玉帳(ギョクチョウ)記入徹底のすすめ FXオプション失敗からの教訓 その1
2020-04-01 2020-04-06
前回、2020年3月が取引に失敗の多い月であったことを書かせていただきました。前回記事:FXオプション失敗からの教訓【2020年3月 蟻の一穴からの失敗事例】今も売買の流れをみながら、「今後の改善すべき点」を探しているところです。この失敗を教訓として、3つの方針を決めています。一番目が「玉帳記入を徹底すること」です。その1:玉帳(ギョクチョウ)記入徹底すること玉帳とは「ギョクチョウ」と読みます。自分の売買記録を記入する帳簿のことです。今回の失敗の確認と対策では、この玉帳が大いに役立ちました。そもそも2020年3月売買がなぜ失敗とわかったのか?それは、玉帳を記入していたお陰なのです。私の玉帳は、もともと株式投資や商品先物で使用していたものです。それを記入欄を工夫しながら、FXやFXオプションでも使用しています。玉帳は、売買のあとに見直すことで自分の売買の「失敗」や「欠点」を浮き上がらせてくれます。「失敗」や「欠点」を浮き上がらせてくれるこの重要性、FXよりもFXオプションの方が高いです。やってみるわかるのですが、FX+FXオプションの売買は、失敗を覆い隠すことが比較的簡単にできてしまうところがあります。例えば、FX口座で米ドル円111円の買いポジションを作ったとしましょう。これが失敗だったと感じて、109円で損きりをしようとしたとします。この場合、FXは単純に損きりという選択肢しかありません。でも、FXオプションだと「安値のプットオプション売りに乗り換えておこう」という選択肢もあります。つまりこういうことです。FX⇒FXオプションに乗り換える流れFX109円で損きり⇒10万通貨で損失20万円FXオプション:権利行使価格109円・プレミアム2.00プットオプション売り10万通貨⇒20万円利益こうすることで、FX20万円の損失・FXオプション20万円の利益ですので収支はトントンです。しかも、FXで111円の買いポジションが権利行使価格109円となるので、権利行使日に109円以上であれば20万円の利益が確定することにもなります。こう切り替えてしまうと、米ドル円111円も失敗ではなく、「成功の一歩」のように見えてきてしまいます。本当は失敗だったのに、反省もせずに次の売買へと進んでいく。こういうパターンは、危険なんです。FXオプションは、こういう「失敗を覆い隠す売買」がかなりできてしまうところがあります。そして、1つの失敗を隠しきれると次も同じ方法を使いたくなります。FX・FXオプションの売買で「マズイ」と思ったら、FXオプションでポジション作り直して隠蔽してしまえばよ。この発想で売買を続けたら、おかしな方向にズレていくことにもなります。この流れは、前回記事で書いた2020年3月に私が失敗を重ねたのと同じようなものです。失敗を重ねていけば、いずれは覆い隠せなくなることもあります。最悪の状況になってから気づくのでは、手遅れにもなりかねません。「失敗は失敗としてきっちり反省する。」成功のために、この区切りは絶対に必要です。この失敗を気づかせてくれるのが、「玉帳」です。売買記録を辿ることで「一見成功している」ようでも「現実には失敗」だったことを自分で気づけるようになります。これを、反省・改善の材料としていけば、将来の利益に繋げていけます。参考までに、私の記入している玉帳を紹介させていただきます。
参照元:お気楽FX 相場生活入門編