メキシコペソ/円、中銀のインフレ判断を注視

本日、メキシコ中銀が金融政策を発表します。全会一致で金利据え置きを決定した前回8月の会合で「インフレ率は2018年末までに中銀目標(年3±1%)に収まる」との見通しを示すなど、年初からの利上げ局面が終了して中立局面に入った事を示しています。したがって、今回は金利据え置き予想がコンセンサスとなっており、声明に市場の関心が集まっています。

金利先物市場を見ると、年末までにメキシコ中銀が利下げを実施する確率は約62%となっています。前回会合に続きインフレ率の上昇は一時的との姿勢を継続するようならば、利下げ期待が維持されてペソ売りで反応する可能性があります。もっとも、次の一手は利下げとの見方が既に織り込まれている事もあり、下押しは緩やかと見ます。

ただし、今月7日に発表された直近のインフレ率は前年比6.66%と、2001年5月以来の高い伸びとなりました。先月後半から米年内利上げ期待が浮上している事もあり、利上げ再開に言及があればサプライズ的なペソ買いを誘う事もあり得ます。メキシコ中銀の見解に注目です。
 

参照元:外為どっとコム総合研究所

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