそも、会議が積極的に開かれていた形跡もなく、事実上機能していなかったわけで、実際の影響という面では不透明なところはありますが、米製造業評議会のメンバーであった製薬大手メルク、半導体大手インテル、スポーツ衣料品大手アンダーアーマー、複合企業3M(スリーエム)、航空機エンジン・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズ、食品大手キャンベル・スープの各CEO(最高経営責任者)らが、トランプ大統領の白人至上主義に反発して相次いで辞任したため、解散に追い込まれたというのが実情です。
米製造業評議会と戦略・政策フォーラムは解散に追い込まれた格好に…。米ドルを買う気になれない一番の原因は、やっぱりトランプ大統領!? (C)Mark Wilson/Getty Images
コーンNEC(米国家経済会議)委員長も「嫌悪感を覚えるとともに動揺している」とトランプ大統領を痛烈に批判。トランプ大統領の直近の支持率は、36%程度にまで低下してきています。
これでは、とても米ドルは買えないというのが、投資家の正直な感想でしょう。
さらに、8月16日(水)に公表された…
ドルは当面低空飛行!? 投資家が米ドルを 買えない一番の原因はトランプ大統領だ!
■米ドルは、よほどのことがない限り上昇しない! この1週間でよりはっきりしたことは、米ドルは、よほどのことがない限り上昇しないということです。
8月4日(金)に発表された米国の7月雇用統計では、非農業部門雇用者数が20万人台まで増加したほか、平均時給も高い水準を維持するなど、かなり強い結果となり、一時的に米ドルは上昇。
米ドル/円は一時、111.053円まで値を上げることとなりましたが、翌週(8月7日~)からすぐに失速しました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■北朝鮮問題は、今後も相場に影響を与える材料となりそう… その直接的な原因となったのは、北朝鮮情勢の緊張感が高まったことでした。
「グアム沖30~40キロメートル地点を弾道ミサイルで攻撃」する北朝鮮の計画が明るみなったほか、トランプ米大統領も挑発的な発言を繰り返すなど、一触即発の状態となりました。
しかし、北朝鮮側が「米国の出方を見守る」という理由で「ミサイル攻撃」の実施を目先、取り止めたことが伝わると、緊張感がやや緩んだことで影響は急低下しました。
【参考記事】
●北朝鮮リスクは調整材料に使われただけ!? 基本トレンド変化なし。円高進めば買いたい(8月10日、今井雅人)
●トランプ氏の“ご乱心”に市場は過剰反応。今回の「リスクオフ」はホンモノではない!(8月14日、陳満咲杜)
ただ、この問題は今後もくすぶり続けるので、そのたびに、一時的にせよ相場に影響を与えることになるでしょう。
■一番の原因はトランプ大統領、米ドルは買えない それよりも深刻なのは、やはりトランプ政権に対する不信感です。
【参考記事】
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8月16日(水)、トランプ大統領は大企業幹部らが参加する大統領の諮問機関「米製造業評議会」と「戦略・政策フォーラム」を解散すると発表しました。
そもそも、会議が積極的に開かれていた形跡もなく、事実上機能していなかったわけで、実際の影響という面では不透明なところはありますが、米製造業評議会のメンバーであった製薬大手メルク、半導体大手インテル、スポーツ衣料品大手アンダーアーマー、複合企業3M(スリーエム)、航空機エンジン・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズ、食品大手キャンベル・スープの各CEO(最高経営責任者)らが、トランプ大統領の白人至上主義に反発して相次いで辞任したため、解散に追い込まれたというのが実情です。
米製造業評議会と戦略・政策フォーラムは解散に追い込まれた格好に…。米ドルを買う気になれない一番の原因は、やっぱりトランプ大統領!? (C)Mark Wilson/Getty Images
コーンNEC(米国家経済会議)委員長も「嫌悪感を覚えるとともに動揺している」とトランプ大統領を痛烈に批判。トランプ大統領の直近の支持率は、36%程度にまで低下してきています。
これでは、とても米ドルは買えないというのが、投資家の正直な感想でしょう。
さらに、8月16日(水)に公表された…
8月4日(金)に発表された米国の7月雇用統計では、非農業部門雇用者数が20万人台まで増加したほか、平均時給も高い水準を維持するなど、かなり強い結果となり、一時的に米ドルは上昇。
米ドル/円は一時、111.053円まで値を上げることとなりましたが、翌週(8月7日~)からすぐに失速しました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■北朝鮮問題は、今後も相場に影響を与える材料となりそう… その直接的な原因となったのは、北朝鮮情勢の緊張感が高まったことでした。
「グアム沖30~40キロメートル地点を弾道ミサイルで攻撃」する北朝鮮の計画が明るみなったほか、トランプ米大統領も挑発的な発言を繰り返すなど、一触即発の状態となりました。
しかし、北朝鮮側が「米国の出方を見守る」という理由で「ミサイル攻撃」の実施を目先、取り止めたことが伝わると、緊張感がやや緩んだことで影響は急低下しました。
【参考記事】
●北朝鮮リスクは調整材料に使われただけ!? 基本トレンド変化なし。円高進めば買いたい(8月10日、今井雅人)
●トランプ氏の“ご乱心”に市場は過剰反応。今回の「リスクオフ」はホンモノではない!(8月14日、陳満咲杜)
ただ、この問題は今後もくすぶり続けるので、そのたびに、一時的にせよ相場に影響を与えることになるでしょう。
■一番の原因はトランプ大統領、米ドルは買えない それよりも深刻なのは、やはりトランプ政権に対する不信感です。
【参考記事】
●米ドルを買う気になれない理由はどこに? ドル/円は引っ張り合いでレンジ長期化!?(7月27日、今井雅人)
8月16日(水)、トランプ大統領は大企業幹部らが参加する大統領の諮問機関「米製造業評議会」と「戦略・政策フォーラム」を解散すると発表しました。
そもそも、会議が積極的に開かれていた形跡もなく、事実上機能していなかったわけで、実際の影響という面では不透明なところはありますが、米製造業評議会のメンバーであった製薬大手メルク、半導体大手インテル、スポーツ衣料品大手アンダーアーマー、複合企業3M(スリーエム)、航空機エンジン・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズ、食品大手キャンベル・スープの各CEO(最高経営責任者)らが、トランプ大統領の白人至上主義に反発して相次いで辞任したため、解散に追い込まれたというのが実情です。
米製造業評議会と戦略・政策フォーラムは解散に追い込まれた格好に…。米ドルを買う気になれない一番の原因は、やっぱりトランプ大統領!? (C)Mark Wilson/Getty Images
コーンNEC(米国家経済会議)委員長も「嫌悪感を覚えるとともに動揺している」とトランプ大統領を痛烈に批判。トランプ大統領の直近の支持率は、36%程度にまで低下してきています。
これでは、とても米ドルは買えないというのが、投資家の正直な感想でしょう。
さらに、8月16日(水)に公表された…
今日のテクニカル見通し:カナダドル/円
カナダ/円相場は今月11日に85.40円台まで下押しましたが、13週線で下げ渋ると16日に87円台まで値を戻しています。このままリバウンドが続くのか、20日線や日足の一目均衡表の雲上限などが位置する87円台半ばを突破できるかがカギとなるでしょう。
(上記カナダ/円・日足の外貨ネクストネオのチャートは8/17の12:00現在)
○上値目処について
まずは、冒頭で触れた87円台半ばがポイントです。日足の一目均衡表の基準線(87.592円)や20日線(87.675円)があり、突破は容易ではなさそうです。そうした中で越えることが出来れば、7/26(高値:89.719円)に超えられなかった90円の心理的大台を再び試す事も考えられます。
○下値目処について
11日の下押し局面でサポートとなった、日足の一目均衡表の雲の上限(86.515円)に引き続き注目です。割ると下値余地が拡大する公算であり、その場合は8月安値(11日に付けた85.465円)割れが試されると見ます。
○上値目処
87.592円(日足の一目均衡表の基準線)
87.675円(20日線)
88.835円(7/11高値)
88.916円(16年12/15高値)
89.318円(月足の一目均衡表の雲下限)
89.897円(ボリンジャーバンド+2シグマ)
90.664円(14年12月高値106.496円-16年11月安値74.832円の下げ幅1/2戻し)
○下値目処
86.657円(月足の一目均衡表の基準線)
86.587円(日足の一目均衡表の転換線)
86.517円(6日線)
86.515円(日足の一目均衡表の雲の上限)
86.460円(週足の一目均衡表の転換線)
85.899円(13週線)
85.453円(ボリンジャーバンド-2シグマ)
85.299円(75日線)
85.144円(週足の一目均衡表の基準線、月足の一目均衡表の転換線)
84.989円(日足の一目均衡表の雲下限)
84.995円(200日線)
84.556円(26週線)
84.299円(週足の一目均衡表の雲上限)
83.548円(52週線)
81.874円(週足の一目均衡表の雲下限)
80.568円(4/21安値)
(上記カナダ/円・日足の外貨ネクストネオのチャートは8/17の12:00現在)
○上値目処について
まずは、冒頭で触れた87円台半ばがポイントです。日足の一目均衡表の基準線(87.592円)や20日線(87.675円)があり、突破は容易ではなさそうです。そうした中で越えることが出来れば、7/26(高値:89.719円)に超えられなかった90円の心理的大台を再び試す事も考えられます。
○下値目処について
11日の下押し局面でサポートとなった、日足の一目均衡表の雲の上限(86.515円)に引き続き注目です。割ると下値余地が拡大する公算であり、その場合は8月安値(11日に付けた85.465円)割れが試されると見ます。
○上値目処
87.592円(日足の一目均衡表の基準線)
87.675円(20日線)
88.835円(7/11高値)
88.916円(16年12/15高値)
89.318円(月足の一目均衡表の雲下限)
89.897円(ボリンジャーバンド+2シグマ)
90.664円(14年12月高値106.496円-16年11月安値74.832円の下げ幅1/2戻し)
○下値目処
86.657円(月足の一目均衡表の基準線)
86.587円(日足の一目均衡表の転換線)
86.517円(6日線)
86.515円(日足の一目均衡表の雲の上限)
86.460円(週足の一目均衡表の転換線)
85.899円(13週線)
85.453円(ボリンジャーバンド-2シグマ)
85.299円(75日線)
85.144円(週足の一目均衡表の基準線、月足の一目均衡表の転換線)
84.989円(日足の一目均衡表の雲下限)
84.995円(200日線)
84.556円(26週線)
84.299円(週足の一目均衡表の雲上限)
83.548円(52週線)
81.874円(週足の一目均衡表の雲下限)
80.568円(4/21安値)
今夜から明朝の注目材料は?
東京市場のドル/円は、夏休みシーズンで市場参加者が少ない中、110.60円を挟んでもみ合う展開となりました。欧米市場に入る前に注目イベントを確認しておきましょう。8/16(水)
17:30☆英7月雇用統計
18:00 ユーロ圏4-6月期GDP・改定値
20:00 南ア6月小売売上高
21:30 カナダ6月証券投資
21:30☆米7月住宅着工件数
21:30 米7月建設許可件数
23:30☆米EIA週間原油在庫統計
27:00☆米FOMC議事録(7月25・26日分)8/17(木)
07:45 NZ4-6月期生産者物価指数
08:50 日7月貿易収支
10:30☆豪7月雇用統計
※☆は特に注目の材料
前日の米7月小売売上高などを受けて年内利上げ期待が再浮上しました。本日の米FOMC議事録でインフレについて強気な見通しが示されるようならば一段とドルが買われる公算です。インフレ見通しに関してどのような議論がなされたかが焦点です。その他、明日朝に豪7月雇用統計が発表されます。事前予想は失業率が5.6%、就業者数は2.0万人増となっています。
17:30☆英7月雇用統計
18:00 ユーロ圏4-6月期GDP・改定値
20:00 南ア6月小売売上高
21:30 カナダ6月証券投資
21:30☆米7月住宅着工件数
21:30 米7月建設許可件数
23:30☆米EIA週間原油在庫統計
27:00☆米FOMC議事録(7月25・26日分)8/17(木)
07:45 NZ4-6月期生産者物価指数
08:50 日7月貿易収支
10:30☆豪7月雇用統計
※☆は特に注目の材料
前日の米7月小売売上高などを受けて年内利上げ期待が再浮上しました。本日の米FOMC議事録でインフレについて強気な見通しが示されるようならば一段とドルが買われる公算です。インフレ見通しに関してどのような議論がなされたかが焦点です。その他、明日朝に豪7月雇用統計が発表されます。事前予想は失業率が5.6%、就業者数は2.0万人増となっています。
米ドル/円長期取引は111円近辺を明確に 上抜けたら「売り」撤退!では短期取引は?
■米ドル/円は日足チャートでボックス相場を次々と形成 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まず、日足チャートをご覧いただきたい。
米ドル/円は、125円台の最高値を付けたが、下落に転じた。その下落過程で、米ドル/円はボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は112.00円近辺、下限は105.50円近辺、と考える。
米ドル/円は、105円台ミドルの安値を付けたが、麻生財務大臣の「口先介入」を材料・きっかけに、111円台にまで反発(上昇)した。
しかし、111円台からは反転下落している。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、昨年(2016年)の6月16日(木)の日銀政策決定会合で、「現状維持(=変更なし)」が発表されると、ボックス相場「紫の破線」の下限(105円台ミドル)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■2016年6月の「英国国民投票」を材料に大きく乱高下 昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をしている。
「英国の国民投票」の結果が出る直前は、英国がEUに残留するだろう、という思惑が強く、米ドル/円は、106円台後半の高値を付けている。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ところが、英国のEU離脱が確実になると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けた。
99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。
この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、大きく上昇している。
大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。
いわゆる「ヘリコプター・マネー」を想像したのだろう、と考える。
昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。
■ボックス相場上抜け後のターゲットを達成したが… 日足チャートを俯瞰すると、昨年(2016年)の1月下旬以降の相場は、レジスタンス・ライン(1)「赤の破線」に従って下落した、と考える。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
昨年(2016年)の(10月)初旬の値動きで、米ドル/円が上昇して、このレジスタンス・ライン(1)「赤の破線(細線)」を上に抜けた。「買いシグナル」を発した、と考える。「売り方」(=米ドル売り・円買いのポジション)は、いったん撤退と考える。
ただし、この時点では引き続き、米ドル/円はボックス相場「茶色の破線」を形成中だ。
このボックス相場に着目すれば、上値のメドは108.00円近辺だが、米ドル/円の上値抵抗も強いだろう、と考えていた。
ところが、日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。
ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。
ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。
日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
(出所:ヒロセ通商)
米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。
しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は…
米ドル/円は、125円台の最高値を付けたが、下落に転じた。その下落過程で、米ドル/円はボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は112.00円近辺、下限は105.50円近辺、と考える。
米ドル/円は、105円台ミドルの安値を付けたが、麻生財務大臣の「口先介入」を材料・きっかけに、111円台にまで反発(上昇)した。
しかし、111円台からは反転下落している。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、昨年(2016年)の6月16日(木)の日銀政策決定会合で、「現状維持(=変更なし)」が発表されると、ボックス相場「紫の破線」の下限(105円台ミドル)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■2016年6月の「英国国民投票」を材料に大きく乱高下 昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をしている。
「英国の国民投票」の結果が出る直前は、英国がEUに残留するだろう、という思惑が強く、米ドル/円は、106円台後半の高値を付けている。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ところが、英国のEU離脱が確実になると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けた。
99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。
この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、大きく上昇している。
大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。
いわゆる「ヘリコプター・マネー」を想像したのだろう、と考える。
昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。
■ボックス相場上抜け後のターゲットを達成したが… 日足チャートを俯瞰すると、昨年(2016年)の1月下旬以降の相場は、レジスタンス・ライン(1)「赤の破線」に従って下落した、と考える。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
昨年(2016年)の(10月)初旬の値動きで、米ドル/円が上昇して、このレジスタンス・ライン(1)「赤の破線(細線)」を上に抜けた。「買いシグナル」を発した、と考える。「売り方」(=米ドル売り・円買いのポジション)は、いったん撤退と考える。
ただし、この時点では引き続き、米ドル/円はボックス相場「茶色の破線」を形成中だ。
このボックス相場に着目すれば、上値のメドは108.00円近辺だが、米ドル/円の上値抵抗も強いだろう、と考えていた。
ところが、日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。
ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。
ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。
日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
(出所:ヒロセ通商)
米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。
しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は…