コール売り・プット売りが勝ち易いのはなぜか?・・・FXオプション講座
2021-12-22
今回は「売り」についてです。手堅くコツコツを利益を積み上げるのが好きな方は「売り」中心になる傾向があります。そうなりたくなる理由が、ここでわかります。FXオプションについての大まかな概要は以下で確認できます。参考記事:FXオプションとはでは、始めさせていただきます。高勝率で手堅く攻める「売り」の仕組み 前回、「小資金で大きく狙う時はコール買い・プット買い」ということを書かせて頂きました。リスクを抑えて、運用資金が短期間で10倍に出来たりということも可能な反面、勝率は低目なのが「買い」の特徴です。現実の売買では、連続で損が続くことも珍しくはありません。「もっと手堅く勝てる方が良い」・・・そう感じる方もいるはずです。そういう方に向くのが、「コール売り・プット売り」の2つの「売り」です。「売り」の特徴「コール売り・プット売り」には、以下の特徴があります。勝ち易い勝負ができる。利益は限定・損失は限定されていない。必要資金はFXと同じ金額が必要。コール売り・プット売りは、狙う方向性で使い分けます。プット売り:上げ相場を狙う(FXの買いポジションに相当)コール売り:下げげ相場を狙う(FXの売りポジションに相当)前回ご説明した「プット買い」は、下げ相場で大きく利益を狙うポジションでした。今回の「プット売り」は、上げ相場で利益を狙うものになっています。プットの考え方は、FXとは真逆になるので混乱する方もいるかもしれません。でも、やっていくうちに慣れますので心配はいりません。これが、なぜ手堅く勝てるのかを次の説明させていただきます。コール売り 手堅く勝てる仕組みわかりやすくするために、現実のレートを使います。この原稿を書いている2021年12月15日現在、以下の条件のポジションが作れます。。豪ドル円現在値 80.917円権利行使価格 82円権利行使期日 2022年1月5日コール売り プレミアム0.443数量 10万通貨コール売りは、上げ相場で損失・下げ相場で利益で利益限定・損失限定なしという性質を持ちます。このコール売りポジションを作ると、最初にプレミアム代金が受け取れます。受取代金:0.443×10万通貨=44,300円最初に利益が受け取れるというのは、最初のうちはかなりうれしい感じがすると思います。でも、楽しい事ばかりではありません(笑)。その特徴をしっかり把握しておかないといけないのは、FXと同じです。「利益限定・損失限定なし」を、このポジションに当てはめると以下のようになります。最大利益 44,300円ここの理解は問題ないと思います。損失の出方が、問題となる部分です。損失が増えていく条件「豪ドル円が、権利行使期日1月5日に権利行使価格82円以上であること」豪ドル円が、権利行使期日1月5日に権利行使価格82円よりも上昇すればするほど、FXで82円の売りポジションを持っているのと同等の損失が発生します。でも、最初に44.000円を受け取っているので損失が44,000円以内となる82.44円までは最終利益を確保できます。それ以上の上昇となれば、1円について10万円の損失が増えていくこととなります。 ・・・こんな具合です。このコール売り、どう感じるでしょうね。1円以上上昇しない限り最大利益が確保できる。良い見方をすれば、豪ドル円が1円以上上昇しない限り利益を確保できるので、「勝ち易いポジション」であるということです。実際、コール売りの勝率はかなり高いです。このポジションでいけば、82円超とならない限り最大利益44,300円が受取れます。期日までは約3週間です。これ、勝てる可能性高いですよね。3週間で、44,300円の利益が高勝率で受取れるとしたら、ちょっと魅力的ですよね。実際、「FXオプションの売り」はセミプロ・プロがよく使うポジションと言われています。損失自体もFXの売りポジションよりは少なくなる。先程の書いたように、権利行使日に82.44円以上のの上げ相場となれば純損失となります。ちなみに、権利行使日前に決済すると、FXオプションのプレミアム代金が上乗せされるので、FXよりも損失が大きくなります。とはいえ、視点を変えて考えると、それほど悪条件という訳ではありません。このコール売りを作った日の豪ドル円が80.917円だからです。同日にFX口座で豪ドル円売りポジションを持っていたら、FXオプションよりもFXの方が損失が大きくなりますよね。82。44円まで上昇しなければ損失にはならないので、1.5円くらい余裕がありますよね。この辺をどう考えていくかで、使う戦略が違ってきます。
参照元:お気楽FX 相場生活入門編