「バイナリーオプション」と「バニラオプション」はどう違うのか?:FXオプション比較
2020-04-21
FXオプションは、呼び名が一緒でも中身が全く違うものがあります。その代表格である「バイナリーオプション」と「バニラオプション」の中身を比較しました。以下の2つのFXオプションでの比較です。バイナリーオプション:みんなのFXバニラオプション:サクソバンク証券バイナリーオプションは、ヒロセ通商・GMOクリック証券などでも取り扱いがあります。内容はほぼ同じなので、ここでは「みんなのFXのバイナリーオプション」を使わせていただきます。「売り」も「買い」もできるバニラオプションは、日本ではサクソバンク証券しか取扱いがありません。バイナリーオプションとはバイナリーオプションとは、「特定の時間」に「為替レート」が「指定した値」よりも高いや安いかを予測する取引です。以下のような特徴があります。資金:50円から可能受取金(ペイアウト):当たれば1000円受取損失は限定される満期までの日数:最短2分~最長翌日くらい権利行使価格:現在値から上下50銭くらいが中心プット・コール:そういう呼び名ではないが、仕組みとしてある。「売り」と「買い」:オプションでの「コール買い」「プット買い」のみ、「売り」に該当するポジションはなし。取引画像はこんな感じです。バイナリーオプションは、50円から手軽にできて最短2分以内・最長でも数時間~1日以内くらいと短期で勝負が決まります。売買をする際に選ぶ事項も少なく、「どれで仕掛けるか」で迷い過ぎてしまうことは少ないです。FXオプションの専門用語はできるだけ使わずに、仕組みが単純で、わかりやすい内容になっています。単純に「上げ」「下げ」を予測して短時間で結果を出していくというニーズにピッタリ合います。短期売買が得意な方に向く投資商品という気がします。みんなのFXでは、FX口座開設後にFXオプション口座を開設できます。バニラオプションとはバニラオプションは、為替レートの大局観とリスクをどう取るかの考えのもとに「運用通貨ペア」「権利行使価格」「権利行使期日」「プットかコールか」「売りか買い」などを決めて仕掛けていくものです。大まかな特徴は以下のようになります。取引は1万通貨数千円から可能。利益に「上限あり」と「上限なし」がある。損失も「上限あり」と「上限なし」がある。満期までの日数:最短で数日~数カ月先まで多数あり権利行使価格:現在値から上下5円くらいの範囲で選べるプットとコールの両方あり「買い」と「売り」の両方可能「売り」ができるため、「利益の出しやすさ」の調整もできるFXポジションに変更することができることもある。実際の取引画面はこんな感じです。バイナリーオプションとはかなり違いますよね。取引で使用する単語も専門用語が多いため、全体的にバイナリーオプションよりも難しい感じがすると思います。実際難しいところもありますし、現実に難しいだろうと思います。でも、使いこなしていけばいくほど、様々な戦略を作り運用することができます。やり方次第で、バイナリーオプションのような仕掛けもできます。満期日となる権利行使日を数日後くらいののものを選び、「上がる」か「下がる」かを予測して損失限定のポジションを仕掛けることで可能となります。このバニラオプションを取り扱っているのは、サクソバンク証券です。2つのFXオプション比較2つ並べて書いてみたので、ここまで読んでいただければ、2つのFXオプションが「全く別の投資商品」と言ってよいほど違うということがおわかりいただけると思います。「バイナリーオプション」「バニラオプション」ともに、口座管理画面では「FXオプション」との表記があります。もともと「バニラオプション」が本家本元です。でも、日本ではバイナリーオプションが急速に広まったため、「バイナリーオプション」の方がFXオプションの本家本元と思っている方が多いだろうと思います。投資家にとっては、この辺はどうでも良い部分ですけどね。重要なのは「儲かるか」とか「どう使っていくか」という部分ですよね。私の意見としては、以下のような使い分けが有効かなと思っています。2つのFXオプションの使い分けバイナリーオプション:単純に「上げ」「下げ」を予測して短時間で結果を出したい方に向く。バニラオプション:長期的な戦略をもとにポジションを作る時に向く。FXと組み合わせることで更にパワーアップする。「バイナリーオプション」「バニラオプション」の2つは、どちらが優れているというものではありません。投資家それぞれのニーズに応じて使い分けていくのが良いというのが私なりの結論です。私の「バニラオプション」戦略及び、運用記録は下記にてまとめています。「FXオプションからのスワップ投資」 運用記録
参照元:お気楽FX 相場生活入門編