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【USDJPY】NarrowBlade みんなのシストレ再開
スワップポイントの一時的な変動により一旦停止していた自動売買を本日再開しました。「みんなのシストレ」は、みんなのFXと同時開設される自動売買サービスです。
トルコリラ円売買記録 ナンピンで攻める 2019年5月13日
先週金曜日に決済したばかりなのですが、本日新規ポジションをとっています。前回決済記録:トルコリラ円と原油の逆相関? トルコリラ円自動売買最初の決済記録今回の売買ポジションと今後の方針などについてまとめました。
トランプ砲がサプライズとなった理由とは? 米ドル/円の長期と短期の値動きを予想!
■足元の円高はフラッシュ・クラッシュではなく、リスクオフ 今年(2019年)10連休のGWでも、年初のようなフラッシュ・クラッシュはない、といった見方を本コラムがしてきたとおり、連休中の米ドル/円の値幅はかなり限定的だった。
が、昨日(5月9日)米ドル/円は109.47円まで下落、3月安値を割り込むほど大幅な円高が観察され、一見、同見方は間違いだったように思われた。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
しかし、よく見てみると、連休中米ドル/円の安値は5月1日(水)の111.05円だった。円の大幅続伸は、連休明け以降の出来事なので、GW前の見方自体は問題なかったはずだ。
換言すれば、「日本人が休んでいる間、投機筋に仕掛けられ、円は急騰しやすい」といった「ジンクス」をもって足元の円高を説明できない、ということだ。
執筆中の現時点では、米対中制裁関税引き上げが発動され、5700品目に25%の関税が適用されることになる、と報道されている。
連休明け後の円急騰は、トランプ米大統領が5月4日(土)東京時間未明に表明した同関税の実施がきっかけだったから、足元続く円高は、いわゆる相場の商い薄を狙ったフラッシュ・クラッシュの性質と大きく異なり、典型的なリスクオフの反応だと言える。
■今回はトランプ氏ではなく習近平氏の「ご乱心」だった 一方、トランプ米大統領の「ご乱心」は、氏の「作風」から事前に予測できたはずなので、円高も予想できたはずだといった指摘もある。
しかし、事後的な話はともかく、今回トランプ氏の「君子豹変」を事前に予想するのはかなり難しかったと思われるから、円の急騰自体もマーケットのサプライズと受け止めるべきだと思う。
なにしろ、今回はトランプ氏の「ご乱心」ではなく、習近平氏の「ご乱心」が原因であった。
いったん合意した内容が、習氏の指示でほぼ白紙に戻させされ、トランプ氏の怒りを買ったことが、今回急遽決定された関税引き上げの原因だったと報道されており、習氏の思惑を事前に読むのは、決して容易ではなかった。
習近平氏の「ご乱心」を事前に予想するのは、市場にとって難しいことだった(C)Bloomberg/Getty Images
実際、米中合意間近と散々報道され、また話し合いが順調に進んできた経緯もあって、市場関係者の大半(筆者も含め)が警戒を緩めていたはずだ。
この意味では、トランプ氏のつぶやき(ツイッターにて関税引き上げを示唆)を見て驚いた関係者が多く、上海株の大暴落もあって、リスクオフの反応パターンとして円が急速に買われた、といった解釈の方が間違いないだろう。金融の世界において、100%の正解はないと思うが、今回の円高が投機筋による仕掛けではなかったことは明らかだ。
■長期スパンでは、円高トレンド継続は難しいだろう となると、米対中関税の引き上げが発動された以上、ここからの焦点はマーケットがどう動くかに集中するだろう。
「ウワサの買い、事実の売り」なら、円買いがいったん中止されてもおかしくないが、対米報復の応酬として中国から何等かの政策や行動があれば、リスクオフの一段拡大もあり得るから、短期スパンにおいて、状況はなお流動的であろう。
とはいえ、より長いスパンでみると、今回のサプライズによって、継続的な円高トレンドを推進するのは難しいと思う。短期スパンにおいて、材料次第で円の一段高もあり得るが、その大半がすでに相場に織り込まれる以上、上値余地が限定的である上、さらなる上値打診があれば、逆に頭が重くなっていくだろう。
まずトレンドの見込みとしては、2019年年初来安値からすでに円安トレンドが再開された、という見方を維持する。目先3月安値の割り込みがあっても、途中の大型保ち合いの一環として見なすことができる。
この見込みのテクニカル上の根拠については、3月1日(金)の本コラムにて開示している。目先の変動があっても変化はないとみなしているので、再度ご参照いただきたい。
【参考記事】
●一本調子のトレンド加速は想定しにくいが、円高のピークは過ぎた! その根拠とは?(2019年3月1日、陳満咲杜)
次に、昨年(2018年)から米ドル/円の変動は…
が、昨日(5月9日)米ドル/円は109.47円まで下落、3月安値を割り込むほど大幅な円高が観察され、一見、同見方は間違いだったように思われた。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
しかし、よく見てみると、連休中米ドル/円の安値は5月1日(水)の111.05円だった。円の大幅続伸は、連休明け以降の出来事なので、GW前の見方自体は問題なかったはずだ。
換言すれば、「日本人が休んでいる間、投機筋に仕掛けられ、円は急騰しやすい」といった「ジンクス」をもって足元の円高を説明できない、ということだ。
執筆中の現時点では、米対中制裁関税引き上げが発動され、5700品目に25%の関税が適用されることになる、と報道されている。
連休明け後の円急騰は、トランプ米大統領が5月4日(土)東京時間未明に表明した同関税の実施がきっかけだったから、足元続く円高は、いわゆる相場の商い薄を狙ったフラッシュ・クラッシュの性質と大きく異なり、典型的なリスクオフの反応だと言える。
■今回はトランプ氏ではなく習近平氏の「ご乱心」だった 一方、トランプ米大統領の「ご乱心」は、氏の「作風」から事前に予測できたはずなので、円高も予想できたはずだといった指摘もある。
しかし、事後的な話はともかく、今回トランプ氏の「君子豹変」を事前に予想するのはかなり難しかったと思われるから、円の急騰自体もマーケットのサプライズと受け止めるべきだと思う。
なにしろ、今回はトランプ氏の「ご乱心」ではなく、習近平氏の「ご乱心」が原因であった。
いったん合意した内容が、習氏の指示でほぼ白紙に戻させされ、トランプ氏の怒りを買ったことが、今回急遽決定された関税引き上げの原因だったと報道されており、習氏の思惑を事前に読むのは、決して容易ではなかった。
習近平氏の「ご乱心」を事前に予想するのは、市場にとって難しいことだった(C)Bloomberg/Getty Images
実際、米中合意間近と散々報道され、また話し合いが順調に進んできた経緯もあって、市場関係者の大半(筆者も含め)が警戒を緩めていたはずだ。
この意味では、トランプ氏のつぶやき(ツイッターにて関税引き上げを示唆)を見て驚いた関係者が多く、上海株の大暴落もあって、リスクオフの反応パターンとして円が急速に買われた、といった解釈の方が間違いないだろう。金融の世界において、100%の正解はないと思うが、今回の円高が投機筋による仕掛けではなかったことは明らかだ。
■長期スパンでは、円高トレンド継続は難しいだろう となると、米対中関税の引き上げが発動された以上、ここからの焦点はマーケットがどう動くかに集中するだろう。
「ウワサの買い、事実の売り」なら、円買いがいったん中止されてもおかしくないが、対米報復の応酬として中国から何等かの政策や行動があれば、リスクオフの一段拡大もあり得るから、短期スパンにおいて、状況はなお流動的であろう。
とはいえ、より長いスパンでみると、今回のサプライズによって、継続的な円高トレンドを推進するのは難しいと思う。短期スパンにおいて、材料次第で円の一段高もあり得るが、その大半がすでに相場に織り込まれる以上、上値余地が限定的である上、さらなる上値打診があれば、逆に頭が重くなっていくだろう。
まずトレンドの見込みとしては、2019年年初来安値からすでに円安トレンドが再開された、という見方を維持する。目先3月安値の割り込みがあっても、途中の大型保ち合いの一環として見なすことができる。
この見込みのテクニカル上の根拠については、3月1日(金)の本コラムにて開示している。目先の変動があっても変化はないとみなしているので、再度ご参照いただきたい。
【参考記事】
●一本調子のトレンド加速は想定しにくいが、円高のピークは過ぎた! その根拠とは?(2019年3月1日、陳満咲杜)
次に、昨年(2018年)から米ドル/円の変動は…
トルコリラ円と原油の逆相関? トルコリラ円自動売買最初の決済記録
本日トルコリラ円ポジションの決済をしています。このポジションは、前回記事に作成したものです。10万円で始めるトルコリラ円自動売買記事を始めてご覧になる方は、出来れば前回記事からご覧くださいませ。前回記事:10万円で始めるトルコリラ円自動売買ここでは、決済記録とともに今後のトルコリラ情勢と売買予定についてまとめています。まずは、最近のトルコ情勢からみたトルコリラ円見通しです。トルコ情勢:原油相場との関係など最近良く見るエミン・ユルマズ氏の動画です。前半で、トルコ経済の諸指標の解説があります。この動画で興味を引いたことの一つが「原油とトルコリラの逆相関」です。原油が上がるときにはトルコリラは下がりやすい。原油が下がるときにはトルコリラは上がりやすい。エミン・ユルマズ氏は、この関係を指摘しています。これと関係させてみると、現在のトルコリラの値動きの見方も変わってきますね。4月前半から後半にかけて原油が下げ気味に推移しているにも関わらず、トルコリラは軟調に推移しています。原油の下げが追い風になっていないんですね。ここをどう見るか、見解が分かれるところです。エルドアン大統領の勢力争いの概略などもわかりやすくまとめてくれていて、参考になる動画です。こんな状況だからという訳ではないのですが、自動売買1回目は「売り」からの攻めとなっています。その結果をご覧ください。第一回目 トルコリラ円決済記録最初に作ったトルコリラ円売りポジション、本日17.848円で決済しています。為替利益12,080円ー884(売りポジションのマイナススワップポイント)=差引利益11,196円という結果です。今回は、売りポジションを仕掛けてからすぐに含み益になってくれました。運が良かったです。いつもこんな調子でいくはずはありません。売買シグナル通りにやっていければ、利益は出せそうです。油断することなく、利益を積み上げていきたいですね。只今の運用資金状況運用開始時資金:10万円運用開始日:2019年5月6日為替損益スワップポイント合計利益12080円-884円11196円table.tbl_zplp{table-layout:fixed;border-collapse: collapse;}table.tbl_zplp{width:100%;}table.tbl_zplp td{padding:5px;background-color:#FFFFFF;}table.tbl_zplp th.colh{padding:5px;background-color:#4682B4;color:#FFF;}table.tbl_zplp,table.tbl_zplp td,table.tbl_zplp th{border:solid 1px #C0C0C0;}ここでは、トルコリラ円自動売買の記録を表・グラフでまとめていきます。1回目の売買が終わっただけなので大袈裟な感じですが、今後の記録も見易くまとめていくための準備ということで、お許しくださいませ。私自身、トルコリラ円自動売買で懸念していることの一つが「売りポジションが多くなった場合、マイナススワップポイント負担で利益が消えてしまうのではないか」ということです。この対策のために、使う口座はトルコリラ円でマイナススワップポイント負担のもっとも小さいGMOクリック証券FXネオ口座を使用しています。5月10日時点の比較でも、その状況に変化はありません。トルコリラ円サヤ取り スワップポイントランキングトルコリラ円の自動売買では、使う口座選びはとても重要です。トルコリラ円1万通貨売りポジションで1日150円くらい支払いとなる口座は普通にあります。こういう高負担の口座をトルコリラ円売りポジション口座として使えば、2万通貨売りポジションを10日も保有すれば今回の利益は吹き飛んでしまうことになります。GMOクリック証券FXネオ口座では、毎日変動はするものの概ねトルコリラ円1万通貨売りポジションで1日70~80円のマイナススワップポイント負担で済みます。大きなスワップポイント変動がない限り、この特徴を活かして利益を出す力にしていくつもりです。トルコリラ円自動売買売買 今後の予定売買シグナルを使った自動売買なのですが、最初はちょっと無視させて頂きました。すみませんです。下げの勢いが強かったので、止まった感じのあるところで思わず決済注文を入れてしまいました。まだまだ甘いですよね。ちなみに、まだ「売りシグナル」です。ポジション決済した後、トルコリラ円は上げていますので、再度売り直しも検討したいところでもあります。ただ、本日は止めておきます。ここいらでトルコリラ円の流れが変わる可能性もあるからです。トルコリラ円は、流れが変わると一気に吹き上げるような動きをすることもあります。その辺には充分に注意せねばなりません。売買ルールを作りながら、ゆっくりやっていきます。トルコリラ円自動売買 関連ページトルコリラ円自動売買 概要と記録10万円で始めるトルコリラ円自動売買 きっかけと概要トルコリラ円 運用記録カテゴリーサイト内他記事お気楽FX 相場生活入門トップページ
米中貿易摩擦再燃で米国株は調整入り…。 NYダウ続落なら、米ドル/円は105円方向へ
■トランプ砲炸裂! マーケットはリスクオフに 異例の10連休という長期休暇となった、日本のゴールデンウィーク明けのマーケットは、新元号「令和」のスタートということで「株高・円安」相場が期待されていました。
本邦機関投資家も、ゴールデンウィークの休暇中であるにも関わらず、米ドル/円での米ドル買いを海外マーケットで手当しているというウワサも流れていました。
ところが、ゴールデンウィークの最終日、5月6日(月)日本時間未明、トランプ大統領のツイートにより、マーケットは一気にリスクオフ相場に突入しました。
【参考記事】
●トランプ砲で米ドル/円は窓開けスタート! 米中交渉決裂なら米国株は総崩れに…!?(5月6日、西原宏一&大橋ひろこ)
トランプ氏、対中関税25%に引き上げ表明 貿易戦争激化も
トランプ米大統領は5日、中国の知的財産権侵害などを理由に2000億ドル分の同国製品に課す関税を、10日から現在の10%から25%に引き上げると表明した。
出所:日経新聞
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
「ブレグジット(英国のEU離脱)」に関しては、金融マーケットを一変させる最重要イベントというヘッドラインが躍るわりには、実際の為替マーケットのボラティリティは高まらずということで、英ポンドは小動き。
英ポンド/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 日足)
一方、米中貿易協議は楽観視する報道が多く、トランプ大統領自身も「(対中交渉は)早晩合意に至る」などと発言していたわりに、具体的な進展が見えないことを個人的には懸念していましたが、いきなり大統領が豹変するという結末に。
このトランプ大統領の対中関税引き上げ発言で、市場心理が急速に悪化。
結果、リスクアセットは一気に売りに転じ、先週(4月29日~)まで高値を追っていた米国株は、いきなり急落。
リスクオフマーケットで、米ドル/円、そして、オセアニア通貨を中心にクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も大幅下落しました。
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
今週の「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」でも…
本邦機関投資家も、ゴールデンウィークの休暇中であるにも関わらず、米ドル/円での米ドル買いを海外マーケットで手当しているというウワサも流れていました。
ところが、ゴールデンウィークの最終日、5月6日(月)日本時間未明、トランプ大統領のツイートにより、マーケットは一気にリスクオフ相場に突入しました。
【参考記事】
●トランプ砲で米ドル/円は窓開けスタート! 米中交渉決裂なら米国株は総崩れに…!?(5月6日、西原宏一&大橋ひろこ)
トランプ氏、対中関税25%に引き上げ表明 貿易戦争激化も
トランプ米大統領は5日、中国の知的財産権侵害などを理由に2000億ドル分の同国製品に課す関税を、10日から現在の10%から25%に引き上げると表明した。
出所:日経新聞
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
「ブレグジット(英国のEU離脱)」に関しては、金融マーケットを一変させる最重要イベントというヘッドラインが躍るわりには、実際の為替マーケットのボラティリティは高まらずということで、英ポンドは小動き。
英ポンド/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 日足)
一方、米中貿易協議は楽観視する報道が多く、トランプ大統領自身も「(対中交渉は)早晩合意に至る」などと発言していたわりに、具体的な進展が見えないことを個人的には懸念していましたが、いきなり大統領が豹変するという結末に。
このトランプ大統領の対中関税引き上げ発言で、市場心理が急速に悪化。
結果、リスクアセットは一気に売りに転じ、先週(4月29日~)まで高値を追っていた米国株は、いきなり急落。
リスクオフマーケットで、米ドル/円、そして、オセアニア通貨を中心にクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も大幅下落しました。
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
今週の「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」でも…
米中交渉決裂なら米ドル/円は100円割れ!? お得意のトランプツイートで雰囲気が一変!
■米中通商交渉、合意間近じゃなかったの!? 注目された米中通商交渉ですが、閣僚級の交渉が続いている中、トランプ米大統領やその周辺、あるいは中国側から、楽観的な発言が続いていたことから、うまく合意に至るとの見通しが大勢を占めていましたし、私もそう思っていました。
【参考記事】
●米ドル/円の112円台は短期的な高値圏に!? 米ドル高傾向なのは他通貨よりマシだから(4月25日、今井雅人)
●米ドル/円は110~112円のレンジトレードで。リスクオフ回避でも楽観できない理由は?(4月11日、今井雅人)
●米中貿易交渉の合意期待でリスクオンだがドル/円は右往左往!? 狙いはユーロ/ドル!(4月5日、今井雅人)
しかし、5月5日(日)に、トランプ米大統領が突然、お得意のツイッターで、以下のようなツイートをしたことで、雰囲気が一変しました。
「この10カ月間、中国は500億ドル(5兆5000億円)相当のハイテク製品に対して、米国に25%の関税を支払っている。そして、2000億ドル(22兆円)相当の他の物に対して、10%の関税を払っている。これらの支払いが、米国の好景気の一部要因だ。
この10%の関税は、金曜日(5月10日)に25%となる。中国から米国に輸出される3250億ドル(36兆円)相当の追加の物に対しては、関税がかかっていないが、近い将来、これは25%に上がるだろう。
関税は、米国内の製品コストに少しの影響しか出ておらず、ほとんどは中国が耐えている状況だ。中国は交渉しようとして、貿易協定の進み具合が遅すぎる。これではダメだ」
トランプ米大統領のツイート米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■土壇場で中国側の姿勢が一変したから? どうして、こうなってしまったのか、いろいろ聞いてみたところ、どうやら最後の段階になって、2つの点が問題になったようです。
1つ目は、知的財産権の件。
米国のIT企業などが、中国でビジネスを始める際には、内容をオープンにして業務の許可申請を取らないといけないことになっていますが、これが技術移転につながるとして、米国側が法改正を含めた改善を求めています。
2つ目は、産業補助金の件。
中国は国家戦略として、ICT(情報通信技術)など、今後、重要となる産業の育成のために、企業に対して巨額の補助金を出して支援しています。これが、WTO(世界貿易機関)のルールに違反するとして、米国は中国に対して削減、あるいは撤廃を求めています。
合意文を作っている間に、この点は、中国側も合意していたのに、土壇場に来て、この2つを合意文書から外してくれと要求してきたようです。背景には、中国共産党幹部からの横ヤリがあったとも言われています。
中国側が土壇場で知的財産権と産業補助金の件を合意文書から外すように要求してきたことが、関税引き上げ措置につながったようだと今井氏は指摘。写真は2017年11月の米中首脳会談時のもの (C)Bloomberg/Getty Images
さて、トランプ大統領は…
【参考記事】
●米ドル/円の112円台は短期的な高値圏に!? 米ドル高傾向なのは他通貨よりマシだから(4月25日、今井雅人)
●米ドル/円は110~112円のレンジトレードで。リスクオフ回避でも楽観できない理由は?(4月11日、今井雅人)
●米中貿易交渉の合意期待でリスクオンだがドル/円は右往左往!? 狙いはユーロ/ドル!(4月5日、今井雅人)
しかし、5月5日(日)に、トランプ米大統領が突然、お得意のツイッターで、以下のようなツイートをしたことで、雰囲気が一変しました。
「この10カ月間、中国は500億ドル(5兆5000億円)相当のハイテク製品に対して、米国に25%の関税を支払っている。そして、2000億ドル(22兆円)相当の他の物に対して、10%の関税を払っている。これらの支払いが、米国の好景気の一部要因だ。
この10%の関税は、金曜日(5月10日)に25%となる。中国から米国に輸出される3250億ドル(36兆円)相当の追加の物に対しては、関税がかかっていないが、近い将来、これは25%に上がるだろう。
関税は、米国内の製品コストに少しの影響しか出ておらず、ほとんどは中国が耐えている状況だ。中国は交渉しようとして、貿易協定の進み具合が遅すぎる。これではダメだ」
トランプ米大統領のツイート米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■土壇場で中国側の姿勢が一変したから? どうして、こうなってしまったのか、いろいろ聞いてみたところ、どうやら最後の段階になって、2つの点が問題になったようです。
1つ目は、知的財産権の件。
米国のIT企業などが、中国でビジネスを始める際には、内容をオープンにして業務の許可申請を取らないといけないことになっていますが、これが技術移転につながるとして、米国側が法改正を含めた改善を求めています。
2つ目は、産業補助金の件。
中国は国家戦略として、ICT(情報通信技術)など、今後、重要となる産業の育成のために、企業に対して巨額の補助金を出して支援しています。これが、WTO(世界貿易機関)のルールに違反するとして、米国は中国に対して削減、あるいは撤廃を求めています。
合意文を作っている間に、この点は、中国側も合意していたのに、土壇場に来て、この2つを合意文書から外してくれと要求してきたようです。背景には、中国共産党幹部からの横ヤリがあったとも言われています。
中国側が土壇場で知的財産権と産業補助金の件を合意文書から外すように要求してきたことが、関税引き上げ措置につながったようだと今井氏は指摘。写真は2017年11月の米中首脳会談時のもの (C)Bloomberg/Getty Images
さて、トランプ大統領は…
米ドル円が本当に下がったけれど大丈夫か? 米ドル円三方良し戦略状況
米ドル円が動き出しています。FXオプションで仕掛けてある米ドル円三方よし戦略の状況についてまとめました。「上がって良し」「下がって良し」「動かなくて良し」の想定通りになっているかどうか確認していきます。米ドル円が本当に下がったけれど大丈夫?そんな心配されている方もいるかもしれませんね。今回、「米ドル円三方良し戦略」の記事を始めて読まれる方は、目次の「米ドル円三方よし戦略 概略」からお読みになってください。5月9日 米ドル円が本当に下がったけれど大丈夫か?5月9日時点、米ドル円下落とともに2本の米ドル円プットオプション売り10万通貨のポジションの状況も変化してきています。。画像では読みにくいところもあると思うので、収支推移を表にまとめていきます。まず、2本のポジションの基本情報です。ポジション状況 保有ポジション概要運用通貨ペア:米ドル円FXオプション:プットオプション売り保有数量:かくポジション10万通貨米ドル円現在値:111.61円ポジション分類権利行使価格権利行使日約定値ポジションA110.00円9月4日2.35ポジションB111.00円10月9日2.046table.tbl_gzow{table-layout:fixed;border-collapse: collapse;}table.tbl_gzow{width:100%;}table.tbl_gzow td{padding:5px;background-color:#FFFFFF;}table.tbl_gzow th.colh{padding:5px;background-color:#4682B4;color:#FFF;}table.tbl_gzow,table.tbl_gzow td,table.tbl_gzow th{border:solid 1px #C0C0C0;}補足すると、このポジションの最大利益は(2.35+2.046)×10万通貨=439,600円です。この2ポジションの現在収支がこうなっています。保有ポジション 只今の損益ポジション分類現在値損益ポジションA2.15120,600円ポジションB3.187-114,100円合計-93,500円table.tbl_tbfc{table-layout:fixed;border-collapse: collapse;}table.tbl_tbfc{width:100%;}table.tbl_tbfc td{padding:5px;background-color:#FFFFFF;}table.tbl_tbfc th.colh{padding:5px;background-color:#4682B4;color:#FFF;}table.tbl_tbfc,table.tbl_tbfc td,table.tbl_tbfc th{border:solid 1px #C0C0C0;}総合収支が含み損となっています。米ドル円プットオプション売りポジションは、「米ドル円下げの時には含み損が増加」し「米ドル円上げの時には含み益が増加する」という特徴があります。この特徴自体は、単純な米ドル円買いポジションと同じです。違うのは、下げ相場の時の含み損増加ペースです。同じ数量の米ドル円ポジションでも、下げ相場の含み損増加ペースがFXオプションの方が緩くなるのです。これは、前回からの「米ドル円変動」と「FXオプション損益推移」を比較するとわかります。FXオプションポジション含み損益推移月日米ドル円値含み損益4月29日111.61円90,500円5月9日110.06円-93,500円table.tbl_haib{table-layout:fixed;border-collapse: collapse;}table.tbl_haib{width:100%;}table.tbl_haib td{padding:5px;background-color:#FFFFFF;}table.tbl_haib th.colh{padding:5px;background-color:#4682B4;color:#FFF;}table.tbl_haib,table.tbl_haib td,table.tbl_haib th{border:solid 1px #C0C0C0;}参考記事:4月29日 米ドル円三方よし戦略状況記事4月29日と5月9日の含み損益推移をご覧ください。含み益90.500円⇒―93,500円ですので、合計184,000円の収支悪化です。米ドル円が111.61⇒110.06で1.56円下落したため、含み損益のバランスが悪くなっています。保有しているポジションは、米ドル円プットオプション売り10万通貨×2本=20万通貨売りです。これは、FXポジションでは米ドル円買いポジション20万通貨とほぼ同等のリスクがあります。米ドル円買いポジションを保有していて、この為替変動だったときの収支悪化額も計算してみましょう。20万通貨×1.56円=312,000円の収支悪化つまり・・・米ドル円で20万通貨保有していれば312,000円の収支悪化だった。これが、FXオプションで20万通貨保有という形にすることで・・・・収支悪化は184,000円で済んだ。・・・ということになります。まあ、含み損増加で比較しているので「どっちにしても損しているじゃないか!」という感想を持つ方も多いと思います。私の場合、超長期視点で米ドル円買いポジションを保有し続けています。どのような下げでも損きりせずに保有し続ける方針です。でも、下落時の含み損増加はやはり嫌なものです。なので、下落時の含み損を少なくできているという現実は有難いことです。このまま9月・10月のオプション権利行使期日になれば、プレミアム439,600円の受取をしたうえで110円・111円で米ドル円買いポジション10万通貨が発生します。このFXオプションポジションは、もともとFX口座で112円台の米ドル円買いポジションを決済して作ったものです。米ドル円がこのまま円高気味に推移してくれれば、「プレミアム439,600円の受取+安値で米ドル円買いポジション作り直し」が出来てしまうことにもなります。FXオプションを活用することで、こんなことが比較的手軽にできます。この戦略の概略は、下記にまとめています。米ドル円三方よし戦略 概略この米ドル円三方よし戦略は以下の特徴があります。米ドル円が上がってよし米ドル円が下がってもよし米ドル円が動かなくてもよし米ドル円相場がどのように動いても、自分にとっては良い結果になる予定のポジションです。伊藤忠商事の経営理念などで有名な近江商人の「三方よし」にあやかり、「米ドル円三方よし戦略」と呼ぶことにします。FXオプションを使うことで、これが可能になります。今回の戦略は、以下のような方に有効です。今回戦略の目論見長期的には円安になるだろうとみている。でも、短期的には円高もありそうだ。円高時に米ドル円買いポジションを有利な値でつくりたい。もしくは、このまま円安になっても利益をとりたい。こう考えている方には、米ドル円がどのように動いても三方よしとなるのが今回の戦略です。こう考えていない方には、三方よしになるとは限らないかもしれないのでご注意ください。日米の経済成長格差を見る限り、一時的には円高傾向となっても、長期的には円安傾向になるのが自然だろうと私はみています。米ドル円買いポジションを持ち続ければ長期的に問題はないと思っています。でも、超長期保有というのはそれなりのリスクも取り続けないといけません。出来るならば「買いポジションを米ドル円が下がったところで作っておきたい」という気持ちもあります。今回の「米ドル円三方よし戦略」でそれができるかもしれません。やり方は簡単です。米ドル円のプットオプション売りを長期保有するだけです。米ドル円プットオプション売りは以下のような性質を持ちます。「売り」の性質上、オプション値が上がれば損失・下がれば利益となります。期日までは、米ドル円上げなら下がり(利益増あるいは損失減))、米ドル円下げなら上がる(利益減あるいは損失増)。日数が経てば時間的価値減少とともに下がりやすい(利益増または損失減)。利益が取りやすいものの利益上限は限定される。大きな円高となれば、相応の含み損となる。米ドル円が期日に権利行使価格よりも上がればプレミアム分の利益を受け取れる。米ドル円が期日に権利行使価格よりも下がればプレミアム分の利益を受け取って買いポジションが発生する。つまり、「米ドル円三方よし戦略」に合わせて表現しなおすとこうなります。上げてよし:単純に利益」となります。下げてよし:利益+現在値よりも安値で米ドル円買いポジションを保有できます。動かなくてよし:時間的価値減少により利益が増え易くなります。なんか・・・・本当にそうなるの?・・・・って感じですよね(笑)。どうなるかは、今後の状況でお見せしていきます。尚、要注意は下げ相場です。米ドル円プットオプsypン売りは、米ドル円買いポジションと同じ宿命を負います。つまり、米ドル円下げ相場では含み損となるということです。この含み損も、現在値で米ドル円買いポジションを作ったよりは少なくて済むのですが、10円・20円の円高となればそれなりの含み損となりえます。このリスクは、資金管理や損きりで臨機応変に対応していきます。この戦略での大切な条件は、プットオプション売りの権利行使価格を現在値よりも安値を選ぶことです。こうすることで短期的に円高になりそうだと思ったときには、「現在値よりも安値で米ドル円買いポジションを作る布石」としてFXオプションが使えることになります。まあ、この説明は実際にポジションを作って、その推移を見ていかないとわからない部分もあります。今後も、この戦略で作ったポジション状況をお見せ居ながら、解説させていただきますので、参考になれば幸いです。今後の方針今後の売買予定は、米ドル円の値動きによってわかれます。米ドル円が上昇する場合米ドル円がここから上昇する場合は、現状の含み損がd含み益に転換してくることになります。やることは何もなく、現状ポジションそのままでいきます。米ドル円が現状水準で往来する場合現状水準のままで下値不安が少なくなってきたと判断できる状況であれば、あと10万通貨ポジションを増やす可能性があります。米ドル円が大きく下落した場合米ドル円が5円以上下落するような状況となっても、基本方針として20万通貨のプットオプション売りは維持するつもりです。この元になったポジションは、90台後半の円高相場に耐えきった米ドル円買いポジションです。FXオプションの特徴上、5円を超えるような変動になると、含み損を減らせる効果は弱まっていきます。それでも、これまでの効果は残るので、単純にFXで買いポジションを保有するよりは含み損が少なくて済みます。こんな感じで、大きな米ドル円下落があっても余裕資金をきっちり維持したまま、含み損が減らせる効果を享受して乗り切っていく予定です。この方針どおりにいくかどうか、今後も実際のポジション推移でお見せしてまいります。FXオプション運用の主要ページFXオプションの特徴と運用状況FXオプションについてFXオプション 現実の運用記録サクソバンク証券の概要サイト内他記事お気楽FX 相場生活入門トップページ