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第13歩 FX・株式投資「運用技術を磨く」とは・・・フラッシュショックにびびった未熟者としての反省 ブログ

第13歩 FX・株式投資「運用技術を磨く」とは・・・フラッシュショックにびびった未熟者としての反省

運用技術を磨けば利益が大きくなっていく。こう漠然と書いても、「儲かるってことだな」くらいのことしかわかりません。今回は、この「運用技術を磨く」ということをもっと深く掘り下げてみます。         今回この連載を読まれるのが初めての方は、第一話から読まれることをお勧めいたします。第1話:凡人の道
米利上げ最終局面で米ドル安になるより、 米ドル高が鮮明になるのはなぜか? ブログ

米利上げ最終局面で米ドル安になるより、 米ドル高が鮮明になるのはなぜか?

■超ハト派なFOMCで米ドル全体は一段と反落 日本時間3月21日(木)未明、3月FOMC(米連邦公開市場委員会)を通過し、米ドル全体は一段と調整(反落)してきた。市場の予想を上回るハト派的な決定がなされたからだ。

ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)

 FOMCメンバーの政策金利見通しの中央値として、「2019年年内政策金利引き上げなし」と示されたから、前回(2018年12月)示された2回分の引き上げから、一気に下方修正された上、2020年の政策金利引き上げは1回と、2015年以来の政策金利引き上げの最終局面が示された。

 一方、月間500億ドルペースで進めているFRB(米連邦準備制度理事会)の保有資産縮小策は、2019年9月末に停止することも決まった。

 FOMC後、米ドルの反落が一段と進んだのは、市場コンセンサスより一段とハト派寄りとなったFRBの決定が理由だと思われる。

 大きなサプライズはないものの、市場関係者の多くが2019年年内1回の利上げ、またバランスシートの縮小は年末時点で停止と考えていたところへ、FRBの一段とハト派シフトした政策が発表され、やや戸惑った模様だ。

■市場はすでにハト派姿勢を警戒、影響は今のところ限定的 とはいえ、その戸惑いがもたらした影響は、現時点では限定的だと思う。なにしろ、マーケットはFRBのハト派姿勢をすでに警戒していた。昨年(2018年)年末以降、トランプ氏の攻撃に耐えられなかったか、それとも株安の影響で臆病になったかは定かではないが、パウエル議長の政策運営は事実上、驚くほどハト派方向にシフトしてきていたから、市場関係者の大半は腹をくくっていた。

 要するに、FRBの「豹変」がすでになされていた以上、市場関係者にとって大きなサプライズにならないはずだ。実際、ドルインデックスは昨日(3月21日)反騰し、一時割り込んでいた200日移動平均線(200日線)をまた回復している。

ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)

■米利上げ最終局面にあることは覚悟すべきだが… とはいえ、昨年(2018年)年末のFOMC以降、経済情勢に特段大きな変化があったわけでもなく、また、米国株がだいぶ戻ってきたところに、FRB政策の一段のハト派シフト自体が大きなメッセージとなった可能性は大きい。

 言ってみれば、今回の一段踏み込んだ政策は、経済・金融情勢の変化を受けた一時的なものではなく、より構造的なものだと考えられる。

 そうなると、米利上げ最終局面にあることは覚悟すべきであろう。歴史に照らして考えると、利上げ最終局面における各セクターのパフォーマンスに何かのヒントが得られるなら、今だからこそ参考にすべきではないか。

 以下は、あくまで前例であり、また、大まかな傾向であることをご注意いただきたいが、利上げ最終局面における各セクターのパフォーマンスの、大まかな傾向の比較である。

1.商品>債券>株式

2.先進国>新興国

3.市場変動率拡大

4.原油>貴金属(金を含め)

5.米ドル全体は上昇するが、段階ごとに相違が大きい

 ここで大事なのは、過去の事例をまとめてみると、巷の常識に反して、利上げ最終局面における米国株や米ドル全体のパフォーマンスはおおむね良好だ、ということである。

■米ドルの高安は米国以外の主要経済圏との比較で決まる 米長期金利の低下に伴い、米国株は往々にして上昇傾向を強めていくというのは理解しやすいと思うが、米ドルの高安が米国株のパフォーマンスよりもEU(欧州連合)など米国以外の主要経済圏との比較で決定されることは、広く認識されたロジックとは言えないかもしれない。

 要するに、米利上げの最終局面は、往々にして世界景気後退の懸念が出やすい時期に差し掛かり、米国に比べ、諸外国や地域の状況がより悪化していた、といった前例が多かった。

 つまるところ、消去法による米ドル選好はむしろ、米利上げ最終局面の後半において一段と鮮明になってくるから、米利上げ停止=米ドル安といったロジックは短絡的すぎると言える。

 もっとも、主要中銀におけるバランスシート政策は…
超ハト派でサプライズを与えたFOMC! 政策金利見通し下方修正。米ドル/円は…!? ブログ

超ハト派でサプライズを与えたFOMC! 政策金利見通し下方修正。米ドル/円は…!?

■3月FOMCでは、政策金利見通しを下方修正 今週(3月18日~)は、東京市場が21日(木)に春分の日で休場となりましたが、米国では3月19日(火)~20日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されました。

 日本時間3月21日(木)午前3時に、FOMCが「声明文」と「経済・金利見通し」を公表しましたが、市場にはかなりのサプライズを与えることになったようです。

写真はFRBのパウエル議長。今井氏は、かなりのハト派だった3月FOMCの内容は、市場にサプライズを与えたという (C)Bloomberg/Getty Images News

 声明文では、「1月会合以降に得られた情報によると、労働市場は依然として堅調だが、経済活動は第4四半期の堅調なペースから減速した」との見解を表明。

 労働市場に対しては、「ここ数カ月の平均雇用者数は増加しており、失業率は低いまま」であるとしたものの、「最近の指標は、第1四半期の家計支出と設備投資の伸びが鈍化していることを示唆」と警戒を示しました。

 また、インフレについては、「前年同月比で見ると、全体のインフレ率はおもにエネルギー価格の下落で低下している」としたほか、「食料とエネルギー以外のインフレ率は2%近くにとどまっている。将来のインフレを示す市場ベースの指標はここ数カ月低いままであり、調査に基づいた長期的なインフレ期待の指標は、あまり変わっていない」と慎重な姿勢を表明しました。

 また、「経済・金利見通し」では、FOMCメンバー全員のFF金利(※)見通しとして市場の注目となっていた「ドットチャート」において、2019年末の中央値が前回調査の2回の利上げからゼロの水準に下方修正されました。

(※編集部注:「FF金利」とは、フェデラルファンド金利のことで、FFレートとも呼ばれる。米国の政策金利)

【参考記事】

●利上げ方針変更のFOMCで米ドル全面安! でも、米ドル安は長く続かないかも…?(1月31日、今井雅人)

3月FOMCで公表されたドットチャート(出所:FRB)

 さらに、満期保有債券の再投資額を減額するプログラムを、5月から9月にかけて徐々に終了させることも決定しました。

 1月のFOMCでは…
米金利先安観を利益にする戦略2019 米ドル円売り+FXオプション 合成ポジション投下 ブログ

米金利先安観を利益にする戦略2019 米ドル円売り+FXオプション 合成ポジション投下

2019年3月FOMCの金利引き上げ休止発表により米金利先安観がでてきました。米金利先安観が出始めた後というのは一定期間円高傾向=米ドル円下落気味に推移することが多いものです。昨日これを狙って合成ポジションを投下しているので、その内容をご紹介させていただきます。トライオートFXの米ドル円買いポジションを担保にする形で、DMMFXでの米ドル円売り+サクソバンク証券FXオプションでのプットオプション売りを組み合わせています。この仕掛けの名前は、「米金利先安観を利益にする戦略2019」としておきます。
投信積立で最大5%以上の楽天ポイントを獲得する方法 2019年版 ブログ

投信積立で最大5%以上の楽天ポイントを獲得する方法 2019年版

このページでは、楽天証券の投資信託の積立(以下投信積立)の特徴と注意点などをまとめています。楽天証券は投信積立制度をしっかり活用すれば5%以上楽天ポイントを獲得できる仕組みになっています。投信信託はどこの証券会社で購入しても運用成績は同じです。だからこそプラスαの特典は重要になります。楽天証券使って投資信託購入しているけれど、私のはそんなに有利になっていない。・・という方もいるかもしれません。この記事を参考にされてみてください。このやり方の準備楽天証券の積立投信の制度を最大限活用するには「楽天証券」「楽天銀行」「楽天カード」の3口座が必須です。一般・特定口座だけでなく積立NISAでも有効な方法です。では、順番に説明させていただきます。この記事は、2019年3月21日現在の楽天グループ制度をもとに作成しています。
ブレグジットは長期延期の可能性高まる! 3月期末目前で米ドルの買い遅れが顕著に ブログ

ブレグジットは長期延期の可能性高まる! 3月期末目前で米ドルの買い遅れが顕著に

■メイ首相の離脱協定案の3度目採決に、待った! みなさん、こんにちは

 先週(3月11日~)は、「英ポンドの運命を握る3日間」がコンセンサスどおりに通過。

【参考記事】

●3度目の採決はどちらに転んでもポジティブ!? 英議会見つつ英ポンド/米ドルを押し目買い(3月18日、西原宏一&大橋ひろこ)

 3月20日(水)までに、英国のメイ首相のEU(欧州連合)離脱協定案について、3度目の採決を行うことになっていました。

 しかし、今週(3月18日~)に入って事態はまた一転します。

 話題になったのが、英下院のバーコウ議長のコメント。

 英下院のバーコウ議長は、メイ首相のEU離脱案を3度目の議会採決にかけることを事実上、禁止したようです。

 バーコウ議長は3月18日(月)、すでに議会が拒否した案を再び採決に付すには、中身が大幅に異なるものでなくてはならないと指摘。

 これまでと、ほぼ同じであれば採決を許可しないと言明。

 ブルームバーグによれば、メイ首相がEUと取り決めた離脱合意案の採決は、バーコウ下院議長が許可しないと決定したことを受け、今週(3月18日~)は行われない見通しだと、英政府当局者が語った模様。

 その結果として、メイ首相は長期の離脱プロセス延期をEUに要請せざるを得なくなると、匿名を条件に当局者は語ったと報道しています。

■ブレグジットは離脱期限ギリギリまで交渉が続く メイ首相にとって、3月29日(金)のEU離脱期限まで、時間はほとんどありません。

 結果、メイ首相は、今月(3月)29日(金)に設定されているEUの離脱期限を6月末まで延期、そして、EU離脱を最大2年間先送りする選択肢を求める書簡を、3月19日(火)中にEU側に送付したと報じられています。

3月末のEU離脱期限まで時間がほとんどないメイ首相。6月末までの離脱期限延期と最大2年間先送りする選択肢を求める書簡を送ったと報じられているが… (C)Matt Cardy/Getty Images News

 EU離脱が長期延期となる可能性が高まったため、基本的に英ポンドは底堅い展開が続いています。

英ポンド/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足)

 ただ、交渉は3月29日(金)ギリギリまで続いており、想定していない材料が飛び出す可能性もあるため、英ポンド絡みのトレードはリスク管理をしっかりしておきたいところ。

 本稿を執筆して…
第12歩 FXで勝つために何をしているのか ブログ

第12歩 FXで勝つために何をしているのか

勝つためにすべき事と負けないためにすべき事は、違います。前回は、「負けないためにすべき事」についてまとめました。今回は「勝つためにすべき事」です。今回この連載を読まれるのが初めての方は、第一話から読まれることをお勧めいたします。第1話:凡人の道