昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/26 水)
2017-07-26
----------7/25ドル円相場概況---------------------
OP 111.097
HI 111.954
LO 110.830
CL 111.921
東京市場は、111.30円台まで買いが先行するも5・10日仲値を過ぎると売り優勢に転換。株価が弱含む中、午後には110.830円の安値を付けた。欧州市場は、原油高・株高を背景に欧米超金利が上昇する中、ドル買い・円売りが優位となり111.50円台へ反発。NY市場では、消費者信頼感指数の好結果もあって111.70円前後へ続伸。さらにヘルスケア法案審議の動議が上院で可決されると、株高や長期金利の上昇とともにドルが上伸。終盤に111.954円まで上値を伸ばして高値圏で取引を終えた。
-----------7/25主な出来事----------------------------
08:50 (日) 日銀・金融政策決定会合議事要旨 (6月15-16日開催分)
・予想物価上昇率は、弱含みの局面が続いている
・景気は緩やかな拡大に転じつつある
・物価2%目標に向けたモメンタム、維持されているが力強さに欠ける
・個人消費は、雇用・所得環境の着実な改善を背景に、底堅く推移している
・物価2%の目標にはなお距離があり、強力な金融緩和推進が必要
・主要先進国が同じ物価上昇率を目指すことは、長い目でみると為替レートの安定につながる
・2%の物価安定目標の実現は、日本経済にとって極めて重要
・(出口議論で何人かの委員)日銀財務への影響を含め、しっかり説明し理解を得ていくことが重要
・(出口議論で複数の委員)内部でしっかりと調査や分析を進める必要がある
17:00 (独) 7月Ifo景況感指数 116.0
前回115.1→115.2
予想114.9
鈴木日銀審議委員、就任会見
・銀行員としての経験役立てる
・2%物価目標はなんとしても達成したい
・時としてサプライズは必要だが対話も重要
片岡日銀審議委員、就任会見
・なんとしても2%物価目標を達成したい」
・(政策手段について)金利か量かはその時々の判断に応じて変わってくる
21:22 トランプ米大統領
・EUは米国に対して非常に保護主義的
22:00 (米) 5月住宅価格指数 (前月比)+0.4%
前回 +0.7%→+0.6%
予想 +0.5%
22:00 (米) 5月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +5.69%
前回+5.67%→+5.77%
予想 +5.80%
23:00 IMF、「ECBは金融緩和継続すべき」
23:00 (米) 7月消費者信頼感指数 121.1
前回118.9→117.3
予想116.5
23:00 (米) 7月リッチモンド連銀製造業指数 14
前回7→11
予想 7
28:30 トランプ米大統領
・オバマケアを廃止に追い込む
・上院の採決はヘルスケア審議のための大きな進歩だ
28:54 トランプ米大統領
・イエレン氏とコーン氏がともに次期FRB議長の候補
-----------7/25株式・債券・商品----------------------
---------7/26きょうの注目材料-------------------------
<国内>
10:30 中曽日銀副総裁、あいさつ
<海外>
07:45 6月NZ貿易収支
10:30 4-6月期豪消費者物価指数
12:05 ロウRBA総裁、講演
15:45 7月仏消費者信頼感指数
17:30 4-6月期英GDP・速報値
23:00 6月米新築住宅販売件数
23:30 EIA週間原油在庫統計
24:30 ラウテンシュレーガーECB専務理事、講演
26:00 米5年債入札(340億ドル)
27:00 米FOMC政策金利発表
--------7/26きょうのひとこと-------------------------
昨日は、米消費者信頼感指数の好結果や米ヘルスケア法案の審議再開などを背景に米債利回りが大きく上昇する中、ドルが反発しました。もっとも、今夜のFOMCを前にしたポジション調整とも言える動きであり、持続力については割り引いて考えておく必要がありそうです。ドル高の持続性のカギはFOMC声明が握っていると見られ、中でもインフレ見通しに関する部分が注目されます。なお、6月声明では「インフレ率は短期的には引き続き2%をやや下回るが、中期的には委員会の目標である2%近辺で安定する」と予測していました。
本日もよろしくお願いいたします。
参照元:外為どっとコム総合研究所