ブログ
パウエルFRB議長がFOMC初登板
本日から明日にかけて行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米国の堅調な景気状況に鑑みて0.25%のFF金利引き上げが確実視されている。市場の関心も利上げそのものではなく、今後の利上げペースに向かっている。これを見極める上で、以下の3点には特に注目しておきたい。 (1)経済見通しのインフレ予測トランプ米大統領の減税やインフラ投資拡大に加え、労働需給の逼迫などを背景に物価上昇ピッチが早まるとの見方がくすぶる中、FOMCのインフレ見通しに注目が集まっている。なお、前回12月の経済見通しでは2018年末のインフレ率(コアPCEデフレーターの前年比)を1.9%と予測した。もし、年内に目標の2.0%に達するとの見方が示されれば、FOMCタカ派化の印象が強まりそうだ。 (2)金利見通しのFF金利予測いわゆるドットチャートが今回のFOMCで最大の注目を集める事になるだろう。前回、2018年末のFF金利の予測中央値は2.125%(0.25%利上げ×3回)、19年末を2.6875%、20年末を3.0625%、長期見通しは2.750%とした。もし、上方へのスライドがあれば、FOMCが利上げペースをアップさせるというシグナルになる。持続可能な金利水準であり「均衡金利」と解釈できる長期見通しの水準が引上げられるのかにも注目したい。 (3)パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見FRB議長に就任して初めての会見だけに注目が集まろう。イエレン前議長の「緩やかで漸進的な利上げ」路線を継承するとの見方が一般的。ただ、2月末の議会証言では「インフレ率が今年は前年比で上昇し、中期的に2%近辺で安定すると予想」とした上で、「FRBが後手に回り経済が過熱すれば、利上げペースを速める必要が出てくる」などとややタカ派的な発言を行った。 今回のFOMCは、ドル/円が105.50-107.00円のボックス圏を抜けるきっかけになるかという点でも注目を集めている。上記の通り、FOMCはややタカ派色が強めに出る可能性がありそうだ。そうなった場合にはドル買いが見込める一方、長期金利の上昇が株価の値崩れに繋がれば円買いを誘発する可能性もある。FOMCに対する米国株や米国債の反応もドル/円にとって重要なポイントとなりそうだ。
昨日のドル円相場ときょうのひとこと(3/20 火)
----------3/19ドル円相場-------------------------- クロス円に連れ高するも米株安で失速。ただ、クローズはまたも106円台を回復。 OP106.013 HI106.305 LO105.679 CL106.065 -----------3/19主な出来事--------------------------- 08:50 (日) 2月貿易収支 +34億円 前回-9434億円(-9441億円) 予想+891億円 19:00 (ユーロ圏) 1月貿易収支(季調前) +33億EUR前回+254億EUR 20:45 英・EU、「移行期間」の導入で合意移行期間中は英国にEUの政策に関する議決権は与えられないが、単一市場と関税同盟にはとどまる 21:10 ECB関係筋当局者の討議の焦点が債券購入プログラム縮小から金利の道筋に移っている19年半ばまでに利上げが実施されるとの市場の観測にECB内で違和感なし ------------3/19株式・債券・商品--------------------- 日経平均 21480.9▼195.61豪ASX 5959.434 △10.011上海総合 3279.252 △9.370英FT 7042.93▼121.21独DAX 12217.02▼172.56NYダウ 24610.91▼335.60 日10年債利回り 0.0430%△0.0050豪10年債利回り 2.704%△0.012英10年債利回り 1.445%△0.015独10年債利回り 0.569%▼0.002米2年債利回り 2.3075%△0.0166米10年債利回り 2.8555%△0.0110 NY原油 62.06 ▼0.28NY金 1317.80△5.50 ------------3/20きょうの注目材料---------------------<国内> なし <海外> 09:30 10-12月期豪住宅価格指数 09:30 3月RBA理事会議事要旨 16:00 2月独生産者物価指数17:00 2月南アフリカ消費者物価指数17:00 10-12月期南アフリカ経常収支17:30 2月香港消費者物価指数18:30 2月英消費者物価指数18:30 2月英小売物価指数18:30 2月英生産者物価指数19:00 3月独ZEW景況感指数19:00 3月ユーロ圏ZEW景況感指数 21:30 1月カナダ卸売売上高24:00 3月ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値---- G20財務相・中央銀行総裁会議(ブエノスアイレス、最終日) ------------3/20きょうのひとこと---------------------- 昨日のドル/円はFBショックにもめげず105円台後半で下げ渋るとまたしても106円台を回復してクローズ。微妙に上値を切り下げつつある中ですが、なんとか105円台で踏ん張っているという展開です。こうした動きを、上値が重いと見るのか下値が堅いの見るのかは、立場によって違うのでしょう(違って見える)。やはり、明日のFOMC待ちでしょうかね。 本日もよろしくお願いいたします。
南アフリカランド 2018年は下落期に入る? マイナススワップポイントを気にせず売り参戦する方法
2000年くらいからの南アフリカランドの値動きを見ていて気付いたことがあります。ここ20年間の流れで行くと2018年は下落期に入る可能性があるかもしれません。その内容と対策についてまとめました。
外貨両建ては円安期を待ちたい理由 スワップポイントサヤ取り2018年3月状況
各通貨ペアのスワップポイント差の縮小傾向が続いています。私もここ1ヶ月は、既存ポジションはそのまま保有して新規仕掛けはしないでおります。スワップポイントサヤ取りの現況と今意識していることについてまとめました。
16日のドル円相場ときょうのひとこと(3/19 月)
----------3/16ドル円相場-------------------------- トランプリスク意識のドル売りで105.60円まで軟化も、米株、米金利上昇で106円台を回復。米政治を睨んだドル売りと米経済を睨んだドル買いが交錯した。 OP106.305 HI106.367 LO105.604 CL106.017 -----------3/16主な出来事--------------------------- 06:30(NZ) 2月企業景況感(PMI)53.4前回55.6(54.4) 10:10 マクマスター米大統領補佐官解任へ=米報道 11:15 サンダース米大統領報道官 トランプ氏とマクマスター氏の関係は良好」(解任報道を否定) 19:00(ユーロ圏) 2月消費者物価指数(HICP)・確報 (前年比)+1.1%前回+1.2%予想+1.2% 21:30(米) 2月住宅着工件数123.6万件前回132.6万件(132.9万件)予想129.0万件(米) 2月建設許可件数129.8万件前回139.6万件(137.7万件)予想132.0万件 21:30(加) 1月製造業出荷 (前月比)-1.0%前回-0.3%(-0.1%)予想-0.9% 22:15(米) 2月鉱工業生産 (前月比)+1.1%前回-0.1%(-0.3%)+0.4% 2月設備稼働率78.1%前回77.5%(77.4%)予想77.7% 23:00(米) 3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報102.0前回99.7予想99.3 ------------3/16株式・債券・商品--------------------- 日経平均 21676.51▼127.44豪ASX 5949.423 △28.570上海総合 3269.882 ▼21.230英FT 7164.14△24.38独DAX 12389.58△44.02NYダウ 24946.51△72.85 日10年債利回り 0.0380%▼0.0080豪10年債利回り 2.692%▼0.013英10年債利回り 1.429%▼0.009独10年債利回り 0.571%▼0.006米2年債利回り 2.2909%△0.0063米10年債利回り 2.8445%△0.0165 NY原油 62.34 △1.15NY金 1312.30▼5.50 ------------3/19きょうの注目材料---------------------<国内> 08:50 2月貿易統計(通関ベース) 08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(3月8-9日分) 08:55 参院予算委、森友問題の集中審議 <海外> 09:01 3月ライトムーブ英住宅価格 19:00 1月ユーロ圏貿易収支19:00 1月ユーロ圏建設支出 22:40 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演 27:00 メルシュECB理事、講演---- G20財務相・中銀総裁会議(ブエノスアイレス、20日まで) ------------3/19きょうのひとこと---------------------- 16日は、米国の政治的不透明感でドル売り、経済的信頼感でドル買戻しと方向感が定まらない展開でした。政治的不透明感といえば安倍政権も同様ですから、ドル円はやはり下方向への警戒感のほうが強いのでしょう。そうした中にあってもドル円の105円台の底堅さは光ります。105円台半ばのサポートを維持できるかどうかも目先の焦点となりそうです。 本日もよろしくお願いいたします。
運用資産7万円まで増加 ゼロからの資産作り2018
「カード買物でのポイントで資産運用できる時代」この希望は昔から多くの方が持っていました。2017年よりそれが現実に可能となり、もう半年以上経過しています。読者の中にも、既に始めている方が多いだろうと思います。私も、2017年より3つの方法でゼロからの資産作りを始めています。開始してから半年以上になることもあり、それぞれの長所・短所なども見えてきました。今回は、ミニ連載としてそれぞれの特徴をまとめておきたいと思います。
森友問題の深刻化でクロス円が下落しても 米ドル/円が底割れするとは限らないワケ
■日米ともに政局不安で再び円高傾向に! 日米ともに政局不安がくすぶり、円高傾向が再度強まってきた。
トランプ米大統領による、ティラーソン米国務長官解任については、ティラーソン氏とトランプ氏が「犬猿の仲」だったことと、トランプ氏の性格からすれば、解任自体は必ずしもサプライズではないが、トランプ政権のゴタゴタに、マーケットは嫌気がさしたのも当然であった。
対して日本は、「森友問題」の進展がさらに混乱を招き、最悪の場合、安倍政権の退陣もあり得ると言われているだけに、米国より深刻かと思われる。
■安倍政権退陣なら米ドル/円は5円程度下落も! ところで、「森友問題」で安倍政権が退陣するかどうかについて、政治評論家たちの予想はわかれているようだが、市場のコンセンサスはまだ定かではないようだ。
何しろ、円高傾向が強まってきたとはいえ、米ドル/円は3月2日(金)の安値を更新しておらず、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)もリバウンドの一服を確認した程度で、まだ安値更新を果たしていない。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
一般論として、安倍政権退陣までのリスクを織り込んでいるなら、米ドル/円はとっくに105円の節目割れを果たし、クロス円の多くも新たな安値を打診しているのではないかと思う。
その功罪はともかく、安倍政権が続いているからこそ、アベノミクスの後押しで日銀の量的緩和やマイナス金利政策が維持されてきたわけで、もしも、安倍内閣の退陣があれば、それこそ日銀政策の「出口戦略」が近いといった思惑を招くだろう。この場合、日経平均の暴落と共に大幅な円高の進行が考えられるから、日経平均は2000円程度、米ドル/円は5円程度の下落があってもおかしくなかろう。
政治の世界は、一寸先は闇と言われており、安倍内閣が安泰と言い切れない限り、日経平均暴落や円暴騰のリスクを当然警戒しておきたい。
■主要クロス円の多くが円高トレンドに復帰してきた しかし、マーケットの値動きに照らして考えると、円高の進行があるとすれば、政局不安がもたらす要素よりも、クロス円が牽引する傾向の方がより気になり、また、ここに相場の内部構造が露呈されているのではないかと思う。
それはほかならぬ、主要クロス円の多くが一時的なリバウンドを終え、円高トレンドに復帰してきたことだ。
ユーロ/円のリバウンドは、3月13日(火)高値まで続いたが、2月高値を起点とした全下落幅の38.2%反騰位置前後に留まり、再度下落してきた構図は鮮明である。
ユーロ/円 日足(クリックで拡大)(出所:IG証券)
英ポンド/円も3月13日(火)高値まで一時反発したが、その高値は2016年安値から引かれた元サポートラインの延長線に合致した。そして、そこから再度反落してきたことで、同ラインが今はレジスタンスになっていることを証明した。
英ポンド/円 日足(クリックで拡大)(出所:IG証券)
豪ドル/円に至っては、3月13日(火)高値までの一時的なスピード調整(リバウンド)が、同じく1月高値を起点とした全下落幅の38.2%反騰位置に留まったほか、2017年5月高値や同11月安値で形成されたゾーンに頭を抑えられ、同水準はレジスタンスゾーンと化していたことを証左。
さらに、下のチャートに表示しているように、2017年9月高値を「ヘッド」とする「ヘッド&ショルダーズ・トップ」というフォーメーションの形成もあり得るから、ここからさらに下値余地を拡大する公算が高いだろう。
(※編集部注:「ヘッド&ショルダーズ・トップ」とはチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされている。「三尊天井」とも呼ばれる。)
豪ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:IG証券)
結論から申し上げると、筆者はクロス円の大逆転を主張してきただけに、近々安値更新ありという見方は変わらず、3月13日(火)高値までのスピード調整があったからこそ、主要クロス円における下落トレンドはより健全化されたとみる。
ゆえに、ここからより長いベア(下落)トレンドの継続を有力視しており、目先はまだまだ途中であろうと思う。
一方、クロス円のベアトレンドが、米ドル/円の「底割れ」を意味…
トランプ米大統領による、ティラーソン米国務長官解任については、ティラーソン氏とトランプ氏が「犬猿の仲」だったことと、トランプ氏の性格からすれば、解任自体は必ずしもサプライズではないが、トランプ政権のゴタゴタに、マーケットは嫌気がさしたのも当然であった。
対して日本は、「森友問題」の進展がさらに混乱を招き、最悪の場合、安倍政権の退陣もあり得ると言われているだけに、米国より深刻かと思われる。
■安倍政権退陣なら米ドル/円は5円程度下落も! ところで、「森友問題」で安倍政権が退陣するかどうかについて、政治評論家たちの予想はわかれているようだが、市場のコンセンサスはまだ定かではないようだ。
何しろ、円高傾向が強まってきたとはいえ、米ドル/円は3月2日(金)の安値を更新しておらず、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)もリバウンドの一服を確認した程度で、まだ安値更新を果たしていない。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
一般論として、安倍政権退陣までのリスクを織り込んでいるなら、米ドル/円はとっくに105円の節目割れを果たし、クロス円の多くも新たな安値を打診しているのではないかと思う。
その功罪はともかく、安倍政権が続いているからこそ、アベノミクスの後押しで日銀の量的緩和やマイナス金利政策が維持されてきたわけで、もしも、安倍内閣の退陣があれば、それこそ日銀政策の「出口戦略」が近いといった思惑を招くだろう。この場合、日経平均の暴落と共に大幅な円高の進行が考えられるから、日経平均は2000円程度、米ドル/円は5円程度の下落があってもおかしくなかろう。
政治の世界は、一寸先は闇と言われており、安倍内閣が安泰と言い切れない限り、日経平均暴落や円暴騰のリスクを当然警戒しておきたい。
■主要クロス円の多くが円高トレンドに復帰してきた しかし、マーケットの値動きに照らして考えると、円高の進行があるとすれば、政局不安がもたらす要素よりも、クロス円が牽引する傾向の方がより気になり、また、ここに相場の内部構造が露呈されているのではないかと思う。
それはほかならぬ、主要クロス円の多くが一時的なリバウンドを終え、円高トレンドに復帰してきたことだ。
ユーロ/円のリバウンドは、3月13日(火)高値まで続いたが、2月高値を起点とした全下落幅の38.2%反騰位置前後に留まり、再度下落してきた構図は鮮明である。
ユーロ/円 日足(クリックで拡大)(出所:IG証券)
英ポンド/円も3月13日(火)高値まで一時反発したが、その高値は2016年安値から引かれた元サポートラインの延長線に合致した。そして、そこから再度反落してきたことで、同ラインが今はレジスタンスになっていることを証明した。
英ポンド/円 日足(クリックで拡大)(出所:IG証券)
豪ドル/円に至っては、3月13日(火)高値までの一時的なスピード調整(リバウンド)が、同じく1月高値を起点とした全下落幅の38.2%反騰位置に留まったほか、2017年5月高値や同11月安値で形成されたゾーンに頭を抑えられ、同水準はレジスタンスゾーンと化していたことを証左。
さらに、下のチャートに表示しているように、2017年9月高値を「ヘッド」とする「ヘッド&ショルダーズ・トップ」というフォーメーションの形成もあり得るから、ここからさらに下値余地を拡大する公算が高いだろう。
(※編集部注:「ヘッド&ショルダーズ・トップ」とはチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされている。「三尊天井」とも呼ばれる。)
豪ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:IG証券)
結論から申し上げると、筆者はクロス円の大逆転を主張してきただけに、近々安値更新ありという見方は変わらず、3月13日(火)高値までのスピード調整があったからこそ、主要クロス円における下落トレンドはより健全化されたとみる。
ゆえに、ここからより長いベア(下落)トレンドの継続を有力視しており、目先はまだまだ途中であろうと思う。
一方、クロス円のベアトレンドが、米ドル/円の「底割れ」を意味…
FXオプション口座運用まとめ 2018年3月状況
FXオプションの運用スタイルも徐々に固まりつつあります。この動きを加速していくために、自分のための備忘記録として運用状況をこのページで更新していくことにしました。
円売り回避の背景にある3つのリスクとは? 米ドル/円は107円前後になれば戻り売りで
■先進国の金融政策は今後も話題に 今年(2018年)に入って、米国を中心に、先進国の中で金融緩和からの脱却が始まるのでないかという観測から株価が急落する局面がありました。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
こうした懸念が、今後、しばしば話題にされる可能性があるので、まずは、そのことを頭に入れておく必要があるでしょう。
■金融市場に影響を与えかねない3つのリスク それに加えて、金融市場に影響を与えかねないリスクが3つあります。
まず1つ目は、国内の政局です。
森友学園関連の決裁書改ざん問題で、今国会は大荒れになっています。
政治家の関与があったのかどうかは依然、不明のままです。しかし、財務省が意図的に公文書を改ざんしたというのは、紛れもない事実です。
ここ数年、民間企業でデータの改ざん等の不祥事が噴出してきました。それに対して、こうした不祥事を起こした企業のほとんどの社長は、辞任するという形で責任をとっています。
また、かつて「ノーパンしゃぶしゃぶ」で有名になった大蔵省接待汚職事件でも、当時の三塚大蔵大臣が辞任しました。こうしたレベル感で考えると、麻生財務大臣の辞任は、避けられない事態になる可能性は高いと思っています。
■安倍政権が倒れることがあれば株安・円高 この事案に関しては、安倍総理夫人の関与などが焦点になっていけば、安倍総理の責任問題にもつながる可能性がありますが、たとえそうでなくても、状況は厳しいです。
麻生大臣が、仮に辞任する事態になると、安倍政権は求心力を大きく失う可能性があります。
周知のとおり、今年、2018年の秋(9月)には、自民党の総裁選挙があります。
求心力を失った安倍政権に対して、自民党内で政局になったとしても、少しも不思議ではありません。
麻生財務相が辞任するような事態になれば安倍政権は求心力を失いかねず、9月の自民党総裁選に影響が出る可能性も… (C)Bloomberg/Getty Images
万が一、安倍政権が倒れるようなことがあれば、金融市場に対しては、一時的にマイナスの影響が出て、株価は下落し、円高になるでしょう。
(出所:Bloomberg)
米ドル/円 月足(出所:Bloomberg)
2つ目は、北朝鮮問題です。米朝首脳会談を行うという電撃的…
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
こうした懸念が、今後、しばしば話題にされる可能性があるので、まずは、そのことを頭に入れておく必要があるでしょう。
■金融市場に影響を与えかねない3つのリスク それに加えて、金融市場に影響を与えかねないリスクが3つあります。
まず1つ目は、国内の政局です。
森友学園関連の決裁書改ざん問題で、今国会は大荒れになっています。
政治家の関与があったのかどうかは依然、不明のままです。しかし、財務省が意図的に公文書を改ざんしたというのは、紛れもない事実です。
ここ数年、民間企業でデータの改ざん等の不祥事が噴出してきました。それに対して、こうした不祥事を起こした企業のほとんどの社長は、辞任するという形で責任をとっています。
また、かつて「ノーパンしゃぶしゃぶ」で有名になった大蔵省接待汚職事件でも、当時の三塚大蔵大臣が辞任しました。こうしたレベル感で考えると、麻生財務大臣の辞任は、避けられない事態になる可能性は高いと思っています。
■安倍政権が倒れることがあれば株安・円高 この事案に関しては、安倍総理夫人の関与などが焦点になっていけば、安倍総理の責任問題にもつながる可能性がありますが、たとえそうでなくても、状況は厳しいです。
麻生大臣が、仮に辞任する事態になると、安倍政権は求心力を大きく失う可能性があります。
周知のとおり、今年、2018年の秋(9月)には、自民党の総裁選挙があります。
求心力を失った安倍政権に対して、自民党内で政局になったとしても、少しも不思議ではありません。
麻生財務相が辞任するような事態になれば安倍政権は求心力を失いかねず、9月の自民党総裁選に影響が出る可能性も… (C)Bloomberg/Getty Images
万が一、安倍政権が倒れるようなことがあれば、金融市場に対しては、一時的にマイナスの影響が出て、株価は下落し、円高になるでしょう。
(出所:Bloomberg)
米ドル/円 月足(出所:Bloomberg)
2つ目は、北朝鮮問題です。米朝首脳会談を行うという電撃的…