サヤ取りが大富豪の運用法と言われる3つの理由 個人投資家がそのメリットを活かすには

サヤ取りと一口にいっても、相当な種類があります。世の中には名前だけのサヤ取りも多数あります。基本を抑えて使っていけば、手堅い利殖手段にもできます。この連載で大富豪の運用法とも呼ばれているサヤ取りの基本事項をきっちり押さえていって下さいませ。呼び名:NYダウー日経225サヤ取りに変更くりっく株365とGMOクリック証券CFD取引口座でやっている「日経225-NYダウサヤ取り」の理論部分の連載です。参考記事:NYダウー日経225サヤ取り 運用状況まとめ 私のサイト上では、「くりっく株365サヤ取り」と呼んでいます。とはいものの、GMOクリック証券口座を使う時もあるので、呼び名がが適切ではないような気がします。「NYダウー日経225サヤ取り」今後はこの呼び名で統一していきます。このサヤ取りは、「日経225」と「NYダウ」という株価指数の価格差(サヤ)を利益に変えていく運用法です。このサヤ取りは、2017年より運用公開しています。ここまでの年度別成績2017年 1,202,919円2018年   819,128円2019年-1,465,652円2020年   560,121円(5月までの成績)合計利益1,116,516円というところです。運用資金は780万円で開始して現在900万円前後です。 去年の穴が大きかったな。 ええ、ルール違反しましたからね。          天罰が下ったんでしょうね。2019年の失敗については、連載中で書かせていただく予定です。運用も4年目に入り、売買のやり方もほぼ固まってきています。そもそもサヤ取りとは何だろうという方もいると思いますので、「サヤ取り」についての説明から入らせていただきます。サヤ取りとはサヤ取りは、私の教科書本「株式サヤ取り教室(栗山浩著)ではこう定義されています。「サヤ取りとは、相場変動の収斂性(しゅうれんせい)を利用し、リスクがゼロまたはゼロに近く、両建ての必然性を持つ売買」収斂性とは「納まるところに納まる性質」ということです。サヤが拡大しても、いずれは縮小してくるという周期のようなものです。言い換えれば、サヤの拡大と縮小を利用して利益を上げていく売買がサヤ取りということです。ネットで検索すると出てくるのですが、サヤ取りは「お金持ちの運用法」「大富豪の運用法」などとも言われています。これは、「リスクを抑えて」「手堅く増やせる」という特徴をサヤ取りが持っているためです。ただ、この特長を宣伝文句に利用している投資教材・ソフトが多数存在します。あまりにも沢山増えているので、真偽のほどはわかりません。はっきりといえることは、サヤ取りはそんな特殊なものではありません。特別な教材やソフトは不要です。連載中で紹介する「場帳」「玉帳」などを毎日手書きで記入していけばどなたにでもできます。 サヤ取りってさあ、「一風変わった運用法」って程度のような感じだよな。なんで、これが「大富豪の運用法」と呼ばれているんだ? 不思議な感じがしますよね。大富豪の運用法と言われる所以サヤ取りが大富豪の運用法と呼ばれる理由は3つあると思っています。サヤ取り成功者が多いという実績サヤ取りで大失敗した人が少ない。資金が多ければ多いほど有効な仕掛けも作れる サヤ取りは、昔から成功者の多い運用法です。しかも、大失敗することも少ない傾向にあります。山崎種二など、日本の相場師でも大きな資産を作り、最後まで守り通した方にはサヤ取り派が多い傾向にあります。既に大きな資産を持つ人々にとっては、「大きく資金を増やせる」ことも大切ですが「今ある資産を減らさない」ことも大切です。ご存じの通り、相場運用では成功者は全体の5%とも1%ともいわれています。「資産を1円増やすだけでも成功者だ」そんな極端な意見さえあります。実際のところ、株式・先物・FXなど資産運用手段は多々あれど、長年多くの方が利益を出し続けているという運用法はほとんどありません。既に大きな資産を持つ大富豪が、そんな不確実でリスクの高い運用法をする必要性はありません。。大富豪が望む運用法の条件資産を増やす資産を大きく減らさないようにする「増やせる」ことと「減らさない」ことの2つを併せ持たねばなりません。既に大きな資産を持つ大富豪にとっては、資産を減らすリスクを抑えながら更に増やしていけることが大切だからです。資産運用で、この2つの条件を満たしているのがサヤ取りです。しかも、サヤ取りは、資金があればあるほど有利な売買ができます。例えば、「コーヒー農場」を持っていれば、コーヒー現物とコーヒー先物のサヤ取りができます。鉱山・油田を保有していれば、先物とのサヤ取りをすることで確実に利益を確保することだってできます。先日あった「原油先物のマイナス相場」だってそうです。もしも「原油を貯蓄できる施設をもつ大富豪」であれば、あの相場で大儲けできます。マイナス相場で原油を引き取る覚悟で買う。そのままマイナスのままなら原油を引き取って上がるまで貯蔵先物市場が上昇に転じたら、期先の原油先物を売ってサヤ取りにする プラスになったらそのまま売ってもいいんじゃないの? いいえ、サヤ取りにすることで利益が大きく伸びるんです。例えば、現在の原油先物はこうなっています。2020年5月限 20,560円2020年10月 25,230円20560円で売るより、25230円で売った方が利益は大きくなります。現実には、原油の貯蔵費用も考慮しながらになりますけどね。いずれにしても「原油現物と原油先物のサヤ取り」が可能な大富豪にとっては大儲けのチャンスだったということです。サヤ取りの組み合わせは無限にあります。仕組みと基本事項を押さえておけば、いろんな場面でサヤ取りは使えます。個人投資家でもできるサヤ取りサヤ取りは、大富豪だけの運用法ではありません。私達個人投資家でもできます。私達がやるサヤ取りは大きな資金が必要なものではありません。個人投資家が数十万円くらいからの資金で出来るサヤ取りを、ここでは紹介していきます。私の読者でも、サヤ取りをやっている方は成績が安定している方が多いようです。まずは、基本を押さえましょう。NYダウー日経225サヤ取りの説明に入る前に、「サヤ取りの種類」について整理しておきます。サヤ取り 3つの種類サヤ取りには、大きく3つの種類があります。それぞれで「リスクの取り方」や「期待できるリターン」が違ってきます。サヤ取りの種類参考記事:【サヤ取り 3つの種類と特長】 限月間サヤ取り市場間サヤ取り(同銘柄サヤ取り・異業者サヤ取り)異銘柄サヤ取り私は、この3つの中で「異銘柄サヤ取り」と「市場間サヤ取り」をやっています。限月間サヤ取りは、限月制度のある先物市場特有のサヤ取りで、昔やったことがありますが、現在はやっていません。市場間サヤ取り(同銘柄サヤ取り)は、この3つの中でもっともリスクが低いという特徴があります。スワップポイントサヤ取りは、市場間サヤ取りのカテゴリーに入ります。参考記事:スワップポイントサヤ取り(異業者両建)の低リスクなやり方 同じ通貨ペアを2つのFX口座で両建てするので、両建てを維持する限り価格変動リスクはほとんどありません。その代わり、スワップポイント差が収益源ですので、利益率はかなり低目になります。「リスク低く」で「期待できるリターン少な目」が市場間サヤ取りであるスワップポイントサヤ取りの特徴です。NYダウー日経225サヤ取りは異銘柄サヤ取り今回の「NYダウー日経225サヤ取り」は、異銘柄サヤ取りのカテゴリーです。「リスク中程度」でリスクを取る分「期待できるリターンも多目」というのが異銘柄サヤ取りの特徴です。リスクを取るとはいえ、高レバレッジ取引やルール違反などをしなければ、口座が飛ぶほどの大損をするようなことは少ないです。私の昨年の100万円台の損失は「ルール違反」によるものです。結構なことをやったのですが、それでも口座を飛ばすほどの損失にはなりませんでした。、皮肉ですが、ここでも大損しにくいという特徴が出ています。サヤ取りは、応用も効きます。私のやっている「NYダウー日経225サヤ取り」の流れを覚えていけば、他の組み合わせにも拡げていけるということです。くりっく株365では、秋以降「原油」「金」の取り扱い開始が決まっています。「原油」は「FTSE100」と連動することは有名です。この連載で、基本事項を抑えておけば、将来的にサヤ取りの幅を拡げていけます。きっちり基礎固めをしておきましょう。

参照元:お気楽FX 相場生活入門編

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