ブログ
12日のドル円相場ときょうのひとこと(4/15 月)
------------4/12ドル円相場-------------------------- 中国貿易統計で世界経済の減速懸念が緩和。米国債利回りが上昇する中、断続的にドル買い・円売りが入った。3月5日以来の112円台示現も、わずかに年初来高値(112.13)には届かず。 OP111.646 HI112.091 LO111.584 CL112.011 -----------4/12主な出来事--------------------------- 15:30 中国3月貿易収支+326.4億ドル 前回+41.2億ドル (40.8億ドル) 予想+70.5億ドル輸出(前年比)+14.2%前回-20.8%予想+6.5% 輸入(前年比)-7.6%前回-5.2%予想+0.2% 15:00 ドイツ3月卸売物価指数(前月比)+0.3% 前回+0.3% 18:00 ユーロ2月鉱工業生産(前月比)-0.2% 前回+1.4% 予想-0.6% 21:30 アメリカ3月輸出物価指数(前月比) +0.7%前回+0.6% (0.7%) 予想+0.2% 23:00 アメリカ4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 96.9 前回98.4 予想98.0 ---------4/12株式・債券・商品----------------------- 日経平均 21870.56△159.18豪ASX 6251.323 △52.651上海総合 3188.625▼1.337英FT 7437.06△19.11独DAX 11999.93△64.73NYダウ 26412.30△269.25 日10年債利回り -0.0560%▼0.0010豪10年債利回り 1.883%△0.026英10年債利回り 1.212%△0.062独10年債利回り 0.055%△0.064米2年債利回り 2.3914%△0.0374米10年債利回り 2.5651%△0.0681 NY原油 63.89△0.31NY金 1295.20△1.90 ------------4/15注目材料----------------------- <国内> 特になし <海外> 08:01 4月ライトムーブ英住宅価格 15:30 3月スイス生産者輸入価格 15:30 3月インド卸売物価指数16:00 1月トルコ失業率21:30 4月米ニューヨーク連銀製造業景気指数25:00 ハスケル英MPC委員、講演 25:30 ビルロワ仏中銀総裁、講演 26:00 エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演 29:00 2月対米証券投資動向 ----- 日米貿易協議初会合(ワシントン、16日まで) ------------4/15きょうのひとこと--------------- きょうのひとことはお休みします。 本日もよろしくお願いします。
場帳からみた今後のサヤの動き くりっく株365サヤ取り2019年4月状況
毎日場帖記入をしながら売買判断を続けています。ここのところ「本日見送り」が続いています。現在のポジション状況とともに、ここからの見通しなどをまとめました。くりっく株365 高配当と安定性 私の使い方
第18歩 FXの場帳・グラフトレードで伸びるタイプ・伸びないタイプ
どんなFX・株式投資運用法でもそうですが、私のやっている「場帳・グラフトレード」にも、「伸びるタイプと伸びないタイプ」がいます。伸びるタイプの共通点のようなものがあるので、今回はその辺をまとめさせていただきます。今回この連載を読まれるのが初めての方は、第一話から読まれることをお勧めいたします。第1話:凡人の道
昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/12 金)
------------4/11ドル円相場-------------------------- 米生産者物価指数と米新規失業保険申請件数でドル買いに傾く。 OP110.938 HI111.692 LO110.892 CL111.666 -----------4/11主な出来事--------------------------- 07:40 EU臨時首脳会議、Brexitを10月31日まで再延期で合意 10:30 中国3月消費者物価指数(前年比) +2.3% 前回+1.5% 予想+2.3% 3月生産者物価指数(前年比)+0.4% 前回+0.1% 予想+0.4% 15:00 ドイツ3月消費者物価指数・改定値(前年比) +1.3% 前回+1.3% 予想+1.3% 21:30 カナダ2月新築住宅価格指数(前月比)0.0%前回-0.1% 予想0.0% 21:30 アメリカ3月生産者物価指数(前月比)+0.6% 前回+0.1% 予想+0.3% 3月生産者物価指数(前年比)+2.2% 前回+1.9% 予想+1.9% 3月生産者物価指数・コア(前年比)+2.4%前回+2.5% 予想+2.4% 21:30 アメリカ新規失業保険申請件数 19.6万件 前回20.2万件 (20.4万件) 予想21.1万件 ---------4/11株式・債券・商品----------------------- 日経平均 21711.38△23.81豪ASX 6198.672 ▼24.872上海総合 3189.962 ▼51.968英FT 7417.95▼3.96独DAX 11935.2△29.29NYダウ 26143.05▼14.11 日10年債利回り -0.0550%▼0.0020豪10年債利回り 1.857%▼0.015英10年債利回り 1.150%△0.052独10年債利回り -0.009%△0.017米2年債利回り 2.3540%△0.0328米10年債利回り 2.4970%△0.0321 NY原油 63.58 ▼1.03NY金 1293.30▼20.60 ------------4/12注目材料----------------------- <国内> 特になし <海外> 10:30 RBA金融安定報告未定 中国3月貿易収支15:00 独3月卸売物価指数 18:00 ユーロ圏2月鉱工業生産19:45 JPモルガン・チェース1-3月期決算 21:30 米3月輸入物価指数21:45 プラートECB専務理事、講演 23:00 米4月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値 25:30 カーニーBOE総裁、講演----- G20財務相・中銀総裁会議(ワシントン、最終日) ----- IMF・世界銀行春季会合(ワシントン、14日まで) ------------4/12きょうのひとこと--------------- トランプ政権のビーンボールまがいの初球が警戒される日米貿易協議を15-16日に控える中、ドル/円が直近レンジ上限の112円を目指すとは思っていませんでしたが、17:30時点で111.95円まで上昇しています。このままでNY市場を終えれば週足は「下ヒゲ陽線」となります。来週の上昇に期待が持てる足型となるか、これからの動きに注目です。 本日もよろしくお願いします。
米IPOラッシュでリスクオフになるヒマなし!? 目先はくよくよせず、円安トレンドに乗れ!
■米IPOラッシュ、リスクオフムードになっているヒマがない!? 英国のEU離脱の「お騒がせ」は、永遠に続くように思われ、また、米中貿易協議もいつまで続くか読めなくなってきたが、市場は落ち着いてきた上、均衡を保とうとしているようにみえる。
為替市場における均衡は、さまざまな市況が想定されるが、リスクオンのパターンなら最も確実視されるのが、「米ドル全体は高値圏を維持、円は売られる」という状況ではないかと思う。目下の状況はまさにこのとおりだ。
米国株は堅調であるものの、そこにいろいろなリスク要素はあって、引き続き市場が撹乱される恐れは大きいものの、総じて米ドル全体(ドルインデックス)は高値圏で保ち合いを継続、円は売られる傾向にある。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
米国株堅調のわけは、米利上げいったん停止のほか、足元で進行しているIPO(新規公開株式)ラッシュを見逃せない。
米配車サービス2位のLyftの上場に続き、米UberやAirbnbなどユニコーン企業の上場を控えており、米株式市場は現在活況に包まれている。
こんな時に、ブレグジットやら米中対抗やらを危惧したり、リスクオフに傾いたりしている「ヒマ」がない、という言い方をしても大袈裟ではなかろう。
言ってみれば、今の市場は強気スタンスを必要としているから、諸外部要素がもたらすリスクはいったん軽視されるはずだ。
ウォール街の理屈は、巷の理屈と本質的に違う。因果関係におけるロジックには根本的な違いがあるだろう。ゆえに、巷の常識をもって相場は測れないと悟るべきだ。
■米ドル/円はロジックどおり大幅切り返し 繰り返し指摘してきたように、米ドル全体が高値圏で保ち合いを維持する場合、米ドル/円はクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の堅調とともに上昇しやすい。
昨日(4月11日)の米ドル/円の大幅切り返しは、このロジックを証左した直近の好例だとみる。
4月8日(月)から連続3日反落したものの、反落自体が途中のスピード調整と見なされ、仮に「深押し」があっても限度があると思われ、いずれブル(上昇)基調に復帰できると見込んでいた。
そのロジックに関しては、4月10日(水)のレポートをもって詳説したので、以下の内容をご参照いただきたい。
米ドル/円 日足(4月10日作成、クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
ドル/円は3月25日からV字型回復を果たし、一旦3月20日(1)高値111.69のブレイクを果たし、上昇波への復帰を示唆した。同日は弱気「リバーサル」のサインを点灯したから、その後の深押しをもたらしたわけ。ゆえに、同日高値の一旦更新自体をひとつのサインとみる。
ゆえに、目先を含める反落、途中のスピード調整と見なし、自ずと限られるでしょう。昨日の大陰線、安値をもってGMMAチャートにおける長期組のサポートゾーンを一旦トライ、また3月安値を起点とした全上昇幅の38.2%FIBO押しの水準を試したから、これから続落を回避できれば、調整自体が早期完成される可能性は大きい。
更なる押しがある場合、3月安値を起点とした全上昇幅に対する半分押しや同61.8%FIBO位置が目安として測れる。前者は110.76前後で4月1日(3)安値と整合性を示し、後者は3月29日安値と合致だが、前者のほうがより重視されるでしょう。同日の大幅続伸をもってGMMAにおける「トビウオ」のサインを点灯したから、より大きな役割を果たす見通し。
もっとも、3月28日(2)のサインはもっとも重要であった。同日の「スパイクロー」や強気「リバーサル」のサインに鑑み、理論上同日安値110.02を割らない限り、ブル基調の崩れがないから、目先ハードルは高い。押し目のスタンスを維持しておきたい。
現時点の米ドル/円は、下のチャートのとおり…
為替市場における均衡は、さまざまな市況が想定されるが、リスクオンのパターンなら最も確実視されるのが、「米ドル全体は高値圏を維持、円は売られる」という状況ではないかと思う。目下の状況はまさにこのとおりだ。
米国株は堅調であるものの、そこにいろいろなリスク要素はあって、引き続き市場が撹乱される恐れは大きいものの、総じて米ドル全体(ドルインデックス)は高値圏で保ち合いを継続、円は売られる傾向にある。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
米国株堅調のわけは、米利上げいったん停止のほか、足元で進行しているIPO(新規公開株式)ラッシュを見逃せない。
米配車サービス2位のLyftの上場に続き、米UberやAirbnbなどユニコーン企業の上場を控えており、米株式市場は現在活況に包まれている。
こんな時に、ブレグジットやら米中対抗やらを危惧したり、リスクオフに傾いたりしている「ヒマ」がない、という言い方をしても大袈裟ではなかろう。
言ってみれば、今の市場は強気スタンスを必要としているから、諸外部要素がもたらすリスクはいったん軽視されるはずだ。
ウォール街の理屈は、巷の理屈と本質的に違う。因果関係におけるロジックには根本的な違いがあるだろう。ゆえに、巷の常識をもって相場は測れないと悟るべきだ。
■米ドル/円はロジックどおり大幅切り返し 繰り返し指摘してきたように、米ドル全体が高値圏で保ち合いを維持する場合、米ドル/円はクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の堅調とともに上昇しやすい。
昨日(4月11日)の米ドル/円の大幅切り返しは、このロジックを証左した直近の好例だとみる。
4月8日(月)から連続3日反落したものの、反落自体が途中のスピード調整と見なされ、仮に「深押し」があっても限度があると思われ、いずれブル(上昇)基調に復帰できると見込んでいた。
そのロジックに関しては、4月10日(水)のレポートをもって詳説したので、以下の内容をご参照いただきたい。
米ドル/円 日足(4月10日作成、クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
ドル/円は3月25日からV字型回復を果たし、一旦3月20日(1)高値111.69のブレイクを果たし、上昇波への復帰を示唆した。同日は弱気「リバーサル」のサインを点灯したから、その後の深押しをもたらしたわけ。ゆえに、同日高値の一旦更新自体をひとつのサインとみる。
ゆえに、目先を含める反落、途中のスピード調整と見なし、自ずと限られるでしょう。昨日の大陰線、安値をもってGMMAチャートにおける長期組のサポートゾーンを一旦トライ、また3月安値を起点とした全上昇幅の38.2%FIBO押しの水準を試したから、これから続落を回避できれば、調整自体が早期完成される可能性は大きい。
更なる押しがある場合、3月安値を起点とした全上昇幅に対する半分押しや同61.8%FIBO位置が目安として測れる。前者は110.76前後で4月1日(3)安値と整合性を示し、後者は3月29日安値と合致だが、前者のほうがより重視されるでしょう。同日の大幅続伸をもってGMMAにおける「トビウオ」のサインを点灯したから、より大きな役割を果たす見通し。
もっとも、3月28日(2)のサインはもっとも重要であった。同日の「スパイクロー」や強気「リバーサル」のサインに鑑み、理論上同日安値110.02を割らない限り、ブル基調の崩れがないから、目先ハードルは高い。押し目のスタンスを維持しておきたい。
現時点の米ドル/円は、下のチャートのとおり…
膠着相場の出口はどこか? 豪ドル円手書きグラフからの見通し 2019年4月12日
比較的ノンビリと日々の作業を続けています。それにしても・・・・豪ドル円は動きませんね。焦ったら負けと自分に言い聞かせながら次の動きを待っているところです。「焦ったら負け」と言い聞かせている時点で、我慢しきれない自分がいるということも意識しながら、慎重にまいります。
悲報 豪ドル円50円固定スワップポイント終了 ヒロセ通商次のタ-ゲットは?
ヒロセ通商の豪ドル円50円固定スワップポイントが終了しています。同時に新たな動きが出てきていますので紹介させていtだきます。ヒロセ通商 体験談と評価
米ドル/円は110~112円のレンジトレードで。 リスクオフ回避でも楽観できない理由は?
■金融市場の停滞はさらに長引くかも… 金融市場の方は、相変わらず、方向感のない停滞した動きを続けています。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
こうした流れは、当面、続くと話をしてきましたが、さらに長引きそうな気配です。
【参考記事】
●米中貿易交渉の合意期待でリスクオンだがドル/円は右往左往!? 狙いはユーロ/ドル!(4月5日、今井雅人)
世界的な景気後退懸念から、リスクオフの動きが起きる可能性も、以前のコラムで指摘しましたが、それも今のところ、回避できそうなムードとなってきました。それは、以下の3つのことが要因でしょう。
【参考記事】
●ハト派は米国だけじゃない! 米ドル安より円高を警戒。ユーロ/円の売り戦略を検討へ(3月28日、今井雅人)
■米中通商交渉は合意間近! まず、1点目は、米中通商交渉の行方についてです。
現在、閣僚級協議が終わったあとも、実務者会議が断続的に行われていますが、どうやらかなり、合意に近づきつつあるようです。
トランプ米大統領も「もう少しで合意できるところまで来ている」と発言していますが、中国の習近平国家主席も、同様の発言をしています。
【参考記事】
●米中貿易交渉の合意期待でリスクオンだがドル/円は右往左往!? 狙いはユーロ/ドル!(4月5日、今井雅人)
こうした動きの背景には、昨年(2018年)の秋口から、中国経済が大きく減速したことがあります。
現在、実務者会議が断続的に行われている米中通商交渉は、かなり合意に近づきつつあるようだ。2018年の秋口から中国経済が大きく減速したことも、局面が大きく変わってきている背景にあると今井氏は指摘している。写真は2017年11月の米中首脳会談時のもの (C)Bloomberg/Getty Images
中国側も、最初は米国と全面戦争の構えを見せていましたが、今の時点で米国と真正面から対立するのは、中国側にとって、よりダメージが大きいと判断したようで、そこから局面が大きく変ってきているのだと思います。
トランプ米大統領のことですから、最後まで、その行方が分からないという一抹の不安は残りますが、今回は、合意する可能性が、かなり高いと考えています。
■中国発の経済危機リスクは後退へ 2点目は、中国の景気対策です。
先日(3月5日~)の全人代(全国人民代表大会)において、中国政府は2兆元、日本円にして約35兆円程度の景気対策を講じることを決定しました。内容は、企業の税負担と社会保険料負担を軽減するというものです。
リーマンショックのときは、40兆円以上の景気対策を講じましたが、多くは公共事業でした。しかし、今回は、企業への負担を軽減するという対策で、公共事業依存の対策よりは、より効果のある対策だと思っています。
これが、中国経済の下支え要因になってくる可能性は、十分にあります。ですから、中国発の経済危機というリスクも、かなり遠のいたのではないかと考えています。
3点目は…
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
こうした流れは、当面、続くと話をしてきましたが、さらに長引きそうな気配です。
【参考記事】
●米中貿易交渉の合意期待でリスクオンだがドル/円は右往左往!? 狙いはユーロ/ドル!(4月5日、今井雅人)
世界的な景気後退懸念から、リスクオフの動きが起きる可能性も、以前のコラムで指摘しましたが、それも今のところ、回避できそうなムードとなってきました。それは、以下の3つのことが要因でしょう。
【参考記事】
●ハト派は米国だけじゃない! 米ドル安より円高を警戒。ユーロ/円の売り戦略を検討へ(3月28日、今井雅人)
■米中通商交渉は合意間近! まず、1点目は、米中通商交渉の行方についてです。
現在、閣僚級協議が終わったあとも、実務者会議が断続的に行われていますが、どうやらかなり、合意に近づきつつあるようです。
トランプ米大統領も「もう少しで合意できるところまで来ている」と発言していますが、中国の習近平国家主席も、同様の発言をしています。
【参考記事】
●米中貿易交渉の合意期待でリスクオンだがドル/円は右往左往!? 狙いはユーロ/ドル!(4月5日、今井雅人)
こうした動きの背景には、昨年(2018年)の秋口から、中国経済が大きく減速したことがあります。
現在、実務者会議が断続的に行われている米中通商交渉は、かなり合意に近づきつつあるようだ。2018年の秋口から中国経済が大きく減速したことも、局面が大きく変わってきている背景にあると今井氏は指摘している。写真は2017年11月の米中首脳会談時のもの (C)Bloomberg/Getty Images
中国側も、最初は米国と全面戦争の構えを見せていましたが、今の時点で米国と真正面から対立するのは、中国側にとって、よりダメージが大きいと判断したようで、そこから局面が大きく変ってきているのだと思います。
トランプ米大統領のことですから、最後まで、その行方が分からないという一抹の不安は残りますが、今回は、合意する可能性が、かなり高いと考えています。
■中国発の経済危機リスクは後退へ 2点目は、中国の景気対策です。
先日(3月5日~)の全人代(全国人民代表大会)において、中国政府は2兆元、日本円にして約35兆円程度の景気対策を講じることを決定しました。内容は、企業の税負担と社会保険料負担を軽減するというものです。
リーマンショックのときは、40兆円以上の景気対策を講じましたが、多くは公共事業でした。しかし、今回は、企業への負担を軽減するという対策で、公共事業依存の対策よりは、より効果のある対策だと思っています。
これが、中国経済の下支え要因になってくる可能性は、十分にあります。ですから、中国発の経済危機というリスクも、かなり遠のいたのではないかと考えています。
3点目は…